Dynabookが1月20日に発表したノートPC11機種のうち、この記事では13.3インチコンバーチブル2 in 1「Vシリーズ(V6/U、V8/U)をご紹介します。Dynabookの個人向けPCとしては「プレミアムクラス」の製品です。なお、「V6/U、V8/U」というのは主に家電量販店などで販売される「カタログモデル」の名称で、Dynabook Directで販売される「Webオリジナルモデル(システム構成の選択余地が大きい)」は「VZ」という名称になります。
同日に発表された13.3インチクラムシェルノートの「dynabook G/GZ」についても紹介記事を掲載済みです。こちらもあわせてご覧ください。
dynabook GZ5 / G6 / G8 - 重さ1キロを切るDynabookのプレミアムモバイルノートがリニューアル!
1.スペック
dynabook V4/U、V6/U、V8/U | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i3-1115G4/ Core i5-1155G7 / Core i7-1195G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB SSD/ 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチIGZO(1,920 x 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.1 Gen1、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | イン92万画素(顔認証対応)/アウト800万画素 |
バッテリー | 稼働時間 24.0時間 |
サイズ | 303.9 × 197.4 × 17.9 mm |
重量 | 979 g |
バリエーションモデル
V4/U:Core i3/8GB/256GB
V6/U:Core i5/8GB/256GB
V8/U:Core i7/16GB/512GB
※V4/Uは2021年秋に発売
※全てOffice Home&Business 2021が付属
コメント
Vシリーズはコンバーチブル2 in 1ですが、システム構成はクラムシェルノートのGシリーズに近いです。どちらもDynabookの「プレミアムPC」ですね。
従来モデル(V6/PおよびV8/P)からのおもな変更点は
・OSがWindows 11に
・Core i5-1135G7がCore i5-115G7に、Core i7-1165G7がCore i7-1195G7に
・Bluetoothのバージョンが5.1から5.2に
・付属のOffice Home&Businessのバージョンが2019から2021に
※Core i3搭載のV4/Uはひと足早く、昨年秋に発売されています
です。なお、筐体画像と筐体サイズを確認した限り、従来モデルから外観の変更はありません。
Vシリーズのセールスポイントは
・13.3インチの、しかもコンバーチブル2 in 1筐体で1キロを切る軽さ
・Dynabookエンパワーテクノロジーにより、TDP(熱設計電力)最大28Wで安定稼働が可能
・MIL規格(MIL-STD-810G)準拠の堅牢性
・美しいIGZOディスプレイ
・4,096段階の筆圧に対応するWacom製アクティブ静電ペンが付属
・日本の大手メーカーらしい、キーボードへのこだわり
・Webオリジナルモデルはカスタマイズ余地があり、外資メーカー品に劣らない安さ
などです。Gシリーズとの相違点として、「全モデルがタッチ対応ディスプレイを搭載し、4,096段階の筆圧に対応するペン入力が可能、ペンも付属」という点が挙げられます。特にPCでイラストやマンガの制作をしてみたいという人には、この点は大きな魅力と言えるでしょう。
また、Gシリーズでは装備を簡略化した「GS」というモデルもありますが、Vシリーズに関してはCPU/RAM/ストレージ構成が異なるものの、Core i3モデルだから装備が簡略化されている、ということはありません。
2.筐体
繰り返しになりますが、外観は従来モデルから変わっていません。しかし、ディスプレイのアスペクト比(画面の縦横比)16:9のコンバーチブル2 in 1として、横幅が303.9 mmというのはかなり小さく、左右ベゼルも細くなっています。
天板です。この製品はカタログモデルのVシリーズとWebオリジナルモデルのVZシリーズで筐体色が異なります。
こちらがWebオリジナルモデルVZシリーズの天板。Vシリーズのほうは筐体色が「プレミアムブラック」でアクセントカラーがレッドと、DynabookのPCとしては「ちょっと派手」です。ちなみにVZシリーズのほうは1月21日現在「ダークブルー」のみが設定されています。
筐体素材についての説明はありませんが、重量が非常に軽いので、おそらくGシリーズと同様、マグネシウム合金製と思われます。
コンバーチブル2 in 1なので、タブレットモードやテントモードにして使うこともできます。13.3インチで重さ1キロ切りの筐体をタブレットモードにしてペン入力、というのは絵描きさんも大歓迎なんじゃないでしょうか。
キーボードです。「86キー(JIS配列準拠)、キーピッチ:19mm、キーストローク:1.5mm」と開示されていて、バックライトもつきます。Dynabookの製品ページではキーボードについて詳しく触れられていませんが、おそらくGシリーズと同品質のものになっていると思います。ゆえに、とても使いやすいキーボードと言えます。
あと、キーボード面上部(中央やや左)にカメラのレンズがありますが、これ、「アウトカメラ」です。この製品をタブレット形態で使う際に、「キーボード面が背面」になりますので、アウトカメラがこの位置になります。
側面と入出力ポートの配置です。ここはGシリーズと少し異なります。GシリーズではUSB Type-Aポートが2つあり、合計で4つのUSBポートを装備していましたが、VシリーズではType-Aポートは1つだけ、合計で3つのUSBポートとなります(うち2つはThunderbolt 4)。また、有線LANポートも省かれています。
3.価格など
dynabook V6/U、V8/Uは1月21日から順次発売され、価格はオープンですが、市場想定価格はV6/U(Core i5)が21万円台半ば、V8/Uが24万円台後半となっています。この価格にはOffice Home & Business 2021を含みます。
なお、WebオリジナルモデルのVZシリーズについては、2022年春モデルの販売がスタートしていないものの、2022年春モデルとほぼ同スペック(CPUの型番が同じでWindows 11搭載)の2021年秋モデルが販売中です。こちらはウインタブ読者向けの「クローズドサイト」でも販売されており、Core i5/8GB/256GB/Officeなしモデルが144,980円とかなりお買い得になっていました。筐体色が「プレミアムブラック」でなくてもいいのであれば、2021年秋冬モデルもいい選択だと思います。
4.関連リンク
dynabook V:Dynabook
dynabook VZシリーズ:Dynabook Direct
※1月20日現在、VZシリーズの2022年春モデルはまだ販売されていません
※なお、ウインタブ読者向けの「クローズドサイト」がありますので、こちらもあわせてご覧ください。(IDとパスワードの入力が必要です)
ID :dyna204cls
パスワード:T8Y7GRSV
クローズドサイト開設期間:2022年3月31日(木)17:00まで
※Dynabook Directの会員登録(無料)をするほうが安くなるケースがありますので、念のため必ず会員登録をしてください。