DynabookがモバイルノートPC「dynabook XP9(カタログモデル)」「dynabook XP/ZY(Webオリジナルモデル)」を発表しました。CPUにCore Ultraシリーズ2を搭載する、Dynabook初のCopilot+ PCで「セルフ交換バッテリー」を搭載しています。
1.スペック表
dynabook XP/ZY・XP9/Y | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 7 258V |
外部GPU | なし |
RAM | 32GB(LPDDR5X-8533, CPU内蔵) |
ストレージ | XP/ZY:1TB SSD(PCIe 4.0) XP9/Y:512GB(PCIe 4.0) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 x 1,200) |
ネットワーク | Wi-Fi 7(a/b/g/n/ac/ax/be)、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45)、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(500万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 後報 |
サイズ | 312.4 × 222.5 × 18.7-18.9 mm |
重量 | 後報 |
2.コメント
dynabook XP9には家電量販店などで販売されるカタログモデルの「XP9/Y」とDynabook Directで販売されるWebオリジナルモデルの「XP/ZY」があります。通常はWebオリジナルモデルのほうが注文時のシステム構成の選択余地が大きいのですが、XP9の場合、カタログモデルとWebオリジナルモデルの相違点は少なく、「ストレージ容量」と「Officeアプリ(カタログモデルには付属、Webオリジナルモデルは付属有無を選択可)」のみです(1月23日現在)。
搭載CPUはCore Ultraシリーズ2のCore Ultra 7 258Vのみが設定されます。…Copilot+ PCの要件を満たす型番です。RAMはCPUに内蔵されており、32GBのみで変更はできません。SSDはカタログモデルが512GB、Webオリジナルモデルが1TBです。
ディスプレイは14インチで解像度は1,920 × 1,200、ノングレアタイプで「高輝度・高色純度・広視野角」と開示されていますが、IGZOという表記はありませんでした。
筐体はマグネシウム合金製で筐体色は「ダークテックブルー」という、最近のdynabookシリーズではよく見る色です。この筐体はMIL規格に準拠した耐久テストを「実施予定」とのことです。…予定なら今書くなよ!とは思いますが、Dynabookはマニアックなまでの耐久テストを実施するのが普通ですし、XP9シリーズについても耐久性には不安はないでしょう。
また、現時点で正確な筐体重量は発表されていませんが、「約1kg未満(目標値)」という記載がプレスリリースにありましたし、Dynabookの上位クラスのモバイルノートは「1 kg前後が普通」なので、ほぼ間違いなく1 kg未満に仕上がっていると思います。
キーボードは「86キー(JIS配列準拠)(バックライトキーボード)、キーピッチ:19mm、キーストローク:1.5mm」と開示されており、Copilot+ PCなのでもちろんCopilotキーもついています。
筐体の最大の特徴は「セルフ交換バッテリー(着脱式で、自分でバッテリーを交換できる)」を搭載しているという点です。現状、ほとんどのノートPCではユーザーが簡単にバッテリーを交換できない仕様になっています(筐体内部にアクセスすると保証が切れてしまうメーカーもあります)が、最近のノートPCはみな性能が高く、CPUが陳腐化するより先にバッテリーがヘタることのほうが多いような気もしますので、このように自分でバッテリーを交換できる構造は歓迎できます。
Dynabook独自のAI機能も多数搭載しています。個人的には「Microsoft純正のAI機能よりもよっぽど期待できる」と思いますねw
3.価格など
dynabook XP9は4月中旬の発売予定で、カタログモデル「XP9/Y」の実売価格は29万円台前半の見込み、となっています。またWebオリジナルモデル「XP/ZY」も2025年春の発売予定です。実売価格は不明ですが、上でご説明した通りカタログモデルとの仕様差が小さいので、やはり20万円台後半くらいではないか、と思います。
4.関連リンク
dynabook XP9:Dynabook 製品紹介
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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