こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。MicrosoftがWindows関連のイベントを開催しました。現地時間では1月21日、日本時間では1月22日深夜のことです。このイベント、当然私が参加できたはずもなく、海外メディアやMicrosoftの公式サイトなどを漁って情報を得ることしかできません。一度くらいはこういうイベントに生参加したいもんだ、と思いますね。
国内外のニュースメディアでは早朝から速報を流していましたが、ウインタブでは記事にするのが遅くなってしまったぶん、「これだけ読んどけば大丈夫」というつもりで要点をまとめてみました。なお、このイベントに関連する記事は主に海外のニュースメディア記事を翻訳、引用した内容となります。画像については引用元を明らかにし、リンクを張っています。記事の文面については丸パクリしているわけでもなく、参照元を特定するのが難しいので、この記事の最後に「参照元」としてリンクしておきます。
目次
1.Windows7以降のPCは無償でアップグレード
これ、一般のニュースでも大きく取り上げられているので、みなさんご承知と思います。Windows 8.1, WindowsPhone 8.1そしてWindows 7(!)を使っているPCとスマホは無償でWindows 10にアップグレードすることができます。ただし、Windows 10のリリースから1年間の期間限定です。そして、Windows 10となったPCやスマホは「壊れるまで」無償でアップデートを受けることができます。Windows 7まで無償の対象にするというのは驚きです。太っ腹というか、必死というか…。ともかくこれでPCのOSについてWindowsのシェアは確実に維持できるでしょうね。
2.スマホもタブレットもWindows 10
Windowsという名のOSはPCもタブレットもスマホも全部「Windows 10」です。Windows RTとかWindowsPhoneとかのOS名称ではなくなります。UIも高いレベルで統一されます。でも、PCとスマホじゃハードウェアとしての構造がかなり違うので、完全に同じ機能になるとは思えませんし、ユーザー目線では「統合」と言い切れるんでしょうが、構造的にはどうなんでしょうね?
2.スタートメニューが大幅な改善
すでに出回っているTechnical Preview版にも採用されている新しいスタートメニューですが、さらに改善が進み、Windows 7のようにコンパクトにもできますし、Windows 8.1のモダンUIのスタート画面のような巨大なサイズにも調整可能になります。この部分はWindows 10の外観上もっとも大きなアピールポイントですね。私は現在のTechnical Preview版をPCにインストールしていますが、さらに美しく、使いやすくなるようで楽しみです。
3.通知センター
通知センターはスマホと同じようにかなり充実した画面になります。ちなみにモバイル版(旧WindowsPhone)の画面と全く同様で、SNSやゲームなどの通知もあり、PCやタブレットで使いやすくなりそうです。
4.音声アシスタントCortana
音声アシスタント「Cortana」もいよいよPCに実装です。はじめてiPhoneに「Siri」が入ったときは驚きましたが、これがいよいよPCやタブレットでも使えるんですね。学習機能もついていて、使っていくうちにどんどん賢くなっていくようなので、そちらも楽しみです。でもPreview版だと英語しか理解してくれないんだろうなあ。
5.新ブラウザー、コードネーム「Project Spartan」
Spartanについては、以前記事にしています。予想通り軽量で画面に直接メモを書ける機能がついています。Cortanaとの連携や「リーディングリスト(あとで読む)」機能もついていて、オフラインでのブラウジングも可能になっています。Internet Explorerとの棲み分けですが、海外メディアでは「置き換えられる」という表現が多く使われています。しかし、以前記事にしたときは2つのブラウザが併存する、という情報もあったので、現状はどちらになるのか断定はできないと思っています。最新のPreview版が出ると分かるかもしれませんね。
6.Windows Holographic
こちらはWindows 10の機能じゃありません。MicrosoftのAR(詳しくはWikiで)デバイス、Holo Lensによるホログラフィック技術を使った新しいPC操作のプレゼンテーションです。Holo Lensはそれ自体が独立したPCで、上の画像の通りでかいサングラスのような形をしています。これを装着すると目の前にホログラムが現れ、それに触れながら作業を進めることができる、というものです。いろいろ調べてみましたが、いつから発売とか、そういう具体的な話にはなっていないようなので、現状「コンセプトモデル」という理解でいいでしょう。特設サイトへのリンクを張っておきます。
Microsoft HoloLens:Microsoft(英語)
7.Surface Hub
「Surfaceのおばけ」です。84インチの大画面Surfaceといえばわかりやすいですね。企業向けの新製品でタッチ対応の4Kディスプレイにペン入力、カメラ、スピーカーなどを備えています。世界最大のタブレット、ということになるでしょうけど、個人向けということではありませんね。
9.Universal版Office
Microsoftは有料の製品であるOfficeとは別に、ユニバーサルアプリ版(Windowsストアアプリでもあり、WindowsPhoneアプリでもある)OfficeをWindows 10にバンドルするそうです。ユニバーサル版の特徴はタッチ操作に最適化されていること、Cortanaに対応していること、そしてデバイス間の同期が容易であることです。ただし、製品版のOfficeからみると、機能が簡略化されるようです。多分マクロとかは無理でしょうね。
10.XboxゲームがWindows 10で動く
Windows 10ではXbox Oneとの互換性も向上します。ゲームデータやアカウント情報の同期はもちろん、今年後半にはXbox OneのゲームがWindows 10のPCやタブレットでストリーミングで遊べるようになる、ということです。ストリーミングということなので、ゲームマニアには満足できないような気がしますが、カジュアルユーザーであれば楽しめそうです。Xbox用のゲームパッド(箱コンって言うそうです)を買っておいた私は勝ち組かも知れません
とりあえず1月21日のイベント内容をまとめてみました。肝心の最新Preview版は来週(1月26日以降)にダウンロードができるようです。私はThinkPad 8にインストールして本格的な試用を開始する予定です。楽しみですね!
11.参照元サイト
Windows 10: The Next Chapter:Microsoft公式サイト(英語)
The 9 biggest announcements from Microsoft’s Windows 10 event:THE VERGE(英語)
Windows 10: The 10 most important new Consumer Preview features:PCWorld(英語)