こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回紹介する「DELL XPS 12」については先日流出情報をもとにこんな記事を書いています。
DELL XPS 12の製品画像が流出!筺体のパッケージングはかなりよさげ(海外ニュースから)
で、現地時間の10月8日、このXPS 12が正式に発表されました。流出情報の段階ですでにこの製品がSurface Pro 4のライバルになりそう、と言われていましたが、リリースされた内容を見ると確かにSurface Pro 4の強力なライバルになりそうな感じです。同時に流出情報が極めて確度の高いものだったことにちょっと驚きましたw
なお、メーカーであるDELLは詳細なスペックを開示しておらず、ニュースサイト「THE VERGE」が実機を元にごく簡単なハンズオン動画を公開していますので、この記事もその情報を元に書いていきます。
Dell’s new XPS 12 tablet uses magnets to turn into a laptop:THE VERGE
1.スペック
OS: Windows 10
CPU: Intel Core m(少なくともCore m5は確実)
RAM: 8GB
ストレージ: 128GB / 256GB
ディスプレイ: 12.5インチ(1,920 × 1080)(3,840 × 2,160)
カメラ: イン5MP / アウト8MP
入出力: USB Type-c × 2、microSD、他
※ CPUはCore mシリーズ(Skylake)であることはわかっていますが、THE VERGEが試用したものにはCore m5が搭載されていたということ以外の情報はありません。
※RAMについても4GBとか16GBが存在する可能性はありますが、現在わかっているのは8GBのみです。
※ディスプレイ解像度は「スタンダードなHD」と「4K」が存在しますが、上記の解像度はウインタブ推定値です。
※ストレージは最大512GBと報じているニュースサイトがありますが、THE VERGEでは128GBと256GBのみ紹介しています。
正式に発表されたとはいえ、スペックはまだ不明な点が多いですね。わかっている範囲(およそ予想できる範囲を含む)で言えば、スペックとしてSurface Proの上位モデルよりは低く、中・下位モデル並みということができます。Surface Pro 4はCore i5/Core i7を搭載し、RAMが16GBというモデルが用意されていますから。しかし、これも不明なのですが、XPS 12はCPUをCore mシリーズに絞ったことによりファンレス構造である可能性が高く、その意味では歓迎されるかもしれません。
2.ハンズオン動画をチェック
※下記の画像はすべて「THE VERGE」のハンズオン動画をキャプチャしたものです。
タブレット本体とキーボードはマグネットで接続する方式になっています。可動ヒンジはついておらず、「溝にはめ込む」ような感じ。上の画像だとわかりにくいかもしれませんが、タブレット側にコネクターがついているのでBlurtooth接続ではなく、物理接続ですね。
動画で紹介されていたのはキーボード接続時に上の方にくる面にあるポート類のみでした。USB Type-Cが2つ並んでいます。その横にmicroSDカードスロットがあるとのこと。
タブレットとキーボードの接続部分のアップです。上に書いたとおり「溝にはめ込む」タイプでディスプレイの角度調整はできません。
可動ヒンジではないので、折りたたむ(閉じる)のにはコツが要るようです。動画では「もうやりたくねえ」とレポーターがぼやいてました。
キーボードはもはや当たり前のアイソレーションタイプで、打鍵感はなかなかいいみたいで、記事の本文では「自分が知るかぎり、このサイズの2 in 1としては最良のもの」と評価されています。
Core m5の性能は思ったよりもいいようで、さくさく動くのに満足されていた様子。
なお、引用記事の本文では、やはりディスプレイの角度調整ができないことを欠点として指摘し、かつタブレットとキーボードを正しく接続しないと(おそらくマグネット接続なので、適当にはめ込んでも固定はされると思われます)キーボートもタッチパッドも機能しないことを理解しておくべきだ、と書かれていました。これに対しDELLは、「試用機は試作品なので、正式に出荷が始まる前までに改善する」って言ったそうです。
なお、XPS 12にはUSB Type-Cポートが2つありますが、従来のUSB(Type-A)への変換ケーブルが製品には同梱されるとのことです。またカバー(folio)も同梱物に入ります。ただし、スタイラス(アクティブペン)はオプション扱いなので、別に買わなくてはなりません。
最後に、Core m5プロセッサーは試用した限りかなり快適に操作ができたようで、記事では「グラフィック系の処理を除けば、Core mはCore iシリーズに少し近づいてきたのではないか」という感想が述べられています。
3.価格と発売日
XPS 12のバリエーション展開はまだ明らかではありませんが、引用記事では「Core m5、RAM8GB、ストレージ128GB、スタンダードHDディスプレイ」の構成で999ドル(約11万9800円)、「Core m5、RAM8GB、ストレージ256GB、4Kディスプレイ」の構成で1,299ドル(約15万5800円)という2バリエーションが紹介されていました。また、出荷開始は11月5日とのことです。
XPS 12はほぼ確実に日本でも発売されると思います。現状、米国での発表内容を確認しても正確な製品情報がわからない状況ですが、ここまで記事を書いてきた印象として「Surface Pro 4のライバルになると思うが、決してクローンではなく、いい意味でも悪い意味でも差別化できる独自性を持った製品」だと思いました。
4.関連リンク
【引用元サイト】Dell’s new XPS 12 tablet uses magnets to turn into a laptop:THE VERGE
Newest Dell XPS Lineup Brings the Upgrades:DELL公式ブログ