ASUSがモバイルノート「Zenbook S 13 OLED」を発売しました。13.3インチで重さは1.1 kgと軽量、さらにディスプレイに高精細な有機ELを採用した、軽量・ハイスペックな製品です。
目次
1.Zenbook S 13 OLED スペック
スペック表
Zenbook S 13 OLED | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 5 6600U/Ryzen 7 6800U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(LPDDR5) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(PCIe 4.0 x4接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチOLED(2,880 x 1,800)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C × 3、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(207万画素) |
バッテリー | 67Wh(約14.1-15.9時間) |
サイズ | 296.7 × 210.55 × 14.9~15.3 mm |
重量 | 1.1 kg |
バリエーションモデル
・Ryzen 5/8GB/512GB
・Ryzen 7/16GB/1TB
※左からCPU/RAM/SSD
※Office搭載モデルもあり(Ryzen 7)
コメント
CPUは最新のRyzen 6000番台、Ryzen 5 6600U/Ryzen 7 6800Uです。
これは8月5日現在のPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。参考までに第12世代のCore i7-1255U(省電力タイプ)とCore i7-1260P(バランスタイプ)のスコアも掲載しています。なお、Ryzen 5/Ryzen 7ともサンプル数が少なく、特にRyzen 5のほうはサンプル数がわずかに1なので、今後スコアが大きく変動する可能性があります。
特にRyzen 7のスコアがすごいですね!ゲーミングPC向けの高性能型番(型番末尾H)に匹敵するくらいのスコアになっています。
RAMとSSDはRyzen 5モデルが8GB/512GB、Ryzen 7モデルが16GB/1TBです。SSDについては余裕のある容量ですが、Ryzen 5モデルのRAM8GBというのはちょっと少ないかなあ、と思います。現状、お仕事用とか学習用で8GBでは足りないとは思いませんし、実際私が毎日仕事に使っているミニPCのRAMも8GBで、「足りない」と感じることはほとんどありません。しかし、この製品はモバイルノートとしてはハイエンドクラスのスペックになっていますし、価格も決して安くはありませんので、購入して数年間愛用することを想定すると16GBは欲しかったなあ、と思います。Ryzen 5 6600Uは「数年間は余裕」くらいの性能になっていますしね。
ディスプレイは13.3インチの有機EL、解像度は2,880 × 1,800と高精細で、タッチ対応し、ASUS Pen 2.0(Microsoft Pen Protocol方式、4,096段階の筆圧対応)も使えます(ペンは別売りです)。
入出力ポートはUSB3.2 Gen2 Type-Cが3つで、HDMIやSDカードリーダーは装備していません。USBの規格が高く、映像出力にも対応していますので、構成としては悪くないと思いますが、お使いの周辺機器がUSB Type-Aメイン、という人はちょっと困るかもしれませんね。ただし、「USB Type-C to Type-A ケーブル」が付属します。
サイズは素晴らしいです。13.3インチノートとしてはコンパクトですし、重量も1.1 kgに抑えられていますので、毎日バッグに入れて持ち歩いても苦にならないと思います。
2.Zenbook S 13 OLED 筐体
ベゼル幅は細く、美しいデザインだと思いますが、なんとなく従来のZenBookシリーズとはイメージが違うような…。
天板です。「イメージが違う」と感じたのは、筐体の装飾が変更された(シンプルになった)というのが大きいです。画像を見る限り、天板にZenBookのお約束とも言えるスピン加工がなくなりましたし、ロゴマークも新タイプになっています。
筐体素材はマグネシウム・アルミニウム合金で質感も高いものと思われます。
筐体色も「イメージが違う」理由の一つです。Zenbook S 13 OLED 筐体では「リファインドホワイト(白)」と「アクアセラドン(薄いグリーン)」の2色が設定され、ブルー系やブラック系の色がありません。個人的には「ZenBookは濃いブルー」というイメージを持っていましたので、このカラバリはちょっと意外でした。でも、スッキリしてカッコいい筐体だと思います。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「83キー日本語キーボード (イルミネートキーボード)」と開示されています。この場合の「イルミネート」というのは「輝度を調整できるバックライト」と同じと考えて大丈夫です。また、キーピッチは19.05 mm、キーストロークは1.35 mmで、キートップ中央に0.2 mmのくぼみがつけられ、指のかかりがよくなっています。なお、この製品の日本向けモデルにはNumberPad(タッチパッド部分をテンキーとしても使えるASUSの独自機能)はありませんのでご注意下さい。
スピーカーはステレオでASUS製品によく見られるHarman Kardon製です。
側面と入出力ポートの配置です。
3.Zenbook S 13 OLED 価格など
ASUS Zenbook S 13 OLEDは筐体色リファインドホワイトのモデルが8月4日に発売され、筐体色アクアセラドン(なんとなく怪獣っぽい色名ですよね…)は8月中旬以降の発売となっています。8月5日現在のASUS Storeでの価格は下記のとおりです。
・Ryzen 5/8GB/512GB:税込み170,820円
・Ryzen 7/16GB/1TB:税込み224,820円
・Ryzen 7/16GB/1TB/Office:税込み251,820円
また、9月3日までの期間「30日間返品保証キャンペーン」を実施中なので、初期不良等でなく、「イマイチ気に入らない」ような場合でも返品可能です(ただし、同梱物をなくさない、筐体や外箱を破損させないなど、最低限のマナーは必要です。詳しくはこちらをご覧ください)。
システムスペックは最新、非常に発色性能の高い有機ELディスプレイを搭載、筐体デザインも一新された新しいZenBookの13.3インチです。メインで使うモバイルノートとして非常に魅力的な製品だと思います。
4.関連リンク(ASUS)
UM5302TA-LX192W(Ryzen 5)
UM5302TA-LX143W(Ryzen 7)
UM5302TA-LX143WS(Ryzen 7/Office)
ASUS ZenBookシリーズ特設ページ:ASUS Store