ASUSがモバイルノート「Zenbook 14X OLED」を発表しました。この製品は仕様の異なるモデルがいくつかあるのですが、今回は最も目を引く「Space Edition」をご紹介します。「ASUS製のPC『P6300』が宇宙に行ってから25周年」の記念モデルで、トップ画像を見ていただくとわかると思いますが、いままでのASUSにはないデザインの製品です。
目次
1.Zenbook 14X OLED Space Edition スペック
スペック表
Zenbook 14X OLED Space Edition | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Core 5-12500H/Core i7-12700H/Core i9-12900H |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB(オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB PCI-e Gen4 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチOLED(2,880 x 1,800) 14インチOLED(2,880 x 1,800)タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi 6E+Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB3.2 Gen2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 63Whr |
サイズ | 311.2 x 221.1 x 15.9 mm |
重量 | 1.4 kg |
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この記事執筆時点だとバリエーション展開がわかっていませんが、スペック表を見ていただくと、OS・CPU・RAM・ストレージそしてディスプレイの仕様が複数ありますので、単一バリエーションではないですね。
CPUは第12世代(Alder Lake)の高性能版「H」が搭載されます。先日の渋谷Hさんのご投稿を見ても、かなりのパフォーマンスが期待できそうですね。比較的軽めのものならオンラインゲームのプレイもできそうです。
RAMは8GB/16GB/32GBの3種類がありますが、「オンボード」なので、購入後の増設や換装はできません。購入の際に余裕のある容量にしておくほうがいいでしょう。ストレージは512GB/1TBと大容量です。
ディスプレイは「最近のASUSのお約束」とも言える有機ELです。解像度も2,880 x 1,800(アスペクト比16:10)と高く、タッチ対応するものとしないものがあります。ASUSグローバルサイトのスペック表によれば、タッチ対応するモデルにはペンも付属するようです。
ASUSの有機ELディスプレイ搭載PCはウインタブでも昨年末に実機レビューしていますが、発色は本当に素晴らしいです。また、この製品でもPANTONE認証やVESA(HDR)の認証を受けていますし、発色性能には期待ができます。
入出力ポートは規格が高く、Thunderbolt 4を2つ搭載しています。ポート数は多いほうではありませんが、USB Type-A – LAN(RJ45)のアダプターも付属するとのことです。
サイズは14インチノートとしてはコンパクトです。しかし、重量1.4 kgというのは最近のASUSのモバイルノートの中ではあまり軽いほうとは言えません。1.4 kgって、モバイルノートにしてはちょっと重く感じますよね?
2.Zenbook 14X OLED Space Edition 筐体
ZenBookシリーズらしく、ベゼルが非常に細く、スリムな印象です。でも「印象」といえば…
やはり筐体色ですよね?この色は「Zero-G Titanium」といい、宇宙船(Spacecraft)の建設にチタンが多く使われていることに触発されたということです。ただし、素材は金属製だと思いますが「チタンではありません」。また、ZenBookであれば本来ASUSロゴがある辺りになにやら黒い長方形があります。
これはZenVisionという3.5インチ有機ELのモノクロディスプレイです。ASUSの説明によれば、このディスプレイには上の4種類が表示できるとのことです。フリーテキストやIDタグ(名刺みたいなもの)も表示でき、便利かどうかはわかりませんが、ちょっとカッコいいかも。
キーボードです。日本発売があれば日本語配列も用意されるかもしれませんが、現状は英語配列の画像しか公開されていません。Enterキーの右に一列あるタイプで、キーピッチは19.05 mm、キーストロークは1.4 mmと余裕があり、キートップ中央に0.2 mmの凹みもついていて、指のかかりが良くなっています。また、タッチパッドをテンキーとしても使えるNumberPadも搭載されています(普通のタッチパッドとしても使えます)。
とはいえ、この製品に関してはキー配列よりもむしろ「パームレストの模様」のほうが気になってしまいます。よくわかりませんが、ASUSがイメージしているのはこうです。
側面と入出力ポートの配置です。モバイルノートにしては「ずいぶんたくさん穴が開いている」と思いませんか?実はこの製品「デュアルファン」を搭載しています。当然冷却性能もかなり高いと思われますので、本当にオンランゲームもできてしまうかもしれませんね。
3.Zenbook 14X OLED Space Edition 価格など
ASUS Zenbook 14X OLED Space Editionは発売時期、価格とも不明です。また、日本での発売があるかどうかもわかっていません。Alder Lakeでもよりパフォーマンスが高い「末尾H」の型番を搭載し、凝りに凝ったデザインのモバイルノート、好みはわかれると思いますが、ぜひ日本でも発売して欲しいところです。
4.関連リンク
Zenbook 14X OLED Space Edition:ASUSグローバルサイト(英語)
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12世代Intel CPUは、確かにCPU性能と消費電力の削減では非常に強力ですが、iGPUの性能はTigerlakeからほぼ据え置きとなります
このため、低消費電力が重要な評価項目となるU系は手放しで誉められる程度には優秀になる反面、P系列は既存よりは多少の性能増加、H系列ではライバルであるRyzen7 6800Uより主にiGPUの性能で大きく劣る形になります
このため、本機に搭載されているH系列は、CPU性能を生かせるdGPU搭載機が本命で、単体での搭載機は微妙ですね
無理に12世代H系を搭載した物を買うより、iGPU性能が倍になったRyzen7 6800U搭載機を待つ方が良いと思われます