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ASUS VivoStick PC (TS10) - 超小型のスティックPCにWindows 10 Pro版が追加されました

ASUS VivoStick PC (TS10)
ASUSがスティックPCのニューモデルを発売します。…というプレスリリースを見てちょっとびっくりしたんですが、詳細を確認してみたら、OSにWindows 10 Proを搭載するモデルが追加された、ということでした。「VivoStick PC (TS10)」という製品は、もともと2016年に発売されていて、2017年にバリエーション追加があった、ある意味長い歴史を誇る製品です。ウインタブでも紹介記事を掲載していますので、こちらもあわせてご覧ください。
ASUS VivoStick TS10 ー RAMとストレージを倍増して使いやすさが大幅に向上したスティックPC

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スティックPCというジャンル、私の記憶では日本で最初に手掛けたのがマウスコンピューターで、初代モデルは2015年3月にウインタブでも実機レビューをしています。その後各社から非常に多くのスティックPCが発売され、隆盛を極めるかに思われたものの、残念ながら日本市場、特に個人ユーザーから思うように受け入れられなかったようで、次第に姿を消していきました。

この経緯は長くウインタブを愛読されている人ならご存知のことかと思います。しかし、しばらく新製品が出ておらず、スティックPCが「新鮮」と感じられる人もいるんじゃないかと思いますので、改めてこの製品をご紹介します。

1.スペック

ASUS VivoStick PC (TS10)
スティックPCのCPUは「基本的にAtom」です。おそらく発熱の関係が大きいんじゃないかと思いますが、この製品でも発売以来ずっとAtom Z8350というのは不変です(ただし、この製品には冷却ファンがついています)。過去にIntelがCore mプロセッサー搭載モデルを、また2019年にドスパラがCeleron N4000を搭載するモデルを発売しましたが、これらは低外的なものになります。

RAMとストレージの組み合わせは2GB/32GBと4GB/64GBの2種類がありますが、2GB/32GBというのは少なくとも個人利用では購入すべきスペックではありません。ウインタブ読者は購入しないでください。2020年のWindows 10を最低限気持ちよく使える性能になりません。4GB/64GBでも必ずしも十分とは言えませんが、CPU性能が低く、マルチタスクやハイエンドなソフトウェアを駆使するなどの、あまり無理な使い方ができないことを考慮すれば、まあ実用性はあると思います。

ただし、スティックPCというのは「超小型のデスクトップPC」なので、ディスプレイとキーボード、マウスを接続して(そうしないとスティックPCは使えません)使う場合、操作する側もある程度高速で文字入力ができたり画面の切り替えなどの操作ができます。こういう使い方になるとAtom Z8350では挙動がもっさりしたものに感じられると思います。

スティックPCはデスクトップPCの一種、と書きましたが、ということは入出力ポートの構成が非常に重要です。実はスティックPC共通の弱点が「入出力ポートが不十分なこと」なんです。この製品の場合はまだマシなほうで、HDMI(これは絶対必要)のほか、USBポートが2つ、それとは別に給電ポートがあります。ノートPCなら「これでなんとか…」とは言えますが、スティックPCはキーボードとマウスの接続が必須になりますので、USBポートが2つだけというのはかなり厳しく、Bluetooth製品を使うことになると思います(ただし、初期設定の段階ではBluetoothは使えないと思いますので、なんでもいいから初期設定用やBluetoothの不具合時に備えてUSBキーボードは用意する必要があるでしょう)。

サイズは非常に小さいです。ここがスティックPCの最大のセールスポイントと言えます。ポケットにラクラク入りますし、小さすぎて、また軽すぎてなくしちゃいそうなレベル。

2.筐体

ASUS VivoStick PC (TS10)
外観は「まさにスティック」です。トップ画像はキャップ(HDMIポート用)を外した状態、この画像はキャップを装着した状態です。

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ASUS VivoStick PC (TS10)
一番わかりやすい使い方がこれ。テレビやPCモニターのHDMIポートにブスッと挿して、とは電源とキーボード、マウスを接続するだけです。

ASUS VivoStick PC (TS10)
また、この製品はマウンターが付属しているので、このようにマウンターとHDMIケーブル(ケーブルも付属しています)を使って装着することもできます。しょっちゅう抜き差しする場合は側面にマウンターをつけると便利でしょう。

ASUS VivoStick PC (TS10)
側面と入出力ポートの構成です。ポートは少ないですが、この画像を見ると、それもやむなしか、と思いますね。

3.価格など

ASUS VivoStick PC (TS10)は既存モデル(Windows 10 Home搭載)は販売中、追加モデル(Windows 10 Pro搭載)は2月21日発売予定となっていますが、Amazonではすでに予約販売がスタートしていて、価格は下記のとおりです(なお、既存モデルの2GB/32GB版は新品の価格情報が取れませんでした)。

TS10-B174D(Pro/4GB/64GB): 29,903円(Amazon)
TS10-B052D(Pro/2GB/32GB): 23,849円(Amazon)
TS10-B078D(Home/4GB/64GB): 29,480円(ASUS Store)
※2月15日現在の税込み価格

今回Pro版が追加されたのは、おそらくデジタルサイネージなど、業務用としてスティックPCが必要、というニーズに応えるものだと思います。一方で、個人利用を考えた場合、抜群に小さいサイズであるという点は高く評価できるものの、「実際どう使うか」というのは悩みどころです。ビジネスマンなら「別に安価なノートPCでいいじゃん」って思いますよね。スティックPC本体のサイズは小さいですが、結局ディスプレイとキーボードが必要になっちゃいますし。

ASUS VivoStick PC (TS10)
こういうの、誰しもイメージするとは思うんです。でもきっと、このヒゲの人はいまバッグにキーボードとマウスが入っていて、「どこでディスプレイ借りようかなあ」なんて考えているんでしょうね。

4.関連リンク

VivoStick TS10 TS10-B174D:Amazon
VivoStick TS10 TS10-B052D:Amazon
VivoStick TS10 TS10-B078Dicon:ASUS Store

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コメント

  1. 匿名 より:

    どうしても個人情報を流出させたくない人が、パスワードやクレジット情報を求めてくるサイトにアクセスする時に使う…くらいしか使い道が判らないなあ。一昔前なら無線音楽サーバやプリンタサーバ、監視カメラの管理に使えそうと考えた所だけど、耐久性も無さそうですよね。持ち歩くビジネス環境ならキーと画面が付いてるノートの方が良い訳だし