ASUSの最新15.6インチゲーミングノート「ROG Zephyrus S15 GX502LWS」をご紹介します。ASUSのゲーミングPCブランドには「TUF Gaming」と「ROG(Republic of Gamers)」があり、TUF Gamingのほうはどちらかと言うとエントリー~中位クラスの製品、ROGはエントリーからハイエンドまで幅広い製品をラインナップしています。また、ROGには「Strixシリーズ」と「Zephyrusシリーズ」がありまして、どちらもかなり個性的なのですが、特にZephyrusのほうは「他社では見られない」ような「とんがったモデルが基本」という感じですw
今回ご紹介するのはZephyrusのほうですね。この製品、もちろん細部はかなりの相違点がありますが、筐体は基本的に昨年実機レビューした「ROG Zephyrus S GX502GV」とよく似た構造になっていますので、GX502GVのレビュー記事と合わせてご覧いただくとイメージがつかみやすいかと思います。
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV レビュー - 2019年最高の「大人向けゲーミングノート」だと思います!ゲーマーもクリエイターも納得のディスプレイ品質!(実機レビュー)
ゲーミングノートとしてはハイエンドクラスとなるZephyrus S15、お値段も安いとは言えませんが、ASUSらしさが詰まった、お金を出す価値のあるゲーミングノートだと思います。
1.スペック
ROG Zephyrus S15 GX502LWS | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-10875H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX2070 SUPER(8GB) |
RAM | 32GB(DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD(PCI Express 3.0 ×4接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ (1,920 x 1,080) 300 Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 3)、USB 3.1 Gen2、USB 3.0 × 2、HDMI、イヤホンジャック、マイクジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | なし |
バッテリー | 稼働時間等計測中 |
サイズ | 360 x 252 x 18.9 mm |
重量 | 2.0 kg |
CPUはCore i7-10875Hで、ゲーミングノートによく使われているCore i7-10750H(6コア12スレッド)よりも高性能、8コア16スレッドCPUです。GPUはGeForce RTX2070SUPERですね。ウインタブでは先日「ROG Strix Scar 15 G532LWS」という「Core i9-10980HK/RTX2070SUPER」という構成のゲーミングノートを実機レビューしていますが、Core i7-10875Hの性能はCore i9-10980HKに大きく劣らないはずなので、各種ベンチマークスコアはROG Strix SCARに近い数値になるのではないか、と思われます。
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWSの実機レビュー - ゲーミングノートとして文句なしのパフォーマンス!ASUSらしい独自機能も満載です!
RAMは32GB、ストレージは1TBと大容量で、しかも高速な規格になっていますので、ゲームプレイはもちろん、クリエイターの動画編集やRAW現像といった制作業務にも十分なものと言えるでしょう。
ディスプレイは15.6インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度で「IPSレベル」のものが搭載されます。リフレッシュレートは300 Hz、反応速度は3 msと高速で、特にリフレッシュレート300 Hzというのは現行のゲーミングノートとしては最大(最速)の数値になっています。また、このディスプレイは「フルsRGBカラースペースに対するPantone認証のパレットを保証」という説明になっていて、出荷時に一台一台キャリブレーションが施されていますので、クリエイターの利用にも向きます。
通信まわりではWi-Fi6に対応し、入出力ポートではThunderbolt 3を装備しますし、ポートの種類と数も十分と言えるものになっています。ただし、SDカードリーダーはありませんし、最近のROG PCの例に倣い、この製品にもWebカメラはありません。これね、良くも悪くも本当に思い切ったことをするなあ、と感じます。
2.筐体
正面から見ると、左右のベゼルだけでなく、上部のベゼルもかなり細くなっています。特に上部ベゼルはWebカメラがないこともあり、かなりスッキリした印象です。
天板です、対角線状の切り返しがあり、おそらくイルミネーション対応するロゴがあります。筐体素材はマグネシウム・アルミニウム合金で、質感も非常に高いと思われます。
キーボードです。15.6インチサイズながらテンキーはありません。最近のROGに採用されている「デスクトップインスパイアード」なレイアウトで、最上段には4つのホットキーがあり、その下のFキーは4つごとにグルーピングされています。また、左手親指での操作を念頭に入れ、スペースキーの左側が大きくなっているのも特徴です。
もちろんPer-Key RGBバックライト(個々のキーのバックライト色を自由に設定できる)を装備し、Nキーロールオーバーに対応します。ASUSのAura Syncにも対応するので、ASUS製の周辺機器とライティングを統一することもできます。
なお、この製品のキーボードは「英語配列のみ」です。
側面と入出力ポートの配置です。ASUSのTUF GamingやROG Strixシリーズだと、ポートが左右側面のどちらかに偏っているものが見受けられますが、この製品の場合、左右にバランス良くポートが振り分けられています。
ROG Zephyrus S GX502GVと同様、この製品はヒンジ開口時に底面の後部に通気口が現れます。非常に斬新な機能と言え、もちろん高い冷却効果を発揮してくれます。
3.価格など
ASUS ROG Zephyrus S15 GX502LWSは8月下旬の発売予定で、ASUS Storeでは予約注文を受け付けています。8月6日現在の価格は329,818円(税込み362,800円)です。さすがに安いとは言えないですね。「ROGのZephyrus」なので、こんなもんかとは思いますけど。
この製品の前身モデル(だと思います)「ROG Zephyrus S GX502GV」はウインタブの実機レビューで「2019年最高の大人向けゲーミングノート」と評価しました。筐体品質が素晴らしく、背面の通気口ギミックなどデザインも独特、そしてゲーム用としてもクリエイティブワーク用としても超高水準なディスプレイと、単にCPUとGPUのスペックだけでない魅力がありました。
このZephyrus S15 GX502LWSはG502GVからさらにスペックアップし、CPUとGPUの組み合わせはハイエンドなものになり、ディスプレイ品質も「さらなる最高水準」に到達したと思います。記事の冒頭に書かせていただいたとおり、お金を出す価値のあるPCと言えるでしょう。