ASUSがコンバーチブル2 in 1タイプのChromebook、「Chromebook Flip CX5 (CX5601)」を発売しました。ディスプレサイズが16インチと大型で、ASUSによれば「日本初の16型Chromebook」とのことです。なお、ASUSの「Chromebook Flip CX5」には今回ご紹介するもののほか、15.6インチサイズの「CX5500」というモデルもあり、こちらもニューモデルが発売されましたが、この記事では16インチ版のCX5601についてご紹介します。
目次
1.Chromebook Flip CX5 (CX5601) スペック
スペック表
Chromebook Flip CX5 (CX5601) | |
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i3-1215U |
RAM | 8GB(LPDDR4X-4266) |
ストレージ | 128GB SSD(PCIe3.0 ×2接続) |
ディスプレイ | 16インチ(1,920 × 1,200)タッチ |
バンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C × 2、USB 3.2 Gen2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(207万画素) |
バッテリー | 駆動時間 約10.7時間 |
サイズ | 358.2 × 261.6 × 19 mm |
重量 | 2.15 kg |
コメント
OSは当然Chrome OSでCPUは第12世代(Alder Lake)の省電力タイプ、Core i3-1215Uが搭載されます。Chrome OSはスペックが低いCPUでも快適に動作するとされていますが、この製品は大型のコンバーチブル2 in 1でChromebook本来の「ブラウザー上でWebアプリを操作する」以外にGoogle Playアプリの活用も視野に入ってくると思いますので、Core i3搭載というのは頼りになります。
RAMは8GB、ストレージは128GB SSDと、こちらもChromebookとしては十分な容量だと思いますが、やはりGoogle Playからゲームなどをインストールして使う場合はもう少しストレージ容量が大きくても良かったかも知れません。
ディスプレイは16インチのWUXGA(1,920 × 1,200)解像度です。冒頭に書いた通り、16インチでアスペクト比(画面の縦横比)16:10のChromebookというのは日本初です。また、このディスプレイはタッチ対応し、メーカーの説明によれば「USI(Universal Stylus Initiative)規格に対応」ということなので、高品質(4,096段階の筆圧対応)なペン入力が可能です(ペンは別売りです)。
現在、Chrome OSはCLIP STUDIO PAINTも使えるようになりました(Google Playからインストールします)ので、タブレットモードで大きな画面を使って本格的なイラスト・マンガの制作もできるのではないか、と思います。そうなるとCPUのCore i3や8GBのRAMといった構成はありがたいですよね。
入出力ポートも充実しています。USBポートが合計3つですべてGen2規格というのはWindows PCとの比較でも優秀な部類だと思います。
サイズは「さすがにモバイル利用には大きくて重い」です。重量も2キロ越えになってしまいました。
2.Chromebook Flip CX5 (CX5601) 筐体
正面から見たところです。大型で上位クラスのChromebookだけあってベゼル幅も細く、画面の表示を見ないと「Windows PCかな」と思ってしまいます。
トップ画像を再掲します。この製品はコンバーチブル2 in 1筐体ながら、「エルゴリフトヒンジ構造(ヒンジ開口時に天板下部が底面に接地し、キーボード面に適度な角度がつく構造)」を採用しています。
天板です。天板素材はアルミ合金で、中央にASUSロゴ、画像左上にはChromebookロゴが配置されています。これらのロゴはモノトーンになっていて落ち着いた雰囲気があります。筐体色は「ミネラルグレー」で、レノボ製品の「ミネラルグレー」とは異なり、黒に近い濃色ですね。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「99キー日本語キーボード (イルミネートキーボード、JIS配列)」と開示されています。なお、「イルミネートキーボード」というのは「バックライト搭載」と理解していただいて結構です。この画像を見る限り、テンキー部分がやや狭く感じられますね。
この製品はコンバーチブル2 in 1筐体なので、タブレットモードやテントモード、スタンドモードにして使うこともできます。特にペンを使ってのイラストやマンガの制作、Google Playのゲームアプリの利用時には便利に使えそうです。ただ、Google Playのゲームアプリは「画面が大きい方が操作しやすい」とも言えないような…。
側面と入出力ポートの配置です。
3.Chromebook Flip CX5 (CX5601) 価格など
ASUS Chromebook Flip CX5 (CX5601) はASUS Storeで販売中で、8月11日現在の価格は税込み99,800円です。CPU性能やRAM/SSD容量からみて、ちょっと高いかなあ…とは感じられます。すでにChromebook環境を使っている人の買い替え用としては悪くないと思いますけどね。
4.関連リンク
ASUS Chromebook Flip CX5 (CX5601FBA-MC0042):ASUS Store
コメント