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ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV レビュー - これ一台でゲームもクリエイティブワークもこなせる、スーパースタンダードノート

ASUS Vivobook Pr 15 OLED K6502VV レビュー
ASUSが2023年4月21日に発売したノートパソコンのニューモデル「Vivobook Pro 15 OLED K6502VV」の実機レビューです。CPUに第13世代(Raptor Lake)のCore i9を、GPUにはGeForceの最新型番、RTX4060 Laptop GPUを搭載する高性能な製品で、ゲーミングノートに勝るとも劣らないパフォーマンスが期待できます。一方でディスプレイに近年ASUSが力を入れている有機ELパネルを搭載し、高精細で非常に美しい発色を実現していますので、高負荷な作業をするクリエイターにも向く製品です。

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ここがおすすめ
・最新のCore i9+GeForce RTX4060搭載、ゲーミングノート並みの性能
・有機ELディスプレイの圧倒的な発色品質、リフレッシュレートも120Hz
・MUXスイッチ採用で、意外に長いバッテリー駆動時間
・クワイエットブルーの落ち着いた上質な筐体デザイン
・要するにこれ一台でなんでも快適にこなせる
ここがイマイチ
・(この製品のせいではないが)Vivobookシリーズは超ワイドバリエーションなので、購入時に迷いそう…
販売サイトはこちら
Vivobook Pro 15 OLED K6502VV:Amazon
Vivobook Pro 15 OLED K6502VV:楽天ASUS Store

1.Vivobook Pro 15 OLED スペック

スペック表

  Vivobook Pro 15 OLED K6502VV
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i9-13900H
外部GPU NVIDIA GeForce RTX4060 Laptop GPU
RAM 16GB(DDR5-4800)
ストレージ 512GB SSD(PCI Express 4.0 x4接続)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチOLED(2,880×1,620)120Hz
ネットワーク Wi-Fi6E(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1
入出力 USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、SDカードリーダー
カメラ Webカメラ(207万画素)
バッテリー 駆動時間 約5.7時間
サイズ 356.3 × 235.3 × 19.9-20.0 mm
重量 1.9 kg

コメント

CPUはCore i9-13900H、GPUはGeForce RTX4060 Laptop GPUと、最新の中上位クラスのゲーミングノートに匹敵する構成です。また、ディスプレイは15.6インチで2,880 × 1,620解像度と高精細ですが、それだけではなく、

ASUS Vivobook Pr 15 OLED K6502VV ディスプレイ品質
このように非常に高い発色品質を備えており、クリエイターに向く仕様です。でもリフレッシュレートも120Hzと高速なので、「ゲームもクリエイティブワークも」こなせますね。

Vivobookという製品ブランドは、「手頃な価格で購入できる、万人向けの親しみやすいスタンダードノート」という印象を持っていましたが、近年のVivobookは非常に性能の高い製品が増えており、このVivobook Pro 15 OLED K6502VVも「ハイエンド・スタンダードノート」とも「ゲーミングノート」とも「クリエイターノート」とも呼べるものになっています。

2.Vivobook Pro 15 OLED 外観と使用感

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV おまけ
Vivobookシリーズにはポップなデザインのカードが付属します。天板なんかに貼ると元気が出そうです。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV ACアダプター
ACアダプターです。150W出力のもので、電源ケーブル込みの実測重量は447 gでした。外部GPU搭載機のため、一般的なスタンダードノートのACアダプターよりも大型ですが、ゲーミングPC用のACアダプターとしては薄くて軽いほうです。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV 天板
天板です。筐体素材は金属、シンプルなデザインですが、ロゴのある部分がプレートになっています。筐体色は「クワイエットブルー」といい、かなり色の濃いブルーです。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV 天板
これがロゴ部分のプレート。ロゴ文字は筐体と同色で、光の当たり方によって文字が見えます。よく見ると「#Go Further(さらに踏み込め!)」「#Be Fearless(大胆不敵に!)」「Explore The Possibilities(可能性を探れ!)」と、いかにもASUSっぽいことも書いてあります(カッコ内はウインタブ意訳です)。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV 底面
底面です。中央に大きな通気口があり、両側面にスピーカーグリルがあります。Vivobook Pro 15 OLEDは音響メーカーのharman/kardonチューニングのステレオスピーカーを搭載しています。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV 前面
前面です。こちらには中央にヒンジ開口用の手がかりとなるくぼみがあるのみで、ポート類・ボタン類はありません。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV 背面
背面です。こちらにもポート類・ボタン類はありません。外部GPUを搭載するゲーミングノートの場合、背面にも大きな通気口がありますが、ASUS Vivobook Pro 15 OLEDにはそれがなく、シンプルな形状になっています。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV 左側面
左側面です。画像左からUSB Type-A、通気口を挟んでイヤホンジャック、そして下の方にSDカードリーダーがあります。micro規格ではなくフルサイズのSDカードが使えますので、デジカメなどを使うクリエイターの人にはありがたい装備だと思います。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV 右側面
右側面です。画像左からUSB Type-C × 2(左側がThunderbolt 4)、USB Type-A、HDMI、LAN、そして電源ポートがあります。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV キーボード

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ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV キーボード
キーボードです。ご覧の通りテンキーがついており、「102キー日本語キーボード (イルミネートキーボード)」と開示されています。アルファベットキーのキーピッチは手採寸で約19 mm、キーストロークはノートPCとしては標準的からやや浅めくらいです。配列はおおむね素直ですが、右側のEnterキーの周辺に英語配列の名残があり、右Shiftキーの形状が少し変わっているのと、Backspaceキーの左にある¥のキーがやたらと小さくなっています。また、テンキーは「横に3列」になっていて、加減乗除キーが上部に配置されているのとテンキー側のEnterキーがかなり小ぶりになっていますので、数値入力の頻度が多い人は少し慣れが必要だと思います。また、バックライトも搭載しており、バックライト色はホワイト、明るさは3段階に調整できます。

また、右上の電源ボタンは指紋センサーを兼ねています。

キーボードの使用感

アルファベットキーに関してはキーピッチも適正(余裕がある)なので、この製品に慣れていない状態でも違和感なくテキスト入力ができました。また、キーの押下圧も標準的で気持ちよく打鍵ができました。打鍵音も比較的小さめなので、カフェなどに持ち込んで使っても周囲に気を使わなくていいだろうと思います。

私はテンキーで大量の数値入力をすることはなく、主にテキスト入力がメインなのですが、レビュー期間中にウインタブの記事の下書きを何本かこなしてみて、とても使いやすいと感じました。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV ディスプレイ
ディスプレイはVivobook Pro 15 OLEDの大きなセールスポイントです。15.6インチサイズで有機ELパネル、解像度は2,880 × 1,620と高く、輝度も最大600 nit、さらにリフレッシュレートも120Hzと高速です。

ディスプレイの使用感

ASUSは他社に先駆けてノートPCに有機ELディスプレイを積極的に採用してきました。スペック上の発色品質も非常に高く、100%sDCI-P3の色域、PANTONE認証取得となっています。実機を確認しても非常に鮮やかで色味も濃く、黒もしっかり黒い、非の打ち所のない品質だと思います。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV My ASUS

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少し昔の人(私です)だと、「有機ELは焼付きが心配」などと考えると思います。しかし、ASUSの設定アプリ「MyASUS」にはディスプレイパネルを保護するための機能が用意されていますので、これらの機能を活用して、ディスプレイをキレイな状態に保つことができます。また、発色についてもMyASUSにSplendidという項目があり、よりお好みに近いものに調整することもできます。…ただ、私なんかは「通常」で全く不満を感じませんでしたけどね。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV ProArt Creator Hub

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Vivobook Pro 15 OLEDにはMyASUSとは別に「ProArt Creator Hub」という設定アプリが入っています。パフォーマンスモードの調整やシステムモニターの表示などはMyASUSと機能が重複しています(両者はパフォーマンスモードなどにおいて動作が連動します)が、ProArt Creator Hubのほうではより細かく発色の設定ができ、キャリブレーション(色校正)も可能です。ただし、キャリブレーションには専用機材(i1Displayキャリブレーター)が必要になりますので、このあたりは「プロ向け」ですね。というか、一般ユーザーならここまでの機能はあまり必要ないかと思います。

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ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV ヒンジは180度開口
ヒンジは180度開口します。それと、この筐体は「アンチバクテリアガード(Antibacterial Guard)」加工になっています。メーカー説明だと「キーボード、タッチパッド、パームレスト部分、指紋センサーなど、ノートパソコンの表面で最も頻繁に触れる部分に施された特殊な銀イオンコーティングで、24時間以上にわたって細菌の増殖を99%以上抑制することが科学的に確認されています。」とのことです。実機に触っただけでは他機種との違いに気づきませんでしたが、この加工があればきれい好きな人も安心でしょう。

スピーカーの使用感

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV Dolby Access

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スピーカーは底面に2つ、Harman・Kardonチューニングでドルビーアトモスに対応しており、音質は非常によく、クリアに音楽鑑賞ができます。ノートPC用のスピーカーとしてはほぼ満点をあげられる品質だと思います。

AIノイズキャンセリング

ASUS Vivobook Pr 15 OLED K6502VV My ASUS

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Webミーティングなどのオンラインコミュニケーションが急速に普及したことから、ここ最近のノートPC上位モデルの多くはノイズキャンセリング機能を搭載しています。Vivobook Pro 15 OLED K6502VVにもAIノイズキャンセリング機能があり、マイク側とスピーカー側でノイズキャンセリングが可能、設定もMyASUS上で行なえます。

バッテリー駆動時間

Vivobook Pro 15 OLED K6502VVのバッテリー駆動時間はメーカーの公称値だと「約5.7時間」となっています。また、15.6インチサイズで重量が1.9 kgありますので、モバイルノートとは言えません。さらに、外部GPUのGeForce RTX4060 Laptop GPUは電源接続した状態でないと十分な性能を発揮できませんので、基本的には「電源に接続した状態で使うべき」製品だとは思います。

ここではGeForceの性能が必要ない、PC負荷の小さい作業をする前提でバッテリー駆動時間を測定してみました。測定にあたり、ディスプレイ輝度を50%に、音量を30%に、キーボードバックライトはOFF、MyASUSのパフォーマンスモードを「ウィスパーモード(ファン風量が最も小さいモード)」にしています。

また、Vivobook Pro 15 OLED K6502VVは「MUXスイッチ」技術を搭載しています。利用シーンに応じてCPU内蔵のGPUを使うか、それとも外部GPUを使うかを手動で切り替えられる機能です。この後掲載するベンチマークテストでは「ディスクリートGPUモード(外部GPUを使う)」にしていますが、バッテリー駆動テストでは「ハイブリッドモード(内蔵GPUを優先して使う)」にしています。

・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工(30分)7%
・ブラウザーでWebサイト閲覧及びテキスト入力(30分)11%
・ブラウザー上でYouTubeの動画視聴・音楽鑑賞(30分)12%

上記トータルで90分ほど使ってみて、バッテリー消費量は30%でした。単純計算でバッテリー駆動時間は5時間となります。バッテリーが非常に長持ちする、という感じではありませんが、メーカー公称値に近い結果となりました。これ、最近では結構珍しいです(ウインタブの実機レビューではバッテリー駆動時間はメーカー公称値の半分程度になることが多いです)。

発熱とファン音

上記の「バッテリー駆動時間テスト」で使った「MyASUSの設定にあるウィスパーモード」だとファン音はほとんど聞こえません。また、発熱についても気になりません。一方でベンチマークテストやオンラインゲームなど、PC負荷の高い作業をする場合は「パフォーマンスモード」にしますが、この際は発熱、ファン音ともあります。

ベンチマークテストを繰り返し実施した状態だと、キーボード面の表面温度は最高で47℃程度まで上昇しました。特にスペースキー周辺の発熱が大きめでした。ただし、この程度であれば(個人差はあると思いますが)キー操作に不快感はないと思います。また、底面の表面温度も45℃程度でしたから、特に使用感に大きな影響があるとは思えません。

ベンチマークテスト中のファン音はキーボードの直上10センチくらいの場所で測定して55~58db程度でした。静かとは言えないですが、外部GPUを搭載する高性能なノートPCとしては決して悪くない水準だと思います。

3.Vivobook Pro 15 OLED 性能テスト

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV My ASUS

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各種ベンチマークテストに際し、設定アプリ「MyASUS」のパフォーマンス調整項目の「ファンモード」をパフォーマンスモードに、「MUXスイッチ」を「ディスクリートGPU」に設定しました。基本これらのモードはゲームなど高負荷な作業、高度なグラフィック処理作業をする場合にのみ使います。

ASUS Vivobook Prp 15 OLED K6502VV 3D Mark

グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えます。Vivobook Pro 15 OLEDは純然たるゲーミングノートではありませんが、CPU/GPUも最新の高性能型番を搭載していることから、スコアの方も期待ができます。

参考(ハイスペックゲーミングノート):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):22,052、38,273、15,196
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(Core i9-12900H、RTX3080Ti):12,849、28,768、7,999
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX、RTX3080):12,070、26,488、7,622
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX、RTX3070Ti):11,088、26,107、6,904
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H、RTX3070Ti):10,516、23,619、6,589
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):10,393、23,177、6,394
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):9,359、21,320、5,363
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):9,278、21,399、4,986
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,981、21,434、5,488
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,435、20,017、5,049
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060)):8,023、18,153、4,491
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,767、17,671、5,136
MSI Pulse GL66 11U(Core i7-11800H、RTX3060):6,974、15,408、4,088
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q):5,597、13,382、3,150
※左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalのスコア

スコアはGeForce RTX3070搭載機の標準的なスコアよりやや低く、RTX3060搭載機よりも高いものとなりました。GPUにGeForce RTX4060を搭載しているので「もうひと伸び」とは感じましたが、同じASUSのゲーミングノートの場合「Armoury Crate」という、より細かくパフォーマンスを調整できるアプリが入っているのに対し、VivobookではMyASUSでのパフォーマンス設定のみ、という点はこの種のベンチマークテストでは少し不利に働いたかな、という気はします。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV FF15ベンチ
次に個別ゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマーク結果です。レビュー機のディスプレイは2,880 × 1,620と高解像度なので、FHD(1,920 × 1,080)解像度にして実施しました。

参考:
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):19,307
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(Core i9-12900H、RTX3080Ti):11,839
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H、RTX3080):11,658
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen9 5900HS、RTX3080):10,371
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H、RTX3070Ti):9,451
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):9,349
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):9,063
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,946
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,879
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):8,846
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):8,230
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060)):7,513
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(i7-9750H、RTX2070):7,440
MSI Pulse GL66 11U(Core i7-11800H、RTX3060):7,138
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H、RTX3050Ti):5,328
MSI GF63 Thin 10U(Core i5-10500H、RTX3050):4,179

ここでもRTX3060よりも高いスコアをマークしています。傾向としては3Dマークのスコアとあまり変わらない印象です。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV FF15ベンチ
参考までに2,560 × 1,440解像度で測定したスコアも掲載しておきます。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):9,187
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):7,955
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti)7,943
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(Core i9-12900H、RTX3080Ti):7,773
ASUS ROG Zephyrus M16(Core i9-12900H、RTX3070Ti):7,720
DELL G15(Core i7-12700H、RTX3060):7,685
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS、RTX3070Ti):6,881
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):6,827
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):6,744
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060):6,675
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,761
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):5,564
VAIO SX14(Core i7-1280P):5,452
ASUS Vivobook 15x OLED X1503ZA(Core i7-12700H):5,244
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):5,074
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):5,031

非常に高いスコアです。過去最高スコアのMSI Titan GT77 HX 13Vというのは現行のノートPCとしては間違いなく最高性能のモンスターマシンなので、はっきり言ってVivobookと比較する意味はありません。なので、MSI Titanを別とすれば「過去最高」と言っていい結果だと思います。なみいる強豪ゲーミングノートをしのぐ結果になったというのはある意味爽快!と感じました。

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV CINEBENCH
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForce)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):2,149、30,358
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):1,802、11,620
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H):1,800、15,593
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
VAIO SX14(Core i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,647、8,813
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):1,364、8,013
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740

シングルコアについては(ウインタブとして)過去2回めとなる2,000点オーバーをマークしました。マルチコアのほうが少し低めでしたが、「文句なし」の結果と言っていいでしょう。

4.Vivobook Pro 15 OLED レビューまとめ

ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VVはAmazonおよび楽天市場内のASUS Storeで販売中で、4月21日現在の価格は税込み219,800円です。

ASUSはこの製品と同時に非常に多くの製品を発表しました。薄型軽量なモバイルノート「Zenbookシリーズ」や本格的なクリエイターノート「ProArtシリーズ」、そして「Vivobookシリーズ」です。

ASUSの製品ブランドの中で最もワイドバリエーションなのがVivobookシリーズだと思います。実際、この製品と同時に発表された「Vivobook」はなんと18製品52モデル。その中にあって製品名に「Pro」がつくこの製品は「圧倒的パワーで、あらゆる想像をかたちに」という打ち出しになっていまして、これまで記載してきた通り、「ゲーミングノートのパフォーマンス」と「クリエイターノートのディスプレイ品質」を兼ね備えた製品です。いうなれば「スーパー・スタンダードノート」でしょうか。

「(プロゲーマーとかプロクリエイター、あるいは科学者のいずれでもない)普通の人」がパソコンで「おおよそやってみたいと思うことすべて」が実現できる製品だと思います。大会レベルのゲーマーさんでなければほとんどのオンラインゲームが快適にプレイできますし、高度な3Dモデリングなんかをするクリエイターさんでなければ画像加工や動画編集などのクリエイティブワークもラクラクこなせます。NetflixとかAmazonプライムビデオといった動画サブスクリプションサービスで抜群に美しい動画を視聴できますし、ExcelやWord、PowerPointといったOffice系ソフトなら、頭の中で念じるだけで数式が入り、画像が挿入されます(ウソです)。デザインもシンプルで美しく、天板のプレートとかポップなカードが付属するなど、ASUSらしい遊び心も忘れていません。

ありそうに思われて実はほとんどない「万能マシン」ですし、スペック表から判断してもこの価格は非常に安いと思います。おすすめです。

5.関連リンク

Vivobook Pro 15 OLED (K6502):ASUS
Vivobook Pro 15 OLED K6502VV:Amazon
Vivobook Pro 15 OLED K6502VV:楽天ASUS Store

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