3月31日に日本での正規販売がアナウンスされたXiaomiのミッドハイスマホ「Redmi Note 10 Pro」ですが、「Proがつかない、ただのRedmi Note 10」というのもあります。ただ、無印のRedmi Note 10は国内正規販売の対象になっていません(4月1日現在)。またProと無印は外観こそよく似ているものの、単なる上位モデル、下位モデルの関係ではなく、筐体サイズからして違いますし、スペックについても「むしろ相違点のほうが多い」と感じられます。
無印は中国通販で購入ができますので、ここでご紹介します。なお、Pro(3月31日日本発表、価格は税込み34,800円)についてはこちらの紹介記事をご覧ください。
Xiaomi Redmi Note 10 Pro - 108MPカメラを搭載するミッドハイクラスのスマホ、3月31日に日本で発売されます
1.スペック
Redmi Note 10 | |
OS | MIUI 12(Android 11ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 678 |
RAM | 4GB/6GB |
ストレージ | 64GB/128GB |
ディスプレイ | 6.43インチAMOLED(2,400 x 1,080) |
LTEバンド | B1/2/3/4/5/7/8/20/2 |
SIM | nanoSIM x 2 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、オーディオジャック |
カメラ | イン13MP/アウト48MP+8MP+2MP+2MP |
バッテリー | 5,020 mAh |
サイズ | 160.46 x 74.5 x 8.29 mm |
重量 | 178.8 g |
ポイント
●Snapdragon 678はAntutuスコア約22万点のミッドレンジクラス
●アウト側には48MPのクアッドカメラ搭載
●ディスプレイは有機EL
●デュアルスピーカー搭載
コメント
おそらく、日本発売が決定したProと対比するのがわかりやすいと思います。CPUのSnapdragon 678はAntutuスコアが約22万点ということなので、Pro(Snapdradon 732G)よりはワンランク性能が落ちます。このスコア差だと最新のゲームなどでは挙動差が出てくる可能性がありますし、原神のような重量級3Dゲームだと少し厳しいかと思います。非ゲーム用途であれば問題なく動作するでしょう。
RAMとストレージは4GB/64GB、4GB/128GB、6GB/128GBの3つのバリエーションが選べます。理想としては6GB/128GBだと思いますが、そうなるとProとの価格差が小さくなると思いますので、あえて無印を購入するのであれば4GB/64GBあたりが良いのではないかと思います。
ディスプレイはProの6.67インチよりも少し小ぶりになり、6.43インチとなりました。しかし、有機ELで2,400 × 1,080という解像度は変わりません。またDCI-P3の発色性能も確保していますので、Proと遜色のない品質と言えます(ただし、リフレッシュレートは開示されていませんので、おそらく60 Hzだと思います)。
カメラはイン側イン13MP/アウトは最大48MPのクアッドレンズと、Proのイン16MP/アウト108MP+8MP+5MP+2MPという数値には及びません。私なんかは「飯テロ画像」の撮影くらいにしかカメラを使いません(よって48MPでも全く不自由しない)が、スマホで高度な写真撮影をする人も多いと思うので、このProとの差はかなり気になるかもしれません。
サイズはディスプレイが小さくなったこともあり、Proとは結構な差があります。
Pro:164 x 76.5 x 8.1 mm / 193 g
無印:160.46 x 74.5 x 8.29 mm / 178.8 g
2.筐体
前面と背面です。この記事を書きながらProの画像と見比べてみたのですが、同じ「Redmi Note 10」なので、外観はよく似ています。
こちらがProです。筐体色が異なるのと、カメラまわりの光沢感が違いますが、やっぱりよく似ています。これまで説明させていただいたとおり、各部のスペックはかなり異なるんですけどね。
すみません、各部の縮率がまちまちですが、側面と上下面です。右側面(画像左端)には中央に指紋センサー兼電源ボタン、そして音量ボタンがあります。また、この製品は「デュアルスピーカー」を搭載していて、上下面にそれぞれスピーカーグリルが見えます。このスピーカー配置だと動画視聴やゲーム(横持ちの場合)の際に自然なステレオ感が出ると思います。
筐体色はこれまで掲載してきた色「Onyx Gray」のほか「Lake Green」と「Pebble White」の3色があり、Lake Greeenはグラデーションカラーになっています。このカラーバリエーションはProとは異なります。
3.価格など
Xiaomi Redmi Note 10は中国の通販サイト「Banggood」やAliexpress内の「Hong Kong Goldway(Xiaomi Official Storeというのもありましたが、こちらがXiaomi公式サイトからリンクされていました)」に製品ページがあります。
4月1日現在、Banggoodでは「到着通知」というステイタスになっていて、まだ販売はスタートしておらず、参考価格は4GB/64GB版が199ドル(22,222円)、4GB/128GB版が229ドル(25,588円)、Aliexpressではすでに販売中で、4GB/64GB版が197ドル(22,207円)、4GB/128GB版が227ドル(25,588円)で、6GB/128GB版はいずれのサイトでもまだ販売されていません。
Proの日本での価格が税込み34,800円なので、それとの比較だとやはり安く感じられます。ただ、6GB/128GB版は2万円台後半~3万円弱くらいになるでしょうから、そうなるとProの日本正規版に対する価格面でのアドバンテージがかなり薄れてしまいますね。
「そこそこゲームも楽しみたい」「凝った写真を撮影したい」というニーズがあるのならProのほうがいいと思いますが、「どちらにも該当しない。普段使いで困らなければOK」ということなら安価な無印は悪くない選択だと思います。ただし、無印は技適マークがついているか疑問ですし、通信バンドも日本向けに最適化されているわけではありませんので、この点はご注意ください。
4.関連リンク
Xiaomi Redmi Note 10:Aliexpress
Xiaomi Redmi Note 10(4GB/64GB):Banggood
Xiaomi Redmi Note 10(4GB/128GB):Banggood