Xiaomiが同社のフラッグシップスマートフォン「Xiaomi 14 Ultra」を国内発表しました。グローバルモデルは2024年3月15日に発売済みで、グローバルモデルがアップデートで技適マークの電磁表示に対応したことから、日本でも正規販売されるのでは・・・と期待されていましたが、本当に日本販売が決定しました。
1.スペック
スペック表
Xiaomi 14 Ultra | |
OS | Xiaomi HyperOS 1.0(Android 14ベース) |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | 6.73インチ(3,200 x 1,440)AMOLED 120Hz |
LTEバンド | 5G:n1/2/3/5/7/8/20/28/38/40/41/48/66/77/78/79 FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/66 TD-LTE:B38/40/41/42/48 |
SIM | nanoSIM × 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax/be、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン32MP/アウト50MP + 50MP + 50MP + 50MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 161.4 x 75.3 x 9.2 mm |
重量 | 219.8 g |
コメント
OSはAndroid 14ベースのXiaomi HyperOSです。2012年のXiaomi設立当時から続いてきたMIUIから名称を変更し、スマホ・タブレットのみならず、家電、自動車(中国ではXiaomi製電気自動車の販売が開始されています)を単一のシステムフレームワークに統一するために新たに登場したOSです。ただし、スマホ・タブレット向けのXiaomi HyperOSはMIUIと同じくあくまでAndroidベースのカスタムUIという扱いとなっているので、Google関連のサービス(Google Play Store、YouTube、Gmailなど)も従来通り利用できます。OSアップデートは4回、セキュリティアップデートは5年間提供される予定です。
SoCはSnapdragon 8 Gen 3です。現時点で最強クラスの性能を有しているため、Xiaomi 14 Ultraを使用していてパフォーマンス面で不満に感じることは一切ないと言い切ってしまっても良いでしょう。もちろん重量級ゲームも最高画質設定で楽しめます。
RAMは16GB、内蔵ストレージは512GBです。グローバルモデルでは12/256GBモデルと16/1TBモデルも選択できますが、日本向けの設定はありません。とはいえ、512GBもあればゲームだけでなく、写真や画像データを保存しても容量不足に陥ることはないでしょう。
ディスプレイは6.73インチサイズで、解像度はWQHD+(3,200 × 1,440)です。パネルはAMOLED(有機EL)で、使用する場面に応じてリフレッシュレートが1hzから120Hzまで可変するAdaptiveSync Proに対応します。
強化ガラスはXiaomi独自の「Shield Glass」で、Xiaomi 13 Ultra(日本未発売)で採用されていたCorinig Gorilla Glass Victusと比較すると耐落下性は10倍向上しているとのことです。ただし、「絶対に割れないし傷つかない」という訳ではないので、高価な端末なので液晶フィルムを装着した方が安心できると思います・・・
カメラはイン32MP、アウト50MP(メイン) + 50MP(望遠) + 50MP(超広角) + 50MP(ペリスコープ)です。チューニングはLeicaが担当し、アウト側は「Leica VALIO-SUMMILUX」レンズを採用し、独自のフィルターとLeica透かしも利用可能です。
写真撮影だけでなく、動画撮影も強力で、Dolby Visionや8K・4K/60fps撮影に対応するだけでなく、「Master Cinema」機能によりプロレベルの動画を記録できます。
そのままでも「スマホ機能が付いたLeicaのカメラ」と言っていいXiaomi 14 Ultraですが、別売の「Photography Kit」を装着するとシャッターボタンを使って絞り調整や写真・動画撮影が可能になり、より一眼レフカメラにより近い操作で写真・動画を撮影できます。Photography Kitには容量1,500 mAhのバッテリーが内蔵されているので、稼働時間をさらに延長できます。
モバイルネットワークは4G・5Gともに国内4大キャリアの回線をカバーしています。
バッテリー容量は5,000 mAhで、わずか33分でフル充電が完了する90W出力の「Xiaomi HyperCharge」に対応します。充電器は最初から付属しているので、別途購入する必要はありません。
ハードウェア自体は3月に先行販売されているグローバル版と共通なので、残念ながらNFCは搭載されているものの、おサイフケータイ(Felica Type-F)はサポートされていません。
2.筐体
前面は一見するとフラットディスプレイ・・・のように見えるのですが、よく見ると左右が微妙に湾曲しています。Xiaomiでは「オールアラウンドリキッドディスプレイ」と呼んでいて、左右が完全に湾曲したエッジディスプレイと比較すると見た目の美しさと操作性・フィルムの貼りやすさを両立していてすばらしいと感じました。
背面は高級感のあるヴィーガンレザーが用いられています。以前実機レビューを行ったXiaomi 13Tのアルパイン・ブルーもそうですが、触ったときの手触りが素晴らしく、所有欲を満たしてくれるのでケースを装着しない状態で使いたくなります。
カメラフォンらしくLEICAロゴを強調したサークル上のカメラバンプも特徴的で、一目見ただけで、「あ、Xiaomi 14 Ultraだな」とわかる見た目になっています。筐体色は「ホワイト」と「ブラック」です。
3.価格など
Xiaomi 14 Ultraは5月14日よりXiaomi公式オンラインショップ、家電量販店、MVNOキャリアより販売開始となり、価格は税込199,900円です。発売記念キャンペーンとしてもれなく前述のPhotography Kit(税込22,800円)がプレゼントされます。
グローバル版も技適の電磁表示が可能で、ハードウェアの使用も共通ですが、24ヶ月の品質保証、1回のみとなりますが自損による破損もカバーしてくれるディスプレイ保証、海外でも修理サービスを受けることが出来る国際保証サービスといったサポートを受けられるため、正規導入されていない12/256GB・16/1TBを購入したいなど特別な理由がない限り国内正規モデルを購入した方が安心です。
Xiaomiが日本参入して4年が経過しましたが、今までフラッグシップモデルは投入が見送られており、今回ようやくXiaomi 14 Ultraが普通に購入出来るようになったことは感慨深いです。
ガジェットマニアの中には中国版、グローバル版が発売してすぐ購入された方も多かったので、SNSなどで実機を見かける機会が多かったのですが、やはりスマホと言うよりはカメラ寄りの筐体デザインはインパクトがあります。
おサイフケータイに対応しなかった点は残念ですが、カメラ性能はもちろんのこと、スマホとしても現時点ではまさに「最強」と言っていい性能なので、これ一台にすべて任せられるという意味では19万でもお買い得かもしれません。
4.関連リンク
Xiaomi 14 Ultra:Xiaomi
Xiaomi 14 Ultra:Amazon