アウトドア系のスマホに強い中国メーカーUlefoneがエントリークラスのアウトドアスマホ「Armor X8」を発売しました。エントリークラスとは言え、思ったよりも「かなりマシ」なシステム構成になっていますし、「UlefoneのArmor」というのは少なくともウインタブでは「アウトドアスマホの名機」だと思っています。メイン機と用途を分けてのサブ機、あるいは予備機としても非常に魅力的だと思います。
1.スペック
Ulefone Armor X8 | |
OS | Android 10 |
CPU | MediaTek Helio P22 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 5.7インチ(1,440 × 720) |
LTEバンド | B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/28A/28B |
SIM | Nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | microUSB、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン8MP/アウト13MP+2MP+2MP |
バッテリー | 4,650 mAh |
サイズ | 158.2 × 79.4 × 14.1 mm |
重量 | 238 g |
OSはAndroid 10です。深センの新興メーカーだとさすがにまだAndroid 11というわけには行かないですね。CPUはHelio P22で、AntutuスコアがVer.7で7万点台、Ver.8で9万点台くらいなので、2020年の水準だと「エントリークラスのいいほう」くらいです。このくらいのスコアだと、Androidの基本操作はサクサクしていますし、カジュアルゲームなら問題なくプレイできると思います。
RAMは4GB、ストレージは64GBで、搭載するCPUの性能からみて必要十分かと思います。2GBとか3GBの容量を使うゲームにはあまり向かないと思いますし。ディスプレイは5.7インチとやや小ぶりで解像度もHD+にとどまります。このあたりはエントリークラスっぽいですが、まあ、アウトドアスマホですし、使っていてそんなに不満は出ないんじゃないか、と思います。ちなみに私は視力が悪く、10.1インチタブレットの1,280 × 800解像度とかでもあんまり気にしません。
通信バンドは「グローバル」ですね。日本で重要となるバンドもしっかりカバーされています。また、入出力ポートもUSB Type-Cが使われています(今でもmicroUSBを使うエントリースマホはあります)し、イヤホンジャックも残されています。
カメラはイン側が8MP、アウト側は13MP+2MP+2MPのトリプルカメラです。普通、メインカメラ以外は「広角」とか「深度」とか注釈がつくじゃないですか。でもArmor X8は単に「サブカメラ2つ」です…。
サイズに関して、ディスプレイサイズは割と小さめですが、筐体は小さくありません。特に厚みがかなりあります。このあたりはアウトドアスマホということで仕方ないですが、重さも堂々の238 gです。
2.筐体
見るからにアウトドアスマホ、というゴツい外観です。ただ、上位モデルのように背面に派手なデコレーションはなく、割とシンプルにまとめられていると思います。
前面はややクラシカルに上下にベゼルが残り、ノッチタイプではありません。また、背面のカメラ下に指紋センサーがあります。この製品は顔認証と指紋認証の両方に対応します。筐体はIP68/IP69Kの防水・防塵性能とミルスペック(MIL-STD-810G)の堅牢性を備えていますので、見てくれだけのアウトドアではありません。
筐体色はブラックとオレンジの2色。オレンジはアクセントカラーで、基調色はブラックですが、個人的にはオレンジのほうがアウトドアっぽい雰囲気があるかな、と思います。
防水・防塵性のため、USBポートはパッキンで覆われ、スピーカーやボタン類も防水タイプのものが使われています。
アウトドアスマホで最近増えている「カスタムキー(カスタムボタン)」も装備されています。このボタンはPTT(トランシーバーのようにボタンを押しながら通話するもの。日本では使えません)やSOS(緊急通報。あらかじめ登録している連絡先に電話もしくはメールが送られるものと思いますが、この製品での利用法は不明です)、フラッシュライト、スクリーンショット、水中カメラ(この製品は水中での撮影が可能です)などの機能を割り当てることができます。
各部名称です。カスタムキーは左側面ですね。
3.価格など
Ulefone Armor X8は中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダー中で、10月22日現在の価格は99.99ドル(10,728円)です。なお、この価格は先着50台までの限定セール価格です(日本からの購入の場合、製品ページにある「Version」のところで「Other Area」を選んでください)。
現時点では「期間限定の100ドルスマホ」ということになります。ここまで製品のご説明をさせていただきましたが、エントリークラスとは言え、100ドルのスペックじゃないですよね。また、冒頭に書かせていただいたとおり、「UlefoneのArmor」はこれまで何代にもわたって受け継がれてきた製品ブランドなので、耐久性も心配いらないと思います。さすがにウインタブ読者のメインスマホとしては少々厳しいとは思いますが、お子さん用とか、レクレーション用のサブスマホ、という位置づけなら「買ってよし」な製品と言えるでしょう。
4.関連リンク
Ulefone Armor X8
※日本からの購入の場合、「Version」のところを「Other Area」にしてください
コメント
タフネス、カーボン柄、黄色ライン、無骨なビス
わかっていらっしゃるw
今開発中らしいDimensity800機も気になるけど
結局底辺ロードバイク乗りとしてはこのくらいが丁度選びやすいんですよね