全国1千万…いや650人くらいのタフネスタブレットマニアのみなさん、Ulefoneが「ヤバいやつ」を発売します!SoC性能は低いですが、そんなことはどうでもいい、と思わせてくれる非常に尖ったというか、ガチな製品です。その名も「Ulefone Armor Pad 3 Pro」。発売記念セールが5月13日から予定されています。
1.スペック
スペック表
Ulefone Armor Pad 3 Pro | |
OS | Android 13 |
SoC | MediaTek MT8788 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大16GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 10.36インチ(2,000 x 1,200) |
バンド | FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19 /20/28A/28B/66 TDD-LTE: B34/38/39/40/41 |
SIM | nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他・推定) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.2 |
入出力 | USB Type-C、HDMI、uSmartコネクタ、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | イン32MP/アウト50MP |
バッテリー | 33,280 mAh |
サイズ | 261.7 × 166.8 × 21.2 mm |
重量 | 1,242.9 g |
※総務省のHPで確認したところ、Ulefoneのスマホについては過去に「Shenzhen Gotron Electronic Co.,ltd.」名義で技適が取得されていますが、少なくとも同名義で直近技適を取得しているものは確認できず、Armor Pad 3 Proについても技適マークがない可能性があります。
コメント
OSはAndroid 13、SoCはMT8788です。この型番はAntutuスコアが20万点台前半くらいなので、最近の中華タブレットでよく見かけるUNISOC T606と大差ないくらいの性能です。…ですが、仮にSnapdragon 8 Gen 3を搭載していたとしてもゲームをやりたくなるような製品ではないので、Antutu 20万点台のSoCでも悪くないかなと思います。また、Helio G99なら価格を抑えてそれなりの性能を実現できたと思いますが、Ulefoneはそれもしていないですね。「そういうのは不要」というのがUlefoneの考えなんでしょう。
RAMは8GBで拡張機能により最大16GBとして使え、ストレージは256GBです。ディスプレイは10.36インチで解像度は2,000 × 1,200と、このあたりは普通の中華タブという感じ。え?Widevine?なんですかそれ…、というのは冗談で、残念ながらWidevineについての説明はなかったので、L3と考えておくのがいいでしょう。
カメラはイン側が32MP、アウト側が50MPとタブレットとしては高い画素数です。ただ、この点についてはUlefone側ではほとんどアピールしていませんねえ…。
バッテリー容量は33,280 mAhです。思わず二度見するレベルの容量…(ウインタブが記事にした中での過去最大容量はOUKITEL RT7 Titanの32,000 mAh)。一瞬「これ、飛行機に載せられるのか?」と思いましたが、33,280 mAhというのは3.7V換算だと約123Whになり、JALの説明によれば「ノートパソコン、タブレットなどのリチウム金属電池・リチウムイオン電池を内蔵した携帯型電子機器は160Whまでなら機内持ち込み、お預かりどちらも可能」とのことなので、(JALしか見ていませんが)おそらく飛行機には載せられます。
また、この製品は66Wの急速充電に対応しており、最大10Wでリバースチャージもできるとのことですから、グループキャンプに持っていくと「みんなのスマホの充電を担える」と思います。
ということで、筐体も非常に分厚く(21.2 mm)、そして重い(1,242.9 g)です。これでゲームやる気になります?
2.筐体
各部名称です。まず、ポート類で目を引くのが「HDMIポート」です。低価格帯の中華タブのみならず、コンシューマー向けのタブレット製品でHDMIポートを搭載しているものは非常に珍しいと思います。また、HDMIの他にUSB Type-Cとイヤホンジャックを装備しています。筐体はもちろんIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えています。前面ガラスはゴリラガラス 5です。
それと、側面にuSmart Connector、背面にSound Kit Connectorというのがありますが、この製品も含め、Ulefoneのタフネススマホ・タフネスタブレットは周辺機器が非常に充実しています。
まず、uSmart Connector用の周辺機器としてマイクロスコープ(直訳すると顕微鏡)とエンドスコープ(直訳すると内視鏡。用途はイメージできますよね?)2種類が用意されます(別売り)。
そして、Sound Kit Connectorにはその名の通りSound Kit(別売り)が接続可能。これ、カッコよくないですか?音質は未知数、でも音量は最大114dBと相当なレベルです。価格次第ではありますけど、どうせならぜひ一緒に購入してみたいですね。
ケースやスタンドも専用のものが用意されています(別売り)。まあ、1.25 kgありますから、こういう周辺機器があると助かるでしょうね…。
他のタフネスタブレットでおなじみのハンドストラップは付属品です。最低限これは必要でしょう。
本体の方に話を戻します。スピーカーは2つですが、前向きにもグリルが開いているようです。筐体がデカくて重いので、音質も意外にいいかも?
最近たまにに見かける「背面の明るいライト」もついています。キャンプなどでは便利そうですよね。ライト用のボタンもあります。
3.価格など
Ulefone Armor Pad 3 ProはAliExpress内のUlefone Official Storeに製品ページがあり、5月13日からワールドプレミア(セール)が開催される予定です。残念ながら価格は不明ですが、いくら位になると思います?中華タフネスタブレットはHelio G99搭載のものが200ドル台前半くらい(3万円台半ば)のことが多いですが、このArmor Pad 3 Proの場合、SoC性能は低めながら、超ウルトラ大容量のバッテリーを搭載していたり、HDMIポートがついていたりしますので、やっぱり200ドル台前半くらいになるのかな?という気はします。
また、周辺機器が充実していて、特にSound Kitには惹かれるものがありますねえ。
4.関連リンク
Aromor Pad 3 Pro:Ulefone Official Store(AliExpress)