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Teclast M40 Air(M40T)の実機レビュー - Teclastの最新Androidタブレットは薄くて軽いのが素晴らしい!高音質なクアッドスピーカーも搭載!

Teclast M40 Air 実機レビュー
TeclastのAndroidタブレット「M40 Air」の実機レビューです。発売から日が浅く(ウインタブでは6月にBanggoodで販売が開始されたことを確認しています)、製品名に「Air」とあるように薄型で軽量な筐体に仕上がっているのが魅力の製品です。

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この製品は日本のAmazonで販売されていますが、Wi-FiモデルとLTEモデル(AmazonではM40Tという名称が使われています)が併売されていますのでご注意下さい。今回レビューをするのはLTEモデルのほうです。

ここがおすすめ
・2万円台で購入できるタブレットとしては薄く、軽い
・余計なアプリを含まないクリーンなソフトウェア
・迫力のあるサウンドのクアッドスピーカー
・普段使いには十分な性能
ここがイマイチ
・カメラは「おまけ」レベル
販売サイトはこちら
TECLAST M40Air (M40T):Amazon

1.Teclast M40 Air スペック

スペック表

  Teclast M40 Air
OS Android 11
SoC MediaTek Helio P60
RAM 8GB
ストレージ 128GB
ディスプレイ 10.1インチIPS(1,920 × 1,200)
LTEバンド B1/3/5/7/8/20/34/38/39/40/41
SIM nano SIM ×2(SIM2はmicroSDと排他)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1
入出力 USB Type-C、microSDカードリーダー
カメラ イン5MP/アウト8MP
バッテリー 3.85V/6,000 mAh
サイズ 240 × 158 × 7.9 mm
重量 430 g

コメント

OSはAndroid 11です。8月に最新バージョンとなるAndroid 13がリリースされたばかりですが、タブレット製品ではまだAndroid 13の搭載例がなく、前バージョンとなるAndroid 12すらもあまり採用が進んでいないような印象を受けるので、特に古いとは感じません。Android 12以降で対応した「Material You」デザインのカスタムテーマ機能などは利用できませんが、Googleのサービスは問題なく利用できますし、現在リリースされているAndroid向けのアプリも問題なく動作します。

CPUはMediaTek Helio P60です。中華タブレットでよく見かけるUNISOCのT618とは「ほぼ同等か、ちょっと落ちるくらい」の性能と言え、AnTuTu v9のベンチマークスコアは約22万点でした。WEBブラウジングや動画視聴などの普段使いでストレスを感じることはありませんし、比較的軽めのゲームであれば十分快適に動作します(後述します)。

RAMは8GB、内蔵ストレージは128GBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張に対応します。

ディスプレイは10.1インチのIPS液晶、解像度は1,920 × 1,200です。Widevineは「L3」のため、NetflixやAmazonプライムビデオなどの動画サブスクリプションサービスでHD画質の視聴はできません(YouTubeなら高画質視聴が可能です)。

カメラはイン5MP、アウト8MPです。標準カメラアプリはナイトモードも備えているものの、画素数はエントリースマホにも及びません(低価格なタブレット製品としては普通くらいです)。

ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/acとBluetooth 5.0に対応します。モバイルネットワークはLTEに対応しており、技適も取得しているため国内で問題なく利用できますが、ドコモやauのプラチナバンドには対応しておらずソフトバンク回線で利用した方が快適かもしれません。なお、冒頭に記載した通り、この製品はWi-FiモデルとLTEモデルがありますが、Amazonでの価格は大きくは違わず「セールになってるモデルが若干安い」という感じです。

注目の「サイズ」について、よく似た製品名のTeclast M40 Pro、及び上位モデルのTeclast T40 Proと比較してみます。

M40 Air:240 × 158 × 7.9 mm/430 g
M40 Pro:242 × 163 × 9.0 mm/555 g
T40 Pro:248 × 157 × 9.2 mm/480 g
※T40 Proはディスプレイサイズが10.4インチと若干大きいです

M40 Airは「タブレット製品として最薄・最軽量」とまでは言えないものの、既存のTeclast製品よりも確実に薄く・軽くなっています。このサイズ感は2万円台前半で購入できるタブレットとしては非常に立派だと思います。

2.Teclast M40 Air 筐体と使用感

付属品
付属品はマニュアル(日本語表記あり)、ACアダプター、USB-A to Cケーブル、SIMピンです。レビュー機には海外プラグのACアダプターが付属していましたが、Amazon.co.jpで販売されている製品には日本のコンセントに合う形状のACアダプターが付属しているものと思われます。

前面
前面です。Amazon.co.jpやTeclast公式サイトで使われているプレス画像では狭額縁ベゼルが採用されているように見えますが、実際の製品のベゼルは特に細いとは言えません。ここは「Teclastの悪いところ」で、M40 Airに限らずほとんどの製品画像が加工されてしまっています。ウインタブとしても改善を申し入れているのですが、なかなか改まりません…。

なお、工場出荷時点で純正液晶保護フィルムが装着されています。

背面
背面は大丈夫です、と言いますかメーカー公式イメージ画像通りのデザインです。金属素材が採用されており、滑りにくい加工が施されています。技適マークもあり、認証番号もきちんと表記されているので日本国内でも安心してWi-FiやBluetooth、LTEネットワークを利用できると思います。

左側面
左側面にはスピーカーが配置されています。

右側面
右側面にはスピーカー、USB-Cポート、SIMトレイがあります。

上部
上面には電源ボタン、ボリュームボタン、マイクが配置されています。

Teclast M40 Air 下側面
下面にはポート類、ボタン類はなく、マイクがあるのみです。

専用ケース
別売(1,900円)の専用カバーです。現在M40 Airと同時購入すると40%オフとなる1,140円で購入できるキャンペーンを実施しているので、一緒にそろえておくと良いかもしれません。写真では青っぽく見えてしまっていますが、実際の色はグレーです。はっきり言って質感は低く、かなり安っぽい感じなのですが、筐体の保護には十分役立ちますし、この後ご説明する通り、結構便利に使えます。

専用ケース1
専用ケース2
ディスプレイのカバー部分を折りたたむことでM40 Air本体を立てた状態で利用できます。動画視聴時だけでなく、別売のBluetoothキーボードと組み合わせてパソコン代わりに使う際も重宝すると思います。

これだけ持ち込んでも気にならない軽さ
かのあゆが普段持ち歩いているPCと
本体が薄くて軽い、というのはM40 Airの大きな魅力です。実際に仕事などにも普段使っているMacbook(12-Inch 2017)とONE-NETBOOK A1UGREENのUSB PD対応ACアダプター、モバイルバッテリーを入れたリュックに入れて持ち運んでいましたが、他の製品との重量差が数十グラムとか100g程度であっても、このように複数のデバイスを持ち運ぶ際には結構な威力を発揮してくれました。

また、手で持って使う際も、動画視聴や電子書籍の観覧を快適にこなすことができます。

システム

ホームUI

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プリインストールアプリ

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初期セットアップ直後のホーム画面とプリインストールアプリです。メーカー独自アプリやゲームアプリなどはインストールされておらず、Androidシステム標準アプリと必要最低限のGoogle純正アプリのみとシンプルな構成です。

ただ、子供向けコンテンツに特化した「YT Kids」がプリインストールされているのは少し珍しいと感じました。YouTube内にある子供向けのコンテンツ「のみ」を表示してくれるため、お子様にも安心できると思います。システムアプリのためアンインストールはできませんが、使用しないのであれば無効化することも可能です。

Gesture Camera

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基本的には他の中華タブレットと同じく、タブレット用のUIにはなっておらず、素のAndroid OSに準じたソフトウェアのみが搭載されていますが、全くカスタマイズされていないわけではなく、設定から便利な独自機能を設定可能です。「Gesture Motion」は電源ボタンを2回押した際にカメラアプリを起動できるようにする機能です。

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残念ながら別のアプリに割り当てることはできませんが、カメラを瞬時に起動したい際に重宝してくれると思います。デフォルトで「オン」に設定されています。

Three Finger Screenshot

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「Three Fingers Screenshot」ではその名の通り、指三本で画面を下にスワイプすることでスクリーンショットを撮影することができます(この項目だけ日本語にローカライズされていません…)。もちろん通常通り「電源ボタン + ボリュームキー下」でもスクリーンショットを撮影できますが、瞬時に保存したい際は設定しておくといろいろと重宝してくれると思います。

カスタマイズされたシステム情報

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設定にある「システム」画面もカスタマイズされており、素のAndroid OSでは表示されないCPUの動作クロック、ディスプレイ解像度、アウトカメラの画素数、メモリ容量、ストレージ容量が一括で確認できるようになっています。欲を言えばCPUの型番も表示してほしかったところではあるのですが、他社製品だと「CPU-Z」などのハードウェア情報取得ツールを使用しないと確認できないので地味にありがたかったりします。

ストレージ情報

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工場出荷時のストレージ情報です。プリインストールしているアプリを厳選していることもあり、システムが占有している容量は8.55GBと他社カスタムUI採用スマートフォン、タブレットと比較するとコンパクトに収まっています。

システムアップデート

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システム情報

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OTAアップデートの配信もありました。初回セットアップ後にインターネットに接続したところ、すぐに最新のファームウェアが降ってきていました。現時点で最新のファームウェアでは「2022年7月5日」のAndroidセキュリティパッチが適用されています。

ディスプレイ

ディスプレイは10.1インチサイズで1,920 × 1,200解像度です。同じ価格帯のAndroidタブレットではより高解像度な2,000 × 1,200のモデルも販売されていますが、かのあゆ個人としてはこれで十分な解像度だと思いました。

発色品質も高いと感じられ、動画や写真コンテンツも美しい画質で楽しむことができました。リフレッシュレートは60Hzにとどまっていますが、ゲーミングタブレットではないので、このあたりはやむなしといったところでしょうか。

Widevineレベルは「L3」

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DRM Infoで確認できたWidevineは「L3」でした。かのあゆはAmazonプライム会員なので実際にAmazonプライムビデオで確認してみましたが、残念ながらHD画質での視聴はできませんでした。中国メーカーのタブレットではあまりWidevineは重要視されていない印象を受けますが、せっかく高品質なディスプレイを搭載しているのでそろそろ対応してくれても良いのでは・・・と思っています。

スピーカー

M40 Airではクアッドスピーカーが内蔵されています。低価格Androidタブレットでもクアッドスピーカーを搭載している機種は増えてきていますが、過去の実機レビュー記事を見ると音質的にはいまいちな場合が多かったため、当初はあまり期待していませんでした。

ところが実際にレビュー期間中プリインストールされているYouTube Musicでかのあゆがよく聴いている洋楽を聴いたところ、音圧感があり低音、高音ともにバランスが良く、良い意味で予想を裏切ってくれました。

普段使用しているGalaxy Tab S5e(AKGチューニングステレオスピーカーを搭載しています)と比較しても満足度の高い音質になっており、これならオーディオプレイヤーとしても活躍させることができると感じました。

カメラ

カメラUI

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カメラ機能

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標準カメラアプリは特に癖がないUIで、「ナイトモード」や「HDR撮影モード」等の機能も一通りそろっています。

カメラサンプル1

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カメラサンプル2

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最近ではタブレットでもカメラ性能に力を入れた機種が登場してきましたが、M40 Airに搭載されているアウトカメラは8MPと画素数が高くなく、AIによるシーン識別などにも対応していません。

明るい場所でもぼやけ気味でノイズが目立つのでTwitterやFacebook、ブログ用写真として使うのも厳しい印象です。夜景は…ナイトモードが「一応」備わっているものの、しっかり機能しているとは言えず、、光がほぼない場所での撮影はかなり厳しいというのが正直な感想です。あくまで「タブレット単体でメモ代わりの写真が撮れる」と考えた方が良さそうです。

モノクロモード

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ただし、M40 Airのカメラアプリには「モノクロ撮影モード」も備わっており、この機能を使用するとなかなか味のある写真を撮影可能です。

3.Teclast M40 Air 性能テスト

AnTuTu

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参考:
Xiaomi 12 Pro(Snapdragon 8 Gen 1):971,423
ASUS ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):846,862
POCO X4 GT(Dimensity 8100):798,752
ASUS Zenfone 8(Snapdragon 888):785,280
POCO F4(Snapdragon 870):658,456
Galaxy S20 SC-52A(Snapdragon 865):655,707
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xperia 1 SOV43(Snapdragon 855):511,163
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
Oneplus Nord CE 2 5G(Dimensity 900):430,049
Redmi Note 11 Pro + 5G(Dimensity 920):427,053
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 Pro 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
AGM Glory G1S(Snapdragon 480):340,864
AGM Glory Pro(Snapdragon 480):340,772
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
Redmi Note 11 Pro(Helio G96):336,280
POCO M4 Pro 4G(Helio G96):311,030
Redmi Note 11S(Helio G96):307,755
realme narzo 50(Helio G96):287,043
Redmi Note 11(Snapdragon 680):277,105
Blackview A95(MediaTek Helio P70):227,817
DOOGEE S98(Helio G96):277,159
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
Samsung Galaxy Note FE(Exynos 8890):177,984
Blackview BV6600 Pro(Helio P35):102,808
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184
BlackView A55S(Helio A22):78,630
geanee ADP-503G(MT6737M):46,316

M40 AirのCPUはMediaTek Helio P60です。このCPUが登場したのは2018年とやや古いのですが、2022年現在でもゲームプレイを別にすれば十分な性能を備えています。実際にWEBブラウジングやYouTube等の視聴を行っていましたが、ストレスを感じることはありませんでした。

GPUはVulkan APIをサポートしており、またRAMも8GB搭載していますので、ローエンド向けの「AnTuTu 3D Benchmark Lite」ではなく、通常の「AnTuTu 3D Benchmark」でのテストとなりました。スコアは45,570点というスコアを計測していますが、最新の3Dゲーム「Swordman」のデモはコマ落ち状態で、「原神」クラスの重量級ゲームのプレイはグラフィック設定を最低に落としても快適にプレイするのは厳しいと感じました。

4.Teclast M40 Air レビューまとめ

Teclast M40 AirはAmazon.co.jpにて販売中です。通常価格は税込み29,900円ですが、この記事を執筆している8月27日現在「通常価格29,900円から、タイムセールで25,415円となり、さらに製品ページに1,495円OFFとなるクーポンがあるので、最終的に税込み23,920円」でした。なお、この価格は8月29日 23:59まで適用されるとのことです。

また、M40 AirにはWi-Fiモデルもあり、他の出品者からも販売されていますが、「LTEがないから安い」という感じでもなく、8月27日現在だと下記にリンクした公式ストア出品のLTEモデルのほうが安くなっていました。

カメラ性能が高くない点や、Widevine L1に非対応となっているのは残念に感じられるものの、余計なプリインストールアプリを含んでいないクリーンなソフトウェアや、音質が高いクアッドスピーカーと全体的に満足度が高いAndroidタブレットに仕上がっています。そして「薄くて軽い」のはシステムスペックに劣らない、非常に大きなメリットだと思います。

Teclast製Androidタブレットはかのあゆも何回か実機レビューを行っており、初めてウインタブで実機レビューをしたのは2016年に発売されたTeclast X10 3Gでしたが、その頃と比較するとビルドクオリティも向上しています。Teclastは日本国内での販売(Amazonでの販売)にも力を入れておリ、その意味でも安心して購入できる製品になっていると思います。

5.関連リンク

TECLAST M40Air (M40T):Amazon

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コメント

  1. 匿名 より:

    マグネット等、電源ボタン以外での電源ON方法の有無も確認いただけると有り難いです。安価な製品は最初に電源ボタンが壊れる印象があります。

    • かのあゆ より:

      >>匿名さん
      電源ボタン以外の電源ONの手段はM40 Airの場合ないですね・・・
      電源ボタン以外の機動手段を用意している端末はあまり見かけないような気がします・・・・

  2. 匿名 より:

    現在使用していますが、wifiがよく切断されます
    設定からwifiをいったんOFFにしてから入れ直さないと再接続してくれない不具合を抱えています
    メーカーのアドバイス通りエンジニアモードの設定にしても解消されません

  3. 匿名 より:

    使用言語中国語に出来ます?

    • wintab より:

      Teclast製品は基本的に素のAndroidに近い状態なので、中国語にできると思います。この製品は私の手元にはなく、この製品ができる、できないというのは回答できません。