TeclastがAndroidタブレット「ArtPad Pro」を発表します。製品名からわかる通り、従来のTeclastタブレットとはコンセプトが異なる「あらゆるアイデアのキャンバス」がキャッチコピーの「お絵描きタブレット」です。4,096段階の筆圧に対応するペンが付属するだけでなく、OSもカスタマイズされ、高精細なディスプレイやハードウェアボタンが搭載されるなど、Teclastの強い意欲が伝わってくるような製品です。
なお、この製品は8月1日午前10時から発売記念セールが開催されます。興味のある人はお見逃しなく!
セール期間:2025年8月1日午前10時スタート(1日限り)
特別価格:32,400円(ペン付き)
※どちらのボタンでも同じ製品・同じ価格です
1. スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Teclast ArtOS (Android 15) |
SoC | MediaTek Helio G99 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大20GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 12.7インチIPS(2,176 × 1,600)60Hz |
バンド | FDD:B1/3/5/7/8/20 TD:B34/38/39/40/41 |
無線通信 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2 |
ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー |
カメラ | 前面:8MP/背面:13MP |
バッテリー | 10,000 mAh |
サイズ | 279 × 211 × 7.2 mm |
重量 | 674 g |
2. OS
OSはAndroid 15ベースの「ArtOS」です。詳細は不明ですが、利用シーンに合わせてディスプレイの発色傾向を変えるなどの機能が搭載されているようです。この画像ではSmartボタン(後述します)を押すだけで、ディスプレイの色味(のモード)を簡単に切り替えられることが説明されています。
先日レビューしたTeclast T65にも実装されていた「補助コントロール」と「クイックサイドバー」もついています(ただこれ、補助コントロールのところにクイックサイドバーが、クイックサイドバーのところに補助コントロールの画像が掲載されています)。
3. SoC/RAM/ストレージ
SoCは中国タブではおなじみのHelio G99、RAMは8GBで拡張機能により最大20GBとして使え、ストレージは256GBです。用途が割とはっきりしている製品ですし、その用途(高品質なペン入力)に最適化したスペックなのだろうと思います。
4. ディスプレイとペン
ディスプレイは12.7インチで解像度は2,176 × 1,600と高精細、アスペクト比は「16 : 11.8」あるいは「4 : 2.94」とiPad(4 : 3)に近いです。ちょっと横長ですけどね。また、WidevineもL1です。
そして、Teclast T-Penという4,096段階の筆圧に対応するペンが付属します。実際の描き味についてはなんとも言えませんが、仕様を見た限りでは「期待できる」と言っておきましょう。
5. 筐体
筐体はCNC加工の金属製で筐体色はスペースグレー。厚さは7 mmで重量は674 gです。ディスプレイサイズが大きめなので仕方ないとは思いますが、重量は少し重いですね。
OS説明のところでも触れましたが、筐体には「Smartボタン」があります。ArtOSと連携してモードの切り替えなどができる他、指定したアプリの起動も可能です。この製品の場合、CLIP STUDIO PAINTやアイビスペイントなどを使う機会も多いと思いますので、このボタンは重宝しそうです。
バッテリーは10,000 mAhと大容量で30Wの急速充電に対応します(Teclastのタブレットで急速充電に対応するのは珍しかったりします)。また、カメラは前面8MP、背面13MPです。
ペン入力とはあまり関係ありませんが、スピーカーも4つ搭載しています。この製品はディスプレイ品質も良いので、動画視聴も楽しめそうです。
この手の製品は「ケースが必須」だと思うのですが、ArtPad Proはケースが別売りです。本体購入の際にケースも一緒に購入されることを強くおすすめします。
6. 価格など
Teclast ArtPad Proは8月1日午前10時からAmazonで発売されます。8月1日限定の価格は32,400円(ペン付き)です。
直近、ウインタブではライターのnatsukiさんがXPPen Magic Note Padをレビューしたり、高度なペン入力対応Androidタブレットの比較記事を書いたりしていますので、このArtPad Proは「ウインタブ的にはタイムリー」な製品です。
このジャンルはXPPENやHUIONといったペンタブメーカーが参入して「激戦の気配」が感じられるところ、トラディショナルなタブレットで実績のあるTeclastもこのジャンルに本格参入してきた、ということです。
ペンタブメーカーの競合製品の半額ほどの価格でリリースされるArtPad Proがペン入力性能でどこまでペンタブメーカー製品に迫れるかが見ものです。
7. 関連リンク
この製品は8月1日に発売予定で「1日限りの特別価格」で購入できます。
※どちらのボタンでも同じ製品・同じ価格です
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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コメント
これはぜひレビューしていただきたい
やります…。
wacomのあれか
映り込みが凄くてペンタブに全然特化してない印象
相変わらず製品写真がベゼル詐欺っぽい気がするものの、SoCがもう少し強化されれば、通常のタブレットとしても購入意欲が湧きます。
私自身はお絵描きをしませんが、よい製品企画だと思います。