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実はAndroidでは4種類ある「テザリング」。それぞれのメリットとデメリットを解説します

テザリング解説記事
楽天モバイルなど低価格でデータ通信を無制限利用できる通信業者も増えていて、スマートフォンをモバイルルーターにできる「テザリング機能」を使用している方は多いかと思います。Wi-Fi環境がない場所でもPCやゲーム機等をネット接続できて便利ですが、Androidのテザリング機能は「実は4種類ある」ということを知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。

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この記事ではAndroidスマートフォンで設定できるテザリング接続の種類と、それぞれの特徴をご紹介します。

1.Wi-FIテザリング

Wi-Fiテザリング
ほとんどの方にとって「テザリング」といえばこれ、通知領域からもワンボタンで有効化できる「Wi-Fiテザリング」だと思います。その名の通り、スマートフォン本体を無線アクセスポイントとして機能させることで、Wi-Fi対応機器をインターネットに接続します。

最近ではWi-Fi 6(802.11 ax)をサポートしている端末も増えていますが、この場合、接続側の機器もWi-Fi6をサポートしていればより高速なネット接続が可能です。ケーブルも不要で使いたいときにすぐ有効化できますが、周りの電波状況によっては接続が不安定になる場合があり、通信時の消費電力も後述するBluetoothテザリング、USBテザリング、イーサネットテザリングと比較すると大きいというデメリットもあります。

2.Bluetoothテザリング

Bluetoothテザリング
Wi-Fiと同じく、無線通信規格のBluetooth経由でインターネットに接続するのが「Bluetoothテザリング」です。もともとBluetoothは周辺機器と安定した接続を行うために設計された無線通信規格なので、Wi-Fi接続と比較すると消費電力が少なく、周りの電波との干渉が発生しにくいというのが特徴です。

一方でWi-Fiテザリングと比較すると通信速度が1〜3Mbpsと大幅に遅くなるため、大容量データをやりとりする用途には向いていません。スマートフォンのバッテリー消耗を抑えつつ、高速通信が必要ないメールの送受信やWEBサイトのチェックをPCやタブレットなどで行う際に活用すると良いかもしれません。

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3.USBテザリング

USBテザリング、ケーブルを接続していない状態では有効化できない
USBケーブルでスマホとPC、タブレットを接続することでインターネット接続を行うのが「USBテザリング」です。基本的にはスマホ側でWi-Fiテザリングを有効にした状態でUSBケーブル接続を行うだけですが、端末によっては先に専用ドライバを導入する必要があります。

Wi-Fiテザリング、Bluetoothテザリングと比較すると周りの電波の影響を受けないため、安定した通信を行えます。またUSBポート経由でスマートフォンを充電できるという利点もあります(充電についてはPC側のUSB規格によって事情が異なります)。

4.イーサネットテザリング

イーサネットテザリング
Android 11からサポートされた比較的新しい接続方法で、スマホのUSB-Cポートにイーサネットアダプター、またはRJ45ポートを備えるドッキングステーションなどを接続し、さらにLANケーブル経由でPCに接続します。

USBテザリングと同じく、周りの電波の影響を受けることなく安定した通信を行えますが、別途USB-C対応イーサネットアダプターとLANケーブルを準備する必要がある(接続機器によって必要なパーツは異なります)ので、導入コストがそれなりにかかってしまうのと、外出時に使う場合は持ち出す荷物が増えてしまうのが欠点です。

気軽に利用できるとは言えないものの、周りの環境に影響されることなくネット接続を行えるので、オンラインゲームをプレイする際などには重宝するのではないでしょうか。

5.まとめ

ほとんどのAndroidスマートフォンではステータスバーから直接有効化できるため「テザリング」といえばWi-Fi経由で利用するものと思われている方も多いかと思われますが、これまでご説明してきた通り、用途に応じて他の接続手段も用意されています。

かのあゆは、通信速度が低速なBluetoothテザリングや別途イーサネッドアダプターとLANケーブルを持ち歩く必要があるイーサネットテザリングはあまり使う機会がありませんが、スマホ本体を充電しながら安定したネット接続を行えるUSBテザリングはよく利用します。用途や利用シーンに応じて最適な接続手段を選択すると良いでしょう。

6.関連リンク

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