こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。最近はあまりこの言葉を使っていませんが、中華製品は「スペック番長」なのが魅力でもあり、時には不安要素でもあります。ただ、悪い意味ではなく、「攻めてる」スペックであることは間違いないし、そういうところに魅力を感じている人も多いでしょう。今回紹介する「Oukitel K6」もなかなか「攻めて」ます…。
1.スペック
OSはAndroid 7.1と新しめです。この記事を書いている時点で別のOukitel製品の実機レビュー中でして、その製品を確認した限り、アイコン類がカスタマイズされているものの、基本的には「素のAndroid」でした。また、日本語化も問題なく可能です。それを参考にすると、このK6に関してはカメラがかなり高性能で付加機能もあるようなので、独自アプリが使われていると思われ、そういうのは日本語対応しない可能性がありますが、基本的な部分は問題なく日本語化できるものと思われます。
CPUはHelio P23です。ウインタブではこのCPUをレビューしたことはありませんので、実際どのくらいの性能なのかは何とも言えません。またHelio P25と比較すると搭載しているGPUが異なり(P25はMali T880、P23はMali G71)ます。クロックスピードなどはT880のほうが高いのですが、それだけで処理性能を予想するのは難しいので、ここはノーコメントとさせていただきます。また、MediaTekのCPUに関して、ライターのひらちょんさんがまとめてくれていますので、そちらもご覧ください(ただし、ベンチマークスコアなど、性能を数値化するような記載はありません)。
MediaTekのHelioシリーズのCPUをまとめてみました(ひらちょん)
ディスプレイは流行の縦長タイプ(アスペクト比18:9)となります。また解像度はFHD+と言うんでしょうか、2,160 × 1,080と、通常のFHDを縦方向に伸ばしたものになっています。このアスペクト比が2018年の主流になるのでしょうか…。
カメラはかなりハイスペックです。前後デュアルレンズでイン13.0MP+8.0MP / アウト21.0MP+8.0MPというのは2万円強のスマホとしては破格の高性能ですよね。ただ、カメラの性能って画素数だけでは決まりません。センサーとかレンズとか、そういったものの組み合わせでどうなるか、ってことだと思います。しかし、スペック表を見る限り、かなり期待してしまいます。これならインスタ映えする写真も、風景写真も、記念写真もいけそうな気がします。
あと、この画像はどうなのよ、って思いますけど、この製品は顔認証にも対応します。2018年は顔認証も流行りそうですけど、現状セキュリティ上の問題(写真とかでロック解除できてしまうとか)も指摘されていますので、精度的には指紋認証のほうが安心かもしれないです(この製品は指紋認証も可能です)。
あと、バッテリーはかなりの大容量ですね。メーカーによれば「連続通話46時間、連続待受368時間、インターネット接続による動画視聴なら連続11時間、LTEによるWebブラウジングなら連続12時間」の使用が可能とのことです。
最後にサイズです。6インチなので少し大きめになるのは仕方ないですが、それでもベゼルを細くしているため、タテ・ヨコサイズに関してはかなり健闘していると思います。でも厚さは1センチを越え、重量は200グラムを越えてしまっています。なので、持った感じは重量級って言えるかもしれません。
2.筐体
カラーバリエーションはブルーとブラックの2色。どちらも背面が光沢仕上げになっています。また、Oukitel製品はWindows 10 スマホでよく見られるような、背面カバー取り外し式の構造になっていることが多く、この製品も側面にSIMスロットが確認できないので、カバー取り外し式だと思います。
ということは背面はプラスティック製かな?と思いましたが、この画像を見るとエッジ部分がダイヤモンドカット加工になっていますし、Banggoodでは「アルミ合金」という記載がありましたので、ほぼ間違いなく金属製と思われます。
背面のカメラ部分です。レンズの下(この画像ではレンズの上)には指紋センサーも見えます。周辺部が美しくラウンドしており、光沢仕上げということもあって、高級感が出ていると思います。
前面の上部、カメラのレンズ付近です。やはり周辺部がキレイにラウンドしているのがわかります。
なお、確証はないのですが、この製品の画像や紹介動画を見ていると、スピーカーはモノラル(これは確実です)、そしてオーディオジャックはありません。USB Type-Cからアダプターを介してイヤフォンを接続するタイプになっています。
3.価格など
Oukitel K6は中国の通販サイト「Banggood」で独占プレオーダー中で、12月31日まで、かつ限定1,000台の条件で199.99ドル(23,259円)となっています。
これは安いと言っていいでしょう。縦長の大画面ディスプレイに前後デュアルレンズカメラ、ミッドハイクラスの性能を確保して200ドルを切ってますから。あとは、Helio P23というCPUの性能が未知数(と言ってもHelioシリーズなので、心配はいらないと思います)なのと、カメラ性能が額面通りなのか、という点で若干懸念がありますが、それらを差し引いでも、これだけ攻めてるスペックの製品の価格としてはかなりお買い得かと思います。