記事内に広告が含まれています。

OSCAL Pad 100 レビュー - オーソドックスで質感のいいタブレット、付属品も充実

Android

OSCAL Pad 100 レビュー
Blackviewのブランド「OSCAL」のタブレット「OSCAL Pad 100」のレビューです。システムスペックは「中国タブだと普通くらい」ですが、SoC性能から見るとエントリークラス、という感じです。ディスプレイサイズが12インチとやや大きめで解像度も高いので、動画視聴などに向く製品と言えます。

スポンサーリンク

なお、このレビューはメーカーよりレビュー機のサンプル提供を受け、実施しています。


ここがおすすめ

・Android 15搭載で素直なユーザーインターフェース
・オーソドックスで質感の高い筐体
・ちょっと大きめで高解像のディスプレイ、WidevineもL1
・ガラスフィルム・ケース・ペンが付属
ここはイマイチ
・ペン性能が低い
・スピーカー音質は実用品レベルで音楽鑑賞向きではない
販売サイトはこちら
OSCAL Pad 100:Blackview Official Store(AliExpress)
※2月17日17時(日本時間)からセール
※先着200注文にBluetoothキーボードプレゼント

1.スペック表

  OSCAL Pad 100
OS Android 15
SoC UNISOC T615
RAM 8GB/12GB(拡張機能で最大24GB/36GB)
ストレージ 256GB
ディスプレイ 12型IPS(2,000 × 1,200)
LTEバンド FDD:B1/3/7/8/20/19/28A/28B
TDD: B40/41
SIM nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth
入出力 USB Type-C 、オーディオジャック
microSDカードリーダー
カメラ イン8MP/アウト16MP
バッテリー 9,000 mAh
サイズ 281.7 × 177.2 × 8.0 mm
重量 610 g

2.外観

OSCAL Pad 100 同梱物
同梱物です。画像の上段左がガラスフィルム。右がケースです。ガラスフィルムは「めちゃめちゃ立派」でしたw フィルムの強度についてはこのレビューでは確認できませんが、厚みがあり、「買ったら高そう」な感じです。

画像の下段左からナイトライトの使い方説明、取扱説明書(日本語もあり)、USB Type-C – Type-Aのケーブル、ACアダプター、スタイラスペン、SIMイジェクトピンです。ACアダプターは出力18WのものでEUプラグでした。読者がOSCAL Pad 100を購入する場合、日本のコンセント形状に合うプラグか、もしくは日本のコンセントで使える変換アダプターが同梱されるはずです。

OSCAL Pad 100 ケース

OSCAL Pad 100 ケース
ケースです。ご覧の通り柔らかいTPU製で高級感はありませんが、実用面ではかなりありがたい付属品です。のちほどケースを装着した画像を掲載しますが、蓋の部分を折り曲げるとタブレットスタンドとしても使えます。ただし、「ケースの蓋を閉じると画面が消灯する(オートスリープ機能)」はありませんでした。これはケース側ではなくタブレット側の機能ですけどね。

OSCAL Pad 100 前面
前面です。ディスプレイサイズは12インチとやや大きめで解像度は2,000 × 1,200です。

OSCAL Pad 100 背面
背面です。ケース素材は金属で表面はサンドブラスト加工されており、質感は高いです。また、しっかり感(剛性感)もあり、軽くねじった程度ではミシミシいいません。

OSCAL Pad 100 上面

上側面


(横持ち時の)上側面には電源ボタンと音量ボタン。まあ、オーソドックスな配置です。

OSCAL Pad 100 下面

下側面


下側面には両端にスピーカーグリルがあります。OSCAL Pad 100はステレオスピーカー搭載です。

OSCAL Pad 100 左側面

左側面


左側面です。画像左からイヤホンジャック、SIM/microSDスロット、USB Type-Cポートがあります。SIM/microSDスロットは「nanoSIM×2もしくはnanoSIM+microSD」に対応します。

OSCAL Pad 100 右側面

右側面


右側面にはなにもありません。

OSCAL Pad 100 スタンドと

OSCAL Pad 100 スタンドと

OSCAL Pad 100 スタンドと
ケースを装着してみました。ご覧のように蓋を折り曲げるとタブレットスタンドとして使えます。12インチ級のタブレットで動画を見る際は「スタンドは必須」だと思いますので、このケースが付属するのはとてもありがたいですね。ただ、欲を言えば「角度調整」ができると良かったかな、と思います。

OSCAL Pad 100 スタイラスペン
付属のスタイラスペンです。先端に透明な円盤がついていますが、これは「つけたまま使う」んですよね。後述しますが描き味はよくありません。

スポンサーリンク

3.システム・使用感

システム

OSCAL Pad 100 ホーム画面

クリックで拡大します


OSはAndroid 15です。Blackview製品のほとんどに搭載されている独自UI「Doke OS(タブレット用はDoke OS_P)」ではなく、「ほぼ『素』のAndroid」です。「余計なカスタマイズがない方がいい」という人も多いと思いますが、ウインタブではBlackview製品のレビュー機会が多く、Doke OSには慣れているので、ちょっと寂しく感じました。PCモードなどのDoke OS_P独自機能ももちろんありませんし。

OSCAL Pad 100 システム情報

クリックで拡大します


初期状態のストレージは256GB中10GB使用済み、RAMは(12GBモデルなので)最大で24GB拡張可能でき、合計最大36GBとして使えます(8GBモデルの場合は最大24GBになります)。

OSCAL Pad 100 FMラジオ

クリックで拡大します


プリインストールアプリもメーカー独自のものはほぼなく、WPS Officeが入っていた程度です。ただ、Blackviewに限らず中国タブのほとんどに「FMラジオアプリ」が入っていまして「これは便利」です。インターネット回線なしで使えますので、非常時には頼りになるかも。ただし、有線イヤホンが必要です(イヤホンケーブルをアンテナ代わりに使います)。

ディスプレイ

解像度が(2,000 × 1,200)と低価格帯タブレットとしては高く、発色も悪くありません。

OSCAL Pad 100 色とコントラスト

クリックで拡大します


私としては「発色に強いクセなし」と評価しますが、設定アプリに「色とコントラスト」という項目があり、ここで色味とコントラストの調整が可能です。デフォルト状態で少し青っぽい(寒色が強い)とか黄色っぽい(暖色が強い)と感じられる場合でも、手動による調整が可能なので、お好みにあった発色にできると思います。

WidevineはL1で、NetflixでもL1判定になることを確認しました。ディスプレイの発色品質もよく、サイズも大きく、WidevineもL1ということで、動画視聴に向く製品だと言えるでしょう。

スピーカー

イマイチです。人間ドラマ(w)みたいな、特に音質が気にならないような動画を見るぶんには不満を感じませんでしたが、音楽鑑賞をすると少々安っぽい音(低音が弱く、全体的に少しこもり気味)に聞こえてしまいます。BlackviewはTab 18のような「強烈に音の良いタブレット」も作っていますので、それを思うとちょっと残念ですね。

ペン

OSCAL Pad 100 ペン
OSCAL Pad 100にはスタイラスペンが付属し、それがセールスポイントのひとつになっていますが、メモ書き程度であれば使えるものの、イラストやマンガを描くのには向きません。使っていてSoC性能の不足も感じましたね。OSCAL Pad 100の挙動について、ペン入力以外の場面ではそんなに不満は感じなかったんですが、ペン入力に関しては描画の遅れが目立ちました(Keepアプリで試しました)。また、このペンは「速く描くと線が太くなり、ゆっくり描くと線が細くなる」つまり一般的な筆圧対応ペンとは挙動が異なりますので、この点からも絵を描くのには向きません。まあ、ペンは付属品なんで、損したという感じではないですけどね。

4.カメラ

OSCAL Pad 100のような12インチサイズのタブレットで本格的な写真撮影をしたい、という人は少ないと思います。皆さん高性能なスマホを持っていると思いますし。一応、何枚か写真を撮ってみました。

OSCAL Pad 100 カメラアプリ

クリックで拡大します


カメラアプリです。プレーンといいますか、必要最小限といいますか、機能は少なめです。プロモードのような手動で細かく調整ができるモードもありません。アプリは日本語化されていますが、直訳感が強く、ちょっと笑ってしまうところもありました。例えば画像の真ん中、「画像透かし(いわゆるウォーターマークです)」のところで「近い」って書いてあるじゃないですか。これはもともと「Close」だと思うんですよ。「閉じる」とすべきところを「近い」にしちゃってるんですよね。ちなみに「近い」の反対は「オープン」(英語だとOpenだと思います)でした。

画素数はアウトカメラが16MP(4:3)、12MP(16:9)、12MP(1:1)の3種類、インカメラが8MP(4:3)、6MP(16:9)、6MP(1:1)の3種類、動画はイン/アウトとも1080p、720p、480p(すべて30fps)の3種類でした。

作例をいくつか掲載します。すべてデフォルトモードで16MPで撮影したものを1,200 × 900に縮小しています。

OSCAL Pad 100 カメラ作例

OSCAL Pad 100 カメラ作例

OSCAL Pad 100 カメラ作例(4倍ズーム)

4倍ズーム


撮影日はあいにくの曇りでしたが、それにしても遠景だとちょっと輝度が足りないですね。お花の写真はきれいに撮れていると思います。また、ズームは最大で4倍、望遠鏡代わりには使えそうな画質です。

5.性能テスト

OSCAL Pad 100 Antutuベンチマーク
Antutuスコアは約32万点と、メーカー公称値(29万点)を上回りました。また、中国タブレットに搭載例の多いUNISOC T606(約26万点)よりはワンランク上、Helio G99(約40万点)よりはワンランク下、という感じです。ゲーム向きの性能ではありません。私の感覚だとWeb閲覧や動画視聴では特に問題は感じられず、上に書いたようにペン入力の際にもたつきを感じた程度です。

6.レビューまとめ

OSCAL Pad 100はAliExpress内のBlackview Official Storeに製品ページがあり、2月17日午後5時(日本時間)からワールドプレミア(発売記念セール)が開催されます。セール価格は下記の通り。

・8GBモデル:159.99ドル(約24,800円)
・16GBモデル:169.99ドル(約25,400円)
 ※先着200注文に限りBluetoothキーボードプレゼント

この記事の公開時点ではまだセールが開始されていませんが、製品ページを見た限りだともう数ドルは安く買えそうです(8GBモデルが152.63ドル・23,737円、12GBモデルが163.23ドル・25,375円と表示されていました)。システムスペックや筐体品質からみた価格は妥当と思われ、ガラスフィルムやケース、スタイラスペンが付属することを考慮すれば十分お買い得だと思います。特に「スタンドとしても使えるケース」はこのサイズのタブレットでは必需品と言えますし、別売りで買うと安価なものでも1,500円くらいはすると思いますし、そもそもOSCAL Pad 100の専用ケースというのはそう簡単には見つからないと思います。

OSがDoke OS_Pではないので、PCモードや凍結室、ワークスペースといったDoke_OS専用機能はなく、システムUIもプレーンなので、「特別感」はありません。一方で筐体のデザインや質感はよく、性能面でもゲームとペン入力を別とすれば問題なく使えます。特に12インチで2,000 × 1,200解像度のディスプレイで動画視聴をするのは快適ですね。ダメだったのは「ペン入力」です。イラストやマンガの制作は厳しく、描き味もよくないですし描画も遅れるのでメモ書き用としてなんとか使えるかな、というくらいのレベル。なので、付属品ではありますが品質には期待しないほうがいいです。

今回のレビュー機はRAM12GBモデルでしたが、SoC性能を考慮すれば8GBモデルで十分だと思います。ただし、両者の価格差が小さいので12GBモデルにするのも悪くないでしょう。

ワールドプレミアでは先着200注文にBluetoothキーボードがプレゼントされるとのことなので、できればキーボードも獲得しておきたいところです。そうすれば割安感もグッと上がりますね。

7.関連リンク

OSCAL Pad 100:Blackview Official Store(AliExpress)

執筆者:ウインタブ
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました