こんにちは。ひつじです。皆様はnubiaってご存じでしょうか。出自はあのZTEなのですが「nubia Red Magic 3S」の実機レビューはウインタブでも実施済みです。今回、より「強烈」なモデルがリリースされることが判明しましたので取り急ぎ機種紹介をさせてください。あらかじめ言っておきますが「超ハイエンド」なスペックになっています。
また、スペック面だけではなく細かい要素がすごくガジェット通を刺激する仕様になっています。「あ、これ欲しいやつだわ」ってなること請け合いです。
1.スペック
現在リリースされている情報を元にまとめています。SIMカードのサイズは恐らくNanoSIMだと思いますが明確な記載がないのでここは不明扱いです。またBluetoothのバージョンもきっと5.0なんじゃないかなとは思いますが同じく不明。この点はご容赦ください(また、グローバルモデルと中国国内モデルの差に言及できる情報がない点にも注意)。
まず、OSですがRedmagic OSと便宜上記載しています。内実はandroid Q、つまりandroid 10ということになります。この点は最新モデルらしいポイントです。ただ前述の通り中国国内モデルとグローバルモデルでOSの細かいディテールは変わるかもしれません。
CPUは5G通信に対応したSnapdragon 865です。ゲーミングスマホとしては文句のつけようがない最高峰ですね。またCPUに関連する情報としては冷却機構も凝っていて、空冷と液冷(といっても説明上はヒートパイプだと思いますが…。)を組み合わせて長時間高性能が維持できるような工夫がなされています。この空冷用のファンは15,000rpmとかなりの回転数を誇りますが3万時間の耐用寿命を有しているとのことなので、大きな問題はないでしょう。
RAMやストレージは明確に記載があるのは8GB/128GBか12GB/256GBの2択なのですが、中国での公式サイトでは更に16GB/256GBも選択可能なスペックとして表記があります。16GBと言えば一般的なパソコンでも結構なハイスペックですね。またストレージはUFS3.0、RAMはLPDDR5なので容量だけでなく速度にも気を使った仕様ですね。
また、ディスプレイの力の入りようも強烈です。6.65インチの有機EL(AMOLED)そのものはnubia内でも先駆者がいるものの、リフレッシュレートが144Hz、タッチリフレッシュレートが240Hzなので画面は滑らかでしょうしタッチレスポンスもかなり高速な機種だと言えます。ディスプレイの性能そのものもDCI-P3を100%達成(カバー率なのか比率なのかは不明)している点や中国の有機ELベンダーとしては大手のVisionox社と提携をしている点は特記事項ですね。個人的にはベゼルをかなり攻めている上にノッチやパンチホールのない仕様、というのがとても気に入りました。
通信まわりではデュアルSIMでの仕様に公式サイトでは言及がありました(というより、シングルSIMモデルの販売はないかもしれません)。メイン側は5GとLTE、WCDMAと国内回線はauの3Gを除き全対応、サブ側もLTEとWCDMAには対応しているため使い勝手に不満は出ないと思います。また、このモデルは5Gに対応をしている点が大きなトピックだと言えます。周波数帯を考えればドコモ系のバンドに強い、ということになりますね。技適があれば、と切に思うところ。
カメラはメインが64MP(SONY IMX686)とかなりの高画素。CMOSサイズもIMX586等よりは大型化しているようですから、暗所撮影などでも一定の画質が期待できるはずです。ゲーミングスマホではありますが十分に期待していい内容になっていると思います。一方「そこそこ」になりそうなのはインカメラのほうでしょうか。今時だと10MPを超えるスペックを持つものも多いですが、8MPでかつかなり小型なカメラであることは明らかです(なお、インカメラについては12MPであるという情報もありますが、この記事では中国語公式サイトの記載にあわせて8MPとしています)。ただ、おかげでディスプレイにパンチホールやノッチの無い仕様に出来ているんでしょうね。
ここまでは「nubia Red Magic 3S」に比べてもかなりのスペックアップをしている中で唯一懸念になるのがバッテリーです。4500mAhという内容は決して小さいものではないのですが、5G対応と画面の高リフレッシュレート化が図られた中で容量減少というのはいくらSoCが最新のものになったとしても「スペックダウン」と捉えられるポイントではあります。ただ15分で56%、40分で100%と高速で充電ができるため、電源さえ一時的に確保できれば意外と気にならないポイントなのかもしれません。
2.筐体
画面の大きさなども含め、「nubia Red Magic 3S」に近しい部分がかなりあるように思われます。参考にされてもいいかもしれません。カラー展開は3色がメインのようですが透明版というものもあったので合わせて紹介します。
まずメインの3色は上記。順番にGradient、Black、Redです。ゲーミングスマホらしい意匠が派手ですね。なお、カラーでスペックが異なり、12GB/256GBもしくは16GB/256GBのモデルはGradient、8GB/128GBのモデルはBlackかRedが選択可能なようです。
透明版はこちら。12GB/256GBもしくは16GB/256GBが選択可能です。ボタン配置なども分かりやすいかと思います。画像右側(背面を向けている側)のサイドには上から左トリガーキー、通気口、ボリュームボタン、電源ボタン、右トリガーキーがあります。また、画像左側のサイドを見れば赤いボタン(Game Boostボタン)と通気口、それからドック用の接続端子が存在しています。この辺りの配置は「nubia Red Magic 3S」と同じです。
それと上記画像では分からないポイントとして、本体下部にUSB Type-C対応の充電端子、それから上部にはオーディオジャックがあるようです。
それとパッと見て分からない要素として、この端末は指紋センサーがスクリーン内蔵式になっています。そのため筐体にセンサーらしきものがないんですよね。
スピーカーもステレオ対応で更にDTSサラウンドにも対応しています。加えてマイクも本体の上部と下部、そして中央(横持ちした時下側に来る場所)に配置されています。これはゲーム中にもスマホを通じて会話が出来るようにとの配慮によるもの。気配りが細かいですね。
3.価格など
nubia Red Magic 5Gは中国仕様のモデルが2020年3月12日に発売、グローバル版は4月に発売予定となっています。中国国内では12GB/256GBが4,099元(約61,532円)、8GB/128GB版が3,799元(約57,059円)とのことですから、恐らくグローバルモデルも10万円を下回る価格で手が届く可能性があります。これだけのハイエンド仕様となれば完全に破格と言ってよいでしょう。
個人的にはスクリーン内蔵式の指紋センサーやノッチやパンチホールレスのディスプレイ等、かなり好みな仕様になっています。筐体デザインは癖がありますがカバーなどでどうにかできますし、乗換候補としてはいいな、と素直に思います。
4.関連リンク
紅魔 5G:nubia ※中国仕様モデルの公式サイト