サムスンがAndroidタブレットのフラッグシップモデル「Galaxy Tab S11/S11 Ultra」を発表しました。メーカーいわく「これまでで最もインテリジェントかつ先進的なタブレット体験を実現するAIタブレット」であり、「シリーズ史上最も薄いGalaxy Tab」でもあります。
1. スペック
スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | One UI 8 (Android 16) |
SoC | MediaTek Dimensity 9400+ |
RAM | S11:12GB Ultra:12GB/16GB |
ストレージ | S11:128GB/256GB/512GB Ultra:256GB/512GB/1TB |
ディスプレイ | S11:11インチ (2560×1600) 120Hz Ultra:14.6インチ(2960×1848) 120Hz ※いずれもDynamic AMOLED 2Xパネル |
バンド | 5G/LTE非対応 |
無線通信 | S11:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4 Ultra:Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
ポート類 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | S11:前面 12MP/背面 13MP Ultra:前面12MP/背面 13MP+8MP |
バッテリー | S11:8,400 mAh Ultra:11,600 mAh |
サイズ | S11:253.8×165.3×5.5 mm Ultra:326.3×208.5×5.1 mm |
重量 | S11:469 g/Ultra:692 g |
2. バリエーションモデル
S11:
・12GB/128GB
・12GB/256GB
・12GB/512GB
S11 Ultra
・12GB/256GB
・12GB/512GB
・16GB/1TB
3. OS/SoC
OSはAndroid 16ベースの独自UI、One UI 8を搭載しており、大画面に最適化されたGalaxy AI機能に対応します。また、「最大7世代分のAndroid OSのアップグレードと、グローバル公開日から7年間のセキュリティアップデート」の対象となっているとの説明がありました。「7世代分を保証」という説明ではないものの、長期間にわたってサポートが受けられるのは間違いありませんね。さすがサムスンだと思います。
SoCはDimensity 9400+です。Antutuスコアは約267万点 (出所:Nanoreview)と、まさにハイエンドな性能です。もちろんモバイル5G通信に対応するSoCですが、S11/S11 Ultraとも9月7日現在はWi-Fiモデルのみで5G/LTEモデルはありません。
4. RAM/SSD/ディスプレイ
RAMはS11が全モデル12GB、ストレージが128GB/256GB/512GB、S11 UltraはRAMが12GB/16GBでストレージが256GB/512GB/1TBです。なお、S11 Ultraの1TBモデルのみRAMが16GBとなり、他は12GBです。
ディスプレイパネルは全モデルDynamic AMOLED 2X (有機EL)でリフレッシュレートは最大120Hz、ディスプレイサイズと解像度はS11が11インチ (2560×1600)、S11 Ultraが14.6インチ (2960×1848)です。
S11 Ultraの最上位グレードは「RAM16GB/ストレージ1TB/14.6インチ約3K解像度の有機ELディスプレイ」と、ノートPCの上位モデルと見間違えるようなスペックですよね。
今でこそ中国のタブレットメーカーも「PCモード」に対応し始めていますが、Galaxy Tabは早くからその草分けとも言える「DeX」を実装しており、専用のキーボードも用意されているので、(前年ながらExcelのマクロは使えませんが) ノートPCと同様に生産性の高い作業もできます。
スマホ、タブレットとも「Galaxyといえば」のSペンも鉛筆のような六角形の新デザインでGalaxy Tab S11シリーズに付属します。Galaxy AIによるスケッチアシストや入力アシストにより、AIを活用した生産性の向上にも期待できますね。
5. 筐体
左がS11 Ultra、右がS11です。基本的に共通のデザインですが、細部を見ていくとS11 Ultraのほうがベゼル幅が細く、上部ベゼルのカメラ部分が「水滴型」になっていたり、背面カメラがS11 Ultraのみデュアルになっていたりという違いがあります。また、筐体色は今のところグレーのみですが、メディア向けに提供された画像にはホワイトのものもありましたので、将来的に追加されるかもしれません。

左:S11 Ultra、右:S11 (画像の縮率は実際と異なります)
筐体については「薄さ」が素晴らしいです。S11は5.5 mm、S11 Ultraは5.1 mmと超薄型。この筐体はIP68レベルの防水・防塵性能も備えています。
6. 価格など
Galaxy Tab S11シリーズは9月11日の発売予定で、すでにSamsungオンラインショップやAmazon、家電量販店で予約販売がスタートしています。Samsung オンラインショップでの価格は下記の通り。
S11:
・12GB/128GB:129,030円
・12GB/256GB:138,820円
・12GB/512GB:158,180円
S11 Ultra
・12GB/256GB:192,600円
・12GB/512GB:212,960円
・16GB/1TB:261,470円
ウインタブがよく紹介したりレビューしている中国メーカーのタブレットとは「一桁違う」お値段です。しかし、「Galaxy TabのSシリーズ」は間違いなくAndroidタブレットの最高峰ではありますので、機会があったらぜひGalaxy HarajukuやGalaxy Studio Osakaで実機に触れてみたいですね。
なお、発売キャンペーンとして、2025年10月20日 (月) 9:59までの期間、にSamsungオンラインショップ/ Galaxy Harajuku / Galaxy Studio OsakaでS11シリーズを購入(予約購入も含む)すると、純正スリムキーボードカバーがプレゼントされます(詳細はこちら)。非常に性能が高く、DeXも使える製品なので、ぜひキーボードも入手しておきたいところですよね。
7. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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