DOOGEE S40 －エントリースペックながら上位機種に劣らないタフネス性能を備えた低価格スマホ

ウインタブが好んで紹介する中華の100ドル（くらいの）スマホですが、さすがにウインタブの愛読者のメインスマホとしては力不足ではあると思っています。最近はMVNOの格安SIMも増えていて、用途を絞れば月に1,000円くらいの出費で済むので、それらの格安SIMを使って「サブスマホ」を持つ人も少なくないでしょう。「DSDS（DSDV）でいいじゃん！」という声もあるかと思いますが、ガジェット好きにしてみれば「上乗せでスマホを持つ」ほうがうれしい、というのもあると思います。

今回紹介するDOOGEE S40は4月12日現在のBanggoodでの参考価格（近日発売予定）が109.99ドル（12,435円）と安く、セールになれば100ドル切りとなる可能性もある低価格な製品です。スペックの方も決して高くはありませんが、「海や山に行くときに使う」サブスマホとしては非常に魅力的です。

1.スペック
2.筐体
3.価格など
4.関連リンク

1.スペック

CPUがMT6739、RAM2GB、ストレージ16GBと、典型的なエントリースペックです。このスペックだと100ドルを大きく下回る中華スマホも見つけられるでしょう。しかし、OSはAndroid 9.0と新しいものが搭載されています。

ディスプレイも5.5インチの縦長タイプですが、解像度が960 × 480と低く、「もはやお約束」のノッチタイプでもありません。また、カメラもイン5MP/アウト8MP+5MPで、一応アウト側がデュアルレンズになってはいるものの、最近のスマホとしては低画素数です。

ただ、この製品は「アウトドアスマホ」で、IP68の防水・防塵性能、ミルスペック（MIL-STG810G）準拠のタフネスさを誇ります。タフネスさという点に関しては上位モデルに引けを取らない水準です。

また、顔認証、指紋認証にも対応（ただし、中華スマホの顔認証というのはイマイチ信用できません）しますし、バッテリーも4,650 mAhと大容量です。

つまり、エントリースペックながら抜群に頑丈で、基本的な機能が一通り揃っているスマホ、ということで、用途を絞ったサブスマホとしては非常に優秀だと思います。

2.筐体

しっかりアウトドアの風貌です。ただし、最近ではアウトドアスマホにも採用されることの多いノッチディスプレイではありませんし、筐体素材についても前面ガラスがゴリラガラス4であるという以外は特に「こだわりの素材」も使われていないようです。

筐体色はオレンジのほか、ブラックも用意されています。オレンジと言ってもエッジ部分のアクセントカラーがオレンジ、というだけで、全体的にはブラック基調なんですけどね。個人的にはオレンジのほうが「よりアウドドアっぽい」気がします。

すみません、Banggoodの製品ページにあった画像を寄せ集めました。左から「左側面、右側面、下面、上面」です。左側面のSIMスロットの下にあるボタンの機能がよくわからないのですが、Banggoodでは「SOS:Support」という記載がありましたので、おそらくSOSボタンだと思います。SOSボタンというのは「長押しするとあらかじめ登録しているメールアドレスにGPS情報を送信する」というもので、街中でうっかり押すと「奥さんにパチンコ屋とかキャバクラのGPS情報が送信されてしまう」という危険なボタンでもあります。

3.価格など

DOOGEE S40は中国の通販サイト「Banggood」で「In Stock Alert（入荷お知らせ）」というステイタスになっていて、まだ販売はスタートしていません。4月12日現在の参考価格は109.99ドル（12,435円）です。

冒頭にも書いたとおり、CPUやRAM、ストレージなどの性能を考えるとウインタブ読者のメインスマホとしては少し頼りないと思われますが、上位機種に劣らないタフネス性能を有していますので、休日に海や山に出かける機会のある人がサブスマホとして使うのに適していると思います。そう考えるとカメラだけはもう少し頑張ってほしかったですね。

100ドルスマホを購入検討する場合、この製品のように特定の用途を想定して製品選びをするのも賢いと思います。ただ、そのような特定の用途でも、記念撮影なんかをする機会があると思うので、CPUやRAM、ストレージなどにはこだわらないとしても、（少し価格が上がってしまうんでしょうけど）カメラだけはいいのを使いたいですよね？この点は100ドルスマホを作っているメーカーさんにお願いしたいところです。

4.関連リンク

DOOGEE S40：Banggood