DOOGEEがAndroidタブレット「DOOGEE R10」を発売します。これ、「タフネスタブレット」です。直近、タフネススマホに強い中国メーカーのOUKITELが「RT6」「RT7 Titan 5G」を、Blackviewも「Active 8 Pro」を発売(もしく発売予定)しており、ここにきてタフネスタブレットの選択肢が増えてきました。また、ウインタブ読者の中に少なからずおられるであろうタフネススマホファンの方々も、「そろそろ購入検討してみるか…」と考えているんじゃないか、と思います。
今回ご紹介するDOOGEE R10はOUKITEL RT7 Titan 5GやBlackview Active 8 Proよりも「いくぶんおとなしめ」で、「これくらいで十分だよ」とも思える製品です。
1.DOOGEE R10 スペック
スペック表
DOOGEE R10 | |
OS | Android 13 |
CPU | MediaTek Helio G99 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大15GB) |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 10.36インチ(2,000 x 1,200) |
LTEバンド | 不明 |
SIM | nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | Wi-Fi6、Bluetooth(いずれも詳細不明) |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン16MP/アウト20MP |
バッテリー | 10,800 mAh |
サイズ | 厚さ13.5mm(縦・横サイズ不明) |
重量 | 826 g |
コメント
OSはAndroid 13、CPUはHelio G99と、5G対応するOUKITEL RT7 Titan 5Gを別とすれば、最新の中国タブで最も多く採用されている型番です。Antutu Ver.9のスコアは30万点台の半ばくらいですね。
RAMは8GBで、これまた最近の中国タブで採用例が多いRAM拡張機能を備えているので、ストレージ領域から最大7GBをRAMとして使うことができます。なので、合計最大15GBとなります。ストレージは128GBと、OUKITEL RT7 Titan 5GやBlackview Active 8 Proよりも控えめ、でもまあ十分かな、という感じの容量になっています。
ディスプレイは10.4インチ(正確には10.36インチ)で解像度は2,000 × 1,200です。
そして、WidevineはL1です。これはうれしいですね!Helio G99搭載の最新中国タブレットはWidevine L3であることが多く、ウインタブでレビューしたBlackview Active 8 ProはWidevine L3でしたし、OUKITEL RT7 Titan 5GもWidevineについては明記されていない(ということはL3か)です。
私の近場だけかもしれませんが、最近のキャンプ場はLTEがバリバリ繋がるところが多く、キャンプ場でも動画視聴ができると思いますので、タフネスタブレットと言えどWidevineはL1であるに越したことはないです。
カメラはイン側16MP、アウト側20MPです。タブレット製品でカメラ性能を気にする人は多くはないと思いますが、タフネスタブレットの場合は行楽地で使うケースが多いでしょうから、できればカメラも高品質なほうがいいです。アウト側20MPというのは決して悪くはありませんが、Active 8 ProやRT7 Titan 5Gは48MPカメラを搭載しているので、ここはちょっと物足りないかも。
バッテリーは10,800 mAhです。十分に大きな容量ではあるのですが、Active 8 Proは22,000 mAh、RT7 Titan 5Gに至っては32,000 mAhと「鬼のような容量」になっていますので、それらと比較するとずいぶん控えめです。ただ、10,800 mAhであれば一泊二日くらいの行楽では十分かと思いますし、後述する筐体サイズにも影響してくるので、個人的には「こんなもんでいいだろう」と思います。
また、R10は18Wの急速充電とリバースチャージ(この製品をモバイルバッテリー代わりにして、他のデバイスを充電できる)に対応します。
なお、通信バンドについては信頼できるソースがなく、「不明」としました。ただし、DOOGEE製品は日本の主要な通信バンドに対応しているケースがほとんどなので、あまり心配しなくていいと思います。
2.DOOGEE R10 筐体
タフネスタブレットなので、一般的なAndroidタブレットよりはゴツい外観になっています。しかし…
DOOGEE R10は薄型軽量ですw 「厚さ13.5 mm、重量826 gのどこが薄型軽量なのか!」と思われるかもしれませんが、Active 8 Proは厚さ16.8 mm、重量976 gですし、RT7 Titan 5Gは厚さ19.8 mm、重量は不明ながら1キロオーバーは確実なので、R10はやっぱり薄型軽量です…。
もちろん一般的なAndroidタブレットよりはずっと厚くて重いですが、R10は前面ガラスがゴリラガラス5ですし、IP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。
背面です。筐体色は「Knight Black」と「Moonlight Silver」を選べます。この画像だとタフネスタブレットの割におとなしめのデザインになっていますが、実はそうでもありません。
同梱物の画像です。RT6にはバンド(ハンドストラップ)とバンド取付用の金具が付属します。このあたりはActive 8 Proと同じですね。なお、「なぜ同梱物にスマホ用の保護フィルムが含まれているのか?」というツッコミはなしで。きっと彼らも忙しかったんでしょう。
スピーカーはクアッド(4)です。また、イヤホン接続時はハイレゾ対応もするとのことです。
3.DOOGEE R10 価格など
DOOGEE R10はAliExpress内のDOOGEE Official Storeに製品ページがあり、8月21日午後4時(日本時間)からワールドプレミア(セール)が予定されています。
ただ、AliExpressの製品ページはこの記事執筆時点で未完成のようなので、公式サイトで詳細情報を入手していただきたいのと、肝心のセール価格がまだわかっていません。おそらくBlackview Active 8 Proのワールドプレミア価格(224.99ドル)よりも少し低めになるだろうと予想します。
記事内で比較したBlackview Active 8 Proよりもストレージ容量が小さく、カメラの画素数も低く、バッテリー容量も小さく…なってはいますが、サイズ感的にはこのR10のほうが使いやすいと思いますし、Widevine L1というのも普段使いではありがたいところです。また、OUKITEL RT7 Titan 5Gのように「極めたタフネスタブレット」ではないので、いくぶん「普通の人向け」かな、と思いますね。
4.関連リンク
DOOGEE R10:DOOGEE公式サイト 製品紹介
[PR]DOOGEE R10:DOOGEE Official Store(AliExpress)