DOOGEEがスマートフォン「Blade20 Play」を発売しました。モバイル5G通信に対応するSoC、Dimensity 7050を搭載し、3万円前後で購入ができる、コストパフォーマンスに優れたタフネススマホです。DOOGEEは非常に多くのタフネススマホを展開していますが、「Blade20」という製品ブランドに関しては「エントリークラスの範疇での上位モデル」という感じの位置づけです。
1.概要
Blade20シリーズについて
DOOGEEの「Bladeシリーズ」にはBlade20シリーズの他に最上位のBlade GT(ライターのnatsukiさんが実機を購入し、レビューしています)、下位のBlade10シリーズもあります。Blade20シリーズに関しては「Blade20(スタンダードモデル)」「Blade20 Ultra(背面サブディスプレイ搭載)」「Blade20 Turbo(5G対応)」そして今回紹介する「Blade20 Play」があります。
「Blade」とは「薄型である」という意味です。Blade20シリーズに関しては全モデルが10,300mAhという大容量のバッテリーを搭載しつつも厚さを15.8 mmに抑えている、というのが特徴です。一方で筐体の背面デザインはモデルごとに大きく異なり、カメラ仕様や搭載SoCもまちまちです。
これはBlade20 Playの製品ページにあった画像ですが、メーカーいわく「自社の他のタフネススマホよりも3 mm薄い」とのこと。
DOOGEEは「薄型のタフネススマホ」としてBladeシリーズを主力に据えたいのかもしれませんね。
Blade20 Playの仕様について
DOOGEE Blade20 Play |
|
OS | Android 15 |
SoC | MediaTek Dimensity 7050 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大32GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.6インチ(1,612 x 720)90Hz |
バンド | 5G:n1/3/7/8/28/38/41/77/78 FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19 B20/25/26/28AB/66 TDD:B34/38/39/40/41 |
SIM | nano SIM × 2 |
ネットワーク | Wi-Fi6、Bluetooth |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン16MP/アウト50MP+20MP |
バッテリー | 10,300 mAh |
サイズ | 174 × 81.2 × 15.8 mm |
重量 | 不明(350 g程度と推定) |
基本スペックは先日記事を掲載したBlade20 Turboとほぼ同じです。OSはAndroid 15でSoCは5G対応のDimensity 7050です。このSoCは中国スマホに搭載例が増えていて、Antutuスコアは約58.8万点(出所:Nanoreview)と、5G型番としてはそれほど高性能とは言えませんが、Helio G99(中国スマホやタブレットに搭載例が多い4G SoC、Antutuスコアは40万点程度)よりも確実に上です。
RAMは8GBで拡張機能により最大32GBとして使え、ストレージは256GBです。

筐体色はシルバー(左)とレッド(右)の2色
ディスプレイはBlade20シリーズの「ちょっと弱い部分」ですかね。6.6インチサイズでパンチホールノッチを採用していますが、解像度がHD+です。中国のタフネススマホの場合、中位クラスくらいだとHD+解像度になってしまうものが少なくないです(特にUlefone製品にそういうのが目立ちます)。ただし、リフレッシュレートは90Hzと悪くありません。
背面のデザインは他のBlade20シリーズとは大きく異なります。
Blade20 Playは125dBという大音量が出せるスピーカーを背面に搭載しています。街なかでは意味のない機能(…周囲の迷惑になるので、こんな音量は出せません)ですが、アウトドアで「万一の際」には頼りになると思います。
ちなみにウインタブでは過去に大音量スピーカー搭載のタフネススマホをレビューしたことがありますが、「レビュー時のテスト以外では使ったことがない」ですね。幸いにしてアウトドアで危険な目にあったことがないですし、キャンプ場でも他の利用者がいたため、大音量で音楽を流すのは無理でした。もちろん、いざという時には役立ってくれるはず。
スピーカーにはLEDライトが仕込まれており、音楽とかゲームに合わせて色を変えたり、通知や電話着信の際に光らせたりすることができます。
カメラはイン16MP/アウト50MP(メイン)+ 20MP(ナイトビジョン)という構成です。Blade20シリーズでは唯一ナイトビジョンカメラ(モノクロになるが、暗闇でも鮮明な画像や映像を撮影できる)を搭載しています。
上にも書きましたが、バッテリーは10,300 mAhです。33Wの急速充電に対応し、もちろんリバースチャージもできますので、モバイルバッテリー代わりにも使えます。
2.価格など
DOOGEE Blade20 PlayはAliExpress内のDOOGEE Official Storeに製品ページがあり、5月18日現在セール中です(5月19日午後3時59分まで)。セール価格は229.99ドル(34,026円。製品ページにある20ドルOFFクーポンを使用した価格)です。
このスペックならメインスマホとしても悪くないと思いますが、まあ「アウトドア用のサブスマホ」という感じでしょうか。
3.関連リンク
DOOGEE Blade20 Play:DOOGEE Official Store(AliExpress)
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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