BlackviewがAndroidタブレット「ZENO 1」を発売しました。8インチサイズのタブレットですが、トップ画像にあるように、ちょっと変わった形状をしています。また、外観だけでなく、スペック面でもちょっと面白いところがあります。
1. スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | DokeOS_P 4.2 (Android 15) |
SoC | UNISOC T615 |
RAM | 4GB/6GB(拡張機能により最大12GB/18GB) |
ストレージ | 64GB/256GB |
ディスプレイ | 8インチ (1,280 × 800) 60Hz |
バンド | FDD:B1/3/7/8/20/19/28A/28B TDD:B40/41 |
無線通信 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.2 |
ポート類 | USB Type-C 、microSDカードリーダー 3.5 mmオーディオジャック |
カメラ | 前面:8MP/背面:8MP |
バッテリー | 6,000 mAh |
サイズ | 198.6×125.9×8.2 mm |
重量 | 336.5 g |
2. SoC/RAM/ストレージ
OSはAndroid 15ベースの独自UI、Doke OS_P 4.2です。ウインタブではDoke OS_P搭載のタブレットを何度もレビューしており、その経験上では「Doke OS_PといえばPCモード」なのですが、ZENO 1は8インチサイズということもあり、PCモードは搭載していないようです。しかし、8インチサイズ向けの新機能も搭載されているようなので、使い勝手はさらに向上しているものと思います。
SoCはUNISOC T615です。Blackview公称のAntutuスコアは323,607とのことなので、UNISOC T606とHelio G99の中間くらいの性能と思われます。
面白いのがRAM/ストレージです。「4GB(+仮想8GB)/ 64GB」と「6GB(+仮想12GB)/ 256GB」の2本立てで、ストレージ128GBというのがありません。4GB/64GBという構成だと「ストリーミング専用」という感じになると思いますが、割り切った使い方ができるのであればむしろ歓迎と言えるかもしれません。6GB/256GBのモデルも用意されているので、幅広いニーズに応えることもできますしね。
3. ディスプレイ
ディスプレイは8インチで解像度は1,280×800と低め、リフレッシュレートも60Hzです。しかし、WidevineはL1なので、動画サブスクリプションサービスでHD画質での視聴が可能です。このあたりも「割り切った仕様」と言えるでしょう。
4. 筐体
ご覧の通り、カラーは3色用意されています。また、背面の下部に何やら「異物」が…
これ、タブレットスタンドです。タブレット製品にはありそうでなかった構造ですよね。Windows PCだとキックスタンド付きの2-in-1 PCはありますけど。
それと、カメラは前面8MP、背面8MPと、「前面重視」の仕様です(通常は背面カメラのほうが高画素数)。個人的には「これでいいんだよ」と思います。タブレット製品の場合、前面カメラはWebミーティングに、背面カメラはドキュメントの撮影に使われる程度で使用頻度はそれほど高くないと思われるので、前面、背面ともこの画素数で必要十分だと思います。
それと、背面のタブレットスタンドですが、製品ページにこのような画像もありましたので、着脱は可能と思われます。
バッテリーは6,000 mAhです。長時間ゲームをするとかでなければ十分な容量と言えるでしょう。
Blackview製品の多くには保護フィルムとケースが付属しますが、ZENO 1もその例に漏れません。個人的には特にケースが付属するというのが歓迎ですね。
5. 価格など
Blackview ZENO 1はAliExpress内のBLACKVIEW AUTHORIZING Storeで販売中です。7月14日午後4時(日本時間)からセールが予定されており、セール価格は4GB/64GBモデルが93.50ドル(13,981円)、6GB/256GBモデルが111.50ドル(16,673円)です。
UNISOC T606よりも性能が高いT615搭載、そしてスタンド付きの個性的な外観を備えていて13,000円台、というのは魅力的です。この製品の場合、あえて4GB/64GBを選ぶ、というのもいいかもしれませんね。
6.関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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