ASUSがスマートフォン「ROG Phone 9シリーズ」を発表しました。従来モデル「ROG Phone 8」シリーズからは「キープコンセプト」という感じですが、SoCを始め各所がしっかりレベルアップされています。また、AIによるゲーミング支援機能も充実しました。
1.概要
スペック表
ROG Phone 9/9 Pro/9 Pro Edition | |
OS | ROG UI(Android 15) |
SoC | Snapdragon 8 Elite |
RAM | 9:12GB(LPDDR5X) 9 Pro:16GB(LPDDR5X) 9 Pro Edition:24GB(LPDDR5X) |
ストレージ | 9:256GB(UFS4.0) 9 Pro:512GB(UFS4.0) 9 Pro Edition:1TB(UFS4.0) |
ディスプレイ | 6.78インチAMOLED(2,400 x 1,080)最大165Hz ※Game Genie使用時は最大185Hz |
バンド | 5G:n1/2/3/5/7/8/12/18/20/25/26 n28/38/40/41/48/66/77/78/79 FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/17 B18/19/20/25/26/28/32/66 TD-LTE: B34/38/39/40/41/42/43/48 |
SIM | nanoSIMスロット×2 / eSIM×1 |
ネットワーク | Wi-Fi7、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB 3.1 Type-C、USB 2.0 Type-C、オーディオジャック |
カメラ | イン32MP/アウト50MP+13MP+32MP ROG Phone 9はアウト50MP+13MP+5MP |
バッテリー | 5,800 mAh |
サイズ | 163.8 x 77 x 8.9 mm |
重量 | 227 g |
バリエーションモデル
ROG Phone 9:12GB/256GB
ROG Phone 9 Pro:16GB/512GB
ROG Phone 9 Pro Edition:24GB/1TB
※左からRAM/ストレージ
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ROG Phone 9シリーズは「ROG Phone 9」「ROG Phone 9 Pro」「ROG Phone 9 Pro Edition」の3バリエーション構成です。OSはAndroid 15ベースのROG UI、SoCは現行では最高性能となるSnapdragon 8 Eliteを搭載します。
3バリエーションの相違点はRAMとストレージ容量です。最も安価なROG Phone 9ではストレージが256GBとゲーミングスマホとしてはちょっと心もとない容量ですが、最上位のPro EditionではRAM24GB、ストレージ1TBと超大容量です。これ、私のメインノートPCよりもストレージが大きいんですよね…。
ディスプレイは6.78インチの有機EL、解像度は2,400 x 1,080、リフレッシュレートは最大165Hzと、従来モデルから数値上は変わっていないものの、設定アプリ「Game Genie」使用時は最大185Hzとなります。

ROG Phone 9

ROG Phone 9 Pro/Pro Edition
ROG Phone 9は筐体色がファントムブラックとストームホワイトの2色、背面下部に控えめな「AniMe Vison(カスタマイズ可能なLED)」がつきます。ROG Phone 9 Pro/Pro Editionは筐体色ファントムブラックのみ、AniMe Visonは大型のものがつきます。
ROG Phone 9 Pro/Pro EditionのAniMe Visonではレトロゲーム(Anime Play)も楽しめます(側面にあるセンサーボタン「Air Trigger」で操作します)。…これ私もやってみたい…。
AIによるゲーム支援機能にも注目です。この画像は「X Sense」というもので「AIによる画像認識を使用し、ゲーム内でアイテムを自動で拾わせたり、キャラクターのスキルを自動で上げられる機能」とのこと。
他にも「X Capture(AIを使用した自動録画機能。ゲームに勝利した瞬間やレアキャラを引いた画面を自動で録画できる)」や「AI Grabber(AIによる文字認識機能を使用し、ゲーム内に表示されたテキストを見て攻略情報を検索したりできる)」といった機能が使えます。…ゲームのルール的に大丈夫なんですかね?
カメラの仕様もROG Phone 9と9 Pro/Pro Editionで少し異なります。この画像は9 Pro/Pro Editionのものですが、ROG Phone 9のみ画像にある3200万画素の望遠カメラがなく、かわりに500万画素のマクロカメラとなります。広角カメラには6軸ジンバルスタビライザーが内蔵されており、ゲーミングスマホとは言え、非常に高品質な撮影ができます。
おなじみの外付けクーラーもパワーアップし「AeroActive Cooler X Pro」となりました。ROG Phone 9シリーズ本体のみでも高い冷却性能を備えていますが、AeroActive Cooler X Proを接続すれば「一段と冷える」上に物理ボタンも2つ装備していますので、一段とゲームプレイの操作性が向上します。なお、AeroActive Cooler X ProはROG Phone 9 Pro Editionには同梱されます(他のモデルは別売り)。
2.価格など
ASUS ROG Phone 9シリーズは2025年3月28日の発売予定で、すでにASUS Storeでは予約販売がスタートしています。価格は下記の通り。
ROG Phone 9:159,800円
ROG Phone 9 Pro:189,800円
ROG Phone 9 Pro Edition:239,800円
記事中でも触れましたが、ROG Phone 9シリーズはmicroSDカードが使えませんので、ストレージ256GBのROG Phone 9だと少し心配な気がします。スペックもゲーミングの快適性にも妥協のないこだわりを持った製品なので、私のようにあまりゲームをしない人にはやたらと高価に感じられますが、スマホゲーマーなら「何としてもほしい!」んじゃないでしょうか。
3.関連リンク

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