ASUS ROGPhone 7の実機レビューです。7月19日に発表されたゲーミングスマートフォンの最新モデルで、代を重ねるごとに着実に進化を遂げています。4月にグローバルモデルが発表されたときからレビューできる日を楽しみにしていました。CPUがSnapdragon 8 Gen 2にアップデートされ、ゲーミングスマホとしての完成度をさらに高めています。
なお、ROG Phone 7には上位モデルの「ROG Phone 7 Ultimate」もありますが、今回のレビュー機はUltimateではなく、通常モデルです。
・現時点で「最強」の性能
・なめらかな表示と美しい画質を両立した有機ELディスプレイ
・さらに進化した、ゲーム操作が快適になるAirTrigger 7
・ASUSのノウハウを結集したROG UIとゲーム支援機能
・オーディオプレイヤーとしても充実した機能
ここがイマイチ
・OSアップデート2年間は今となっては短かめか
・重量はやや重い
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目次
1.ROG Phone 7スペック
スペック表
ROG Phone 7/ROG Phone 7 Ultimate | |
OS | ROG UI(Android 13ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
RAM | ROG Phone 7:12GB/16GB ROG Phone 7 Ultimate:16GB ※LPDDR5X |
ストレージ | ROG Phone 7:256GB/512GB ROG Phone 7 Ultimate:512GB ※UFS4.0 |
ディスプレイ | 6.78インチAMOLED(2,448 x 1,080)165Hz |
LTEバンド | 5G:n1/2/3/5/7/8/12/18/20/25/26/ 28/38/40/41/48/66/77/78/79 FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/ 18/19/20/25/26/28/32/66 TD-LTE:34/38/39/40/41/42/43/48 |
SIM | nanoSIM × 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB3.1 Type-C、USB2.0 Type-C、オーディオジャック |
カメラ | イン32MP/アウト50MP + 13MP + 5MP |
バッテリー | 6,000 mAh |
サイズ | 173 × 77 × 10.3 mm |
重量 | ROG Phone 7:239 g ROG Phone 7 Ultimate:246 g |
バリエーションモデル
ROG Phone 7
・12GB/256GB
・16GB/512GB
ROG Phone 7 Ultimate
・16GB/512GB
ROG Phoneの筐体色は「ファントムブラック(画像左)」と「ストームホワイト(画像右)」の2色があり、ROG Phone 7 Ultimateは「ストームホワイト」のみです。また、レビュー機は「ROG Phone 7, 16GB/512GB, ファントムブラック」でした。
コメント
OSはAndroid 13をベースに、ゲームプレイをはじめ普段使いでも快適操作ができるROG UIを搭載し、OSアップデート保証期間は2年、セキュリティアップデート保証期間は4年です。
CPUはSnapdragon 8 Gen 2になりました。現時点ではAndroid向けCPUの中では最強と言え、ゲームプレイでストレスを感じることはありません。普段使いだともはやオーバースペックかと。もともとこの型番は2022年前半のハイエンド端末に採用されていたSnapdragon 8 Gen 1よりも発熱が抑えられているとされますが、ROG Phone 7ではグラファイトシートとベイパーチャンバーを組み合わせたGame Cool 7冷却システムが採用されていますし、別売りで外付け冷却ファン「AeroActive Cooler 7」も用意され、これを本体に装着することでより効果的に冷却できます。
RAMは12GB/16GB(ROG Phone 7)、16GB(ROG Phone 7 Ultimate)、ストレージは256GB/512GB(ROG Phone 7 Ultimateは512GBのみ)でMicroSDカードスロットはありません。モバイルネットワークは4G、5Gともに国内4大キャリアの回線をサポートします。
バッテリー容量は6,000 mAh、最大65W出力の急速充電をサポートします。また、USB-Cポートを2つ装備し、ゲームプレイ中にバッテリーを迂回して電源を供給するバイパス充電や充電容量を制限する機能があり、バッテリー劣化を抑えられるよう配慮されています。
ROG Phone 7/ROG Phone 7 Ultimateではゲーミングスマホでは世界初となるIPX5/4準拠の防水、防塵性能を備えています。完全防水ではないのでお風呂場で使うことはできませんが、にわか雨程度なら故障の心配をする必要はありません。
2.ROG Phone 7 筐体と使用感
付属品はAero Case、マニュアル等のペーパー類、ACアダプター、USB-C to Cケーブル、SIMピンです。65WのACアダプターはROG Phone 7本体だけでなくノートPCにも使える優れものです。純正ケースのAero Caseは本体を万が一の落下から確実に守るという意味ではやや不安があるので心配であればサードパーティ製ケースも揃えておくといいでしょう。
前面です。ベゼル幅がわかりやすくなるように、デフォルトの壁紙ではなく、本体にプリインストールされていた壁紙に変更しています。前面は従来モデルから変わっておらず、ノッチレスデザインを継続しています。ゲームプレイ時にどうしてもノッチが気になってしまうので、ゲーミングスマートフォンとしては実はこのデザインがベストなのではないかと感じています。
ちなみにROG Phone 5/6シリーズ用の液晶保護フィルムがそのまま流用可能で、試しにROG Phone 5s用に購入したガラスフィルムを装着したところ特に問題なく装着できました。諸事情でディスプレイ埋め込み型指紋認証の精度は確認できなかったのですが、ROG Phone 5sではガラスフィルムを装着した状態でも問題なく使用出来ているのでROG Phone 7も同様かと思われます。
背面はROG Phone 6のイメージを引き継ぎつつ、ややシンプルなデザインに変更されました。ROG Phoneならではともいえる「Auraライト」も健在で、パフォーマンス重視の「Xモード」に切り替えた際やメール、電話の着信時などのシーンでLEDが点灯します。
左側面にはUSB-Cポート、SIMトレイがあります。ROG PhoneシリーズではUSB-Cポートが2つ用意され、側面側のポートに充電ケーブルを接続することにより操作を妨げることなくゲームをプレイできます。USB-Cポートの左側にあるのはAero Active Cooler接続用のコネクターです。SIMトレイは「表裏」にnanoSIMカードを装着する構造で、microSDカードには対応しません。
右側面にはボリュームキー、電源キー、エアトリガー(AirTrigger 7)があります。
エアトリガーは後述する「Game Genie」でゲームプレイ中のボタン操作を設定できるだけでなく、設定から割り当てたアプリの起動ができ、さらに本体を握ることでパフォーマンスを重視した「Xモード」への切り替えも可能です。
上部にはマイクがあるのみ。
下部にはマイク、USB-Cポート、3.5 mmイヤホンジャック(マイクジャックとしても使えます)があります。
システム
ROG Phoneでは初回セットアップ後にエアトリガーの操作などを実際に試すことができるチュートリアルを兼ねたミニゲームをプレイできます。ROG Phoneシリーズはセットアップのプロセス(チュートリアル)が毎回凝っていて、ROG Phone 5シリーズでは「アキラ」さんが剣でいろいろぶった切るという内容、ROG Phone 6では硬派なアキラさんからかわいらしいキャラクター「オムニ」がエアトリガーやAeroActive Coolerの機能を紹介するという内容でしたが、ROG Phone 7ではシューティングゲームになりました。
残念ながらパッケージ(箱)と連携したギミックはなくなってしまいましたが、チュートリアルとはいえ、Snapdragon 8 Gen 2の性能を生かした美しいグラフィックが素晴らしく、つい見とれてしまいました。なお初回セットアップ終了後も「Armory Crate」より再プレイ可能です。
ベースOSはAndroid 13です。従来のROG Phoneシリーズとほぼ同一ですが、後述するシステム情報や一部設定項目に若干差異があります。プリインストールアプリは音楽再生アプリ「NePlayer for ASUS」(ハイレゾ再生など一部機能は課金が必要)、フィルタリングアプリ「iフィルター」に加え、ROG Phone 6から引き続きコーエーの「三国志 覇道」とスクウェアエニックスの「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」が含まれています。
国内版ROG Phone 7では「三国志 覇道」と「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」のオリジナル壁紙が同梱されています。壁紙自体はROG Phone 6に含まれていたものから変更されていませんが、ここでしか入手できないのでファンにはたまらないのではないでしょうか。
ASUS Phone Clone(旧称:ASUS Phone Transfer)を使用すれば以前使用していたスマートフォンのアプリケーションデータ、動画/音楽ライブラリ、画像データ、システムアプリといったデータを簡単に移行できます。Zenfone/ROG Phoneには標準でプリインストールされていて、他社Androidスマートフォン、iPhoneを使用している場合もストアよりダウンロードできます(ただし、アプリデータを転送できるのはZenfoneシリーズ、ROG Phoneシリーズのみ)
ASUS Phone Clone:Google Play
ASUS Data Transfer:App Store
Android 13ベースにアップデートされたROG UIでは設定からシステムUIを素のAndroidに準じた「純正Android」とよく使う設定に素早くアクセスできる「ASUSオリジナル」の2種類から選択できるようになりました。PixelやXperiaから移行したのであれば「純正Android」のほうが違和感なく使い出せますが、個人的には「ASUSオリジナル」がおすすめです。
工場出荷時にプリインストールされているファームウェアのシステム情報です。Androidセキュリティパッチは2023年6月1日付けのものが適用されており、国内発表直前の7月17日頃には最新アップデートも配信されました。システム情報画面はROG Phone 6シリーズからUIが一新され、搭載CPUやディスプレイ、バッテリーの情報も確認できるようになりました。
リセット直後のストレージ情報です。今回レビュー用にお借りしたのは512GBモデルで、OSやプリインストールアプリで24GB使用済みでした。MicroSDカードスロットは備わっていませんが、これだけ多ければファイルサイズが大きいゲームも容量不足を気にすることなく楽しむことができるでしょう。実際かのあゆも512GBだと使い切れていません…。
音楽や映画などの動画コンテンツはストリーミングで利用している方であれば256GBモデルでも十分だと思いますが、せっかくデジタルオーディオプレイヤーとしても優秀なROG Phone 7なので「がっつり使える」512GBがおすすめです。
ディスプレイ
ディスプレイは6.78インチサイズで、解像度はFHD+(2,448 × 1,080)、パネルはSamsung製OLED(有機EL)です。リフレッシュレートは最大165 Hz、タッチサンプリングレートは720 Hzです。Android向けゲームだと現状リフレッシュレート166Hz表示を活かせるタイトルは少ないのですが、Armory Crateアプリから対応するタイトルを検索できます(ただし、表示されるタイトルは日本では未配信のものも存在します)。
タッチサンプリングレート720 Hzというのも高速で、FPSや音楽ゲームといったシビアな操作が要求されるゲームでも操作を取りこぼしてしまうということはないでしょう。ガチゲーマーさんであればこれだけでもROG Phone 7が魅力的に感じられるのではないでしょうか。シーンに応じてリフレッシュレートを可変する機能もあります。
ディスプレイの品質自体も高く、写真や動画も本来の色合いを忠実に再現してくれています。最大輝度は1500ニトと明るいので野外でも見やすくなっています。ディスプレイの品質は本当に素晴らしいので、家電量販店で店頭でもが始まったら是非その目で確認してほしいと思います。
スピーカー
ROG Phoneシリーズは毎回スピーカーの音質にこだわっています。ROG Phone 7でも前面にステレオスピーカーを内蔵していて、その音質はスマートフォンと思えないほど迫力があります。特に音圧が素晴らしく、リビングや外出先でもオーディオプレイヤー代わりとして常用できるほどです。他社ハイエンドでも内蔵スピーカーの音質に力を入れた端末は存在していますが、ROG Phoneの内蔵スピーカーは個人的にはベストだと評価できます。もちろんゲームプレイ時も臨場感のあるサウンドを楽しめます。
設定では「Dirac」のイコライザー機能もあり、好みの設定に変更できます。ROG Phone 7の新機能として立体音響機能「Dirac Virtuo」も設定できるようになりました。同機能を利用できるのは有線ヘッドフォン接続時のみとなりますが、迫力のある3Dサラウンドを楽しめます。
ストレージ512GBモデルであればオフラインで保存した音楽ライブラリを持ち運べるのでデジタルオーディオプレイヤーとしても優秀です。
なお、標準でインストールされている「NePlayer for ASUS」だとそのままの状態だとハイレゾ音声を再生できないので、有料のハイレゾ再生機能を課金購入するか、Google Play Storeで配信されている別の音楽再生アプリの導入をおすすめします。
ゲームプレイ
ROG Phoneシリーズは充実したゲーミング支援機能も大きな特徴です。ゲームプレイ中に画面左上をスワイプすることで呼び出せる「Game Genie」では動画キャプチャ機能、電話の着信抑制、メモリ解放といったおなじみの機能だけでなく、FPSゲームで活用できる「クロスヘア」機能、電源接続時にバッテリーを迂回して本体のみに電源を供給する「バイパス充電」、リフレッシュレート設定の変更といった機能をリアルタイムで呼び出せます。
インストールされたゲームへのアクセスやROG Phoneユーザーのコミュニティサイトへのアクセス、「Auraライト」や「AeroActive Cooler 7」の設定等を行える「Armory Crate」も健在です。利用シーンに応じてパフォーマンスモードを設定できるだけでなく、CPU、GPUの動作クロック、端末の温度もリアルタイムで確認できる優れものです。
ROG Phone 7はQualcommが提唱する「Snapdragon Elite Gaming」に対応する製品で、Armory Crateの設定画面からテクスチャーの品質やリフレッシュレートなどの設定をユーザー自身で手動調整することもできます(実際に反映されるかはタイトルによって異なります)。
ゲーミングスマホということで、かのあゆが普段プレイしているタイトルを実際にROG Phone 7でもプレイしてみました。検証で試したタイトルはNetEaseからリリースされている「Ace Racer」です。リアルタイムオンライン対戦を行える本格的なレースゲームで、最新端末であれば家庭用ゲーム機並の美しいグラフィックで楽しめます。
Ace Racerではゲーム内でグラフィック設定を変更できます。今回は画質設定「最高」、フレームレート「高」、高解像テクスチャー「オン」、モーションブラー「オン」という最高設定に変更しました。
ROG Phone 7ではGame Genieでゲーム内の各種操作をエアトリガーや傾き動作に割り当てることが可能です。Ace Racerの場合ステアリングがティルト操作ではなくタッチ操作固定なので、エアトリガーに割り当てています。傾き操作とは違った操作感ですが、細かいハンドル調整も可能になるので対戦時はかなり有利になるでしょう。ちなみにかのあゆが普段ROG Phone 5s上でAce Racerをプレイする際、実際に行っている設定です。これがあるからROG Phoneシリーズから離れられなくなってしまうんですよね…。
プレイ動画です。高画質になるぶん、端末にも負荷がかかる設定でながら目立った処理落ちなども発生せずスムーズにプレイすることができました。長時間プレイしていると熱はそれなりにこもってきますが、ゲームプレイ中にパフォーマンスが低下することは一切ありませんでした。そのままの状態でもROG Phone 7の冷却システムは優秀に感じられましたが、より効果的に冷却したいのであればベルチェ素子とファンを組み合わせたAeroActive Cooler 7を一緒に揃えておくことをおすすめします。物理ボタンとサブウーファーも追加されるので本格的にゲームをやりこむつもりであればむしろ必須アイテムと言っても良いかもしれません。
カメラ
カメラアプリはタイムラプス、夜景モード、マクロモード、PROモードといった機能が用意されています。従来モデルから使い勝手は大きく変わっていませんが、ズームボタンを長押しすると倍率を細かく調整できる機能が利用できるようになっています。
カメラはイン32MP、アウト50MP(メイン) + 13MP(超広角) + 5MP(マクロ)という構成です。アウトカメラのメインレンズは画素数だけ見るとROG Phone 6の64MPから若干下がっていますが、ソニーのイメージセンサー「IMX766」により今回も美しい画質を実現しています。撮れる写真の傾向としては従来のモデルから大きくは変わっていない印象です。
もちろん食品もおいしそうに撮れるので飯テロ写真の投稿も捗ります。
光が少ない深夜でもノイズを抑えた美しい写真が撮影できます。「月が撮れる」「100倍ズーム」「名門カメラメーカーチューニング」といった要素を売りにしている他社フラッグシップ端末と比較すると物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、そもそもスマホのカメラで月を取る場面は少ないのでほとんどのユーザーはROG Phone 7のカメラ性能に満足できると思います。ゲーム「だけに」特化しているわけではないのがROG Phoneの魅力ですよね。
3.ROG Phone 7 性能テスト
参考:
ROG Phone 6(Snapdragon 8+ Gen 1):1120,013
ROG Phone 6 Pro(Snapdragon 8+ Gen 1):1108,020
Zenfone 9(Snapdragon 8+ Gen 1):1079,196
Xiaomi 12 Pro(Snapdragon 8 Gen 1):971,423
ASUS ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):846,862
POCO X4 GT(Dimensity 8100):798,752
ASUS ZenFone 8(Snapdragon 888):785,280
Google Pixel 6a(Google Tensor):738,170
POCO F4(Snapdragon 870):658,456
Galaxy S20 SC-52A(Snapdragon 865):655,707
Galaxy S21 SC-52B(Snapdragon 888):624,772
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xperia 1 SOV43(Snapdragon 855):511,163
Huawei nova 9(Snapdragon 778):500,881
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 780):500,573
Xperia 5 II SOG02(Snapdragon 865):500,365
まずはウインタブでもサンプル数が多いAnTuTu Benchmark v9で性能テストしてみました。総合スコアは約130万点で、前モデルのROG Phone 6/ROG Phone 6 Pro(Snapdragon 8+ Gen 1)よりも大幅に性能が向上しています。GPU性能のベンチマークスコアも57万点に達していてまさに「モンスタースペック」と言い切ってしまっても良いのではないでしょうか。ウインタブでは初となるSnapdragon 8 Gen 2搭載機の実機レビューですが、ここまで来るともはや感動すら覚えてしまいます。
参考:
ROG Phone 5s(Snapdragon 888+):876,082
Galaxy S22 Ultra SC-52B(Snapdragon 8 Gen 1):791,087
Xperia 5 II SOG02(Snapdragon 865):700,437
最新バージョンのAnTuTu v10でも計測してみました。サンプルが全くないので今回はかのあゆが所有している端末で計測したスコアを参考として掲載しています。3Dベンチマークの内容が現在のハイエンドスマホを想定したものに変更され、それ以外のベンチマーク項目も計測内容が変更されているためスコアはv9よりも高めになる傾向があります。
AnTuTu Benchmark v10では約160万点というベンチマークスコアを計測しました。数値としてはv9よりもインパクトが大きいですね…。3Dベンチは実際に配信されているAndroid向けゲームよりもさらに動作が重くなり、ROG Phone 5s(Snapdragon 888+)やGalaxy S22 Ultra(Snapdragon 8 Gen 1)でも処理落ちが発生していたのですがROG Phone 7ではスムーズにベンチマークデモを再生できていました。Snapdragon 8シリーズを搭載する端末は全体的に長い期間愛用できる傾向にあるのですが、これだけ性能が高ければこれからリリースされるAndroid向けゲームもストレスなくプレイできるでしょう。
4.ROG Phone 7まとめ
ROG Phone 7は2023年7月21日発売で、ASUS Storeではすでに予約販売がスタートしています。価格はROG Phone 7 16GB/256GBモデルが129,800円(税込み)、16GB/512GBモデルが149,800円(税込み)、最上位モデルのROG Phone 7 Ultimateが179,800円(税込み)です。
半導体不足や円安の影響により、全体的にスマホの販売価格も以前より高くなってしまいましたが、ROG Phone 7は前モデルのROG Phone 6と同価格(発売時の価格)に抑えられています。正直かのあゆも発表前はさすがに14万円くらいからになってしまうのでは…と予想していたので驚きました。実はグローバル版の999ユーロ(約155,230円)よりも安価に設定されているので、本当にASUS JAPANの努力は素晴らしいと思います。
外観の印象は「キープコンセプト」という感じですが、中身は大きく強化され、まさに現時点で最強のAndroidスマートフォンと言っていい端末に進化しています。ゲーム性能だけでなく、スマホとしての基本性能も高いので3~4年使用しても不満を感じることはないでしょう。
難点があるとすればOSアップデート期間がやや短い点ですが、セキュリティアップデートは4年間提供されるので長い期間愛用していけると思います。かのあゆはROG Phone 5sから実機レビューを担当していますが、毎年確実に進化を実感できており、おすすめできる端末になっています。
5.関連リンク
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