ASUSがゲーミングスマートフォン最新モデル「ROG Phone 6/6 Pro」をグローバルに発表しました(日本国内ではまだ発表されていません)。ウインタブでもROG Phoneシリーズの実機レビューを何回か行っていますが、非常にパフォーマンスが高く、ゲームプレイをより快適にする筐体構造になっています。
1.ROG Phone 6シリーズ スペック
スペック表
ROG Phone 6シリーズ | |
OS | Android 12 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
RAM |
ROG Phone 6:8GB/12GB/16GB ROG Phone 6 Pro:18GB |
ストレージ |
ROG Phone 6:256GB/512GB ROG Phone 6 Pro:512GB |
ディスプレイ | 6.78インチAMOLED(2,448 x 1,080)165Hz |
LTEバンド | 出荷される地域によって異なる |
SIM | nanoSIM × 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C × 2、イヤホンジャック |
カメラ | イン12MP/アウト50MP + 13MP + 5MP |
バッテリー | 6,000 mAh |
サイズ | 未公開(2022年7月10日現在) |
重量 | 239 g |
バリエーションモデル
ROG Phone 6
・8GB/256GB
・12GB/256GB
・16GB/512GB
ROG Phone 6 Pro
・18GB/512GB
コメント
OSはAndroid 12です。公式サイトに表記はありませんが、前モデルとなるROG Phone 5sでは独自UIとしてROG UIが採用されていたため、今回も踏襲されているものと思われます。Zenfoneシリーズに搭載されているZen UIと同じく素のAndroidに準じたUIを採用していますが、ゲーミングスマートフォンということで、ASUSのゲーミングデバイスではおなじみの設定アプリ「Armoury Crate」や「Game Genie」などが搭載されています。
CPUは現時点で最新のSnapdragon 8+ Gen 1です。ROG Phone 5sではSnapdragon 888+ 5Gを採用していたため、一気に2世代アップデートされたことになります。2021年12月に登場したSnapdragon 8 Gen 1もAnTuTu Benchmark v9で総合スコア95〜100万点を計測する「モンスタークラスの」性能を持ち合わせていましたが、Snapdragon 8+ Gen 1ではなんと110万点という驚異的なスコアをたたき出すとされています。
高性能なぶん、発熱も気になるところですが、ROG Phone 6シリーズでは冷却システムとして「GameCool 6」が採用されているほか、背面に装着できる冷却ファン「AeroActive Cooler 6」も用意されています。RAMはROG Phone 6が8GB/12GB/16GB、ROG Phone 6 Proが18GBで、ストレージはROG Phone 6が256GB/512GB、ROG Phone 6 Proが512GBという構成です。いずれのモデルもMicroSDカードによるストレージ拡張には対応しません。
ディスプレイは6.78インチサイズで、解像度はFHD+(2,448 × 1,080)です。高品質なSamsung製AMOLED(有機EL)パネルを採用しており、リフレッシュレートは165Hz表示に対応し、タッチサンプリングレートは720Hzです。リフレッシュレートは使用状況に応じて60Hz/90Hz/120Hz/144Hz/165Hzに可変する設定に変更可能で、消費電力を抑えられるようになっています。強化ガラスとしてコーニング社の「ゴリラガラス・ヴィクタス」が採用されています。
カメラはイン12MP、アウト50MP(メイン) + 13MP(超広角) + 5MP(マクロ)という構成です。ゲーミングスマホとしての性能の高さが魅力のROG Phone 6シリーズですが、以前実機レビューをしたROG Phone 5sはカメラ性能も力を入れており、今回も期待できそうです。
ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.2に対応します。通信バンドは地域によって異なりますが、公式サイトに記載されている「A」バージョン、「B」バージョンともに国内キャリアの通信バンドに対応しています。
ROG Phone 5sから引き続き、オーディオメーカー「Dirac」がチューニングを担当したステレオスピーカーが搭載されています。
バッテリー容量は6,000 mAhで、最大65W出力の急速充電に対応しています。またROG Phoneシリーズとしては初となるIPX4準拠の防滴性能を備えています。
2.筐体
基本的に今回登場したROG Phone 6シリーズでは現行モデルとなるROG Phone 5シリーズから大きな筐体デザインの変更は行われていません。前面はROG Phone 6、ROG Phone 6 Proともに共通で、ゲームプレイ中には邪魔に感じられてしまうこともある「ノッチ」はありません。上下ベゼルは細めになっておりスタイリッシュなデザインを実現しています。
ROG Phone 6の背面です。背面デザインに関しては「キープコンセプト」と言えるものの、カメラバンプまわりや全体的な装飾が変更されています。設定によって点灯パターンを変更できる「Auraライト」は健在です。筐体色は「Phantom Black(ファントムブラック)」と「Storm White(ストームホワイト)」の2色展開です。
上位モデルのROG Phone 6 Proです。こちらはアニメーションを表示するミニディスプレイ「ROG Vision」が搭載されています。ROG Phone 6 Proで用意される筐体色は「Storm White」一色のみです。
ROG Phone 5シリーズと同じく、USB-Cポートは下部だけでなく、右側面にも配置されており、ゲームプレイ中に邪魔にならないポートをえらんで充電することが可能です。
トリガーボタンの「Air Trigger」も健在で、ゲーム中の様々な動作を割り当てることが可能になっています。
3.ROG Phone 6シリーズ価格など
ROG Phone 6シリーズの発売日は現時点では公開されておらず、日本国内での発売に関してもまだアナウンスされていません。グローバルでアナウンスされている価格はROG Phone 6が999ユーロ(約138,521円)から、またROG Phone 6 Proが1299ユーロ(180,067円)です。
ROG Phoneシリーズは日本国内でも正規投入されているため、おそらく今回も近いうちにASUS Japanより何らかの発表があるものと思われます。円安の影響もあり、他社競合機と比較するとスタンダードモデルのROG Phone 6も気軽に手を出せる値段ではなくなってしまいそうですが、以前実機レビューを行ったROG Phone 5SはASUSらしい(ROGらしい)品質だと感じられましたし、今回もゲーミングスマホとしてのポテンシャルの高さに期待しています。
4.関連リンク
ROG Phone 6:ASUS Global
ROG Phone 6 Pro:ASUS Global
コメント
この先物価は2倍3倍にならないとも限らないのでこのタイミングで買うのは全然アリかもしれない。
ASUSのAnTuTu110万点スマホかあ~ほちいいッ