こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。この記事は9.7インチ中国タブレット「Teclast X98 Pro」を使って書いています。このタブレットはWindowsとAndroidのデュアルブート機なのですが、なぜかAndroidのほうを使っています。
なぜこんなことをしているのかというと、「iPad Pro」の9.7インチ版が発売され、巷では「Windows タブレットのライバル」みたいなことを言われている、というのが発端なんです。私はiPadは持ってませんし、購入する予定もありません。でもAndroidの環境はありますので、果たして非Windows OSを搭載したタブレットで「PCっぽいこと」がどの程度できるのか試してみたくなったのです。本当はiPad Proと専用キーボードを使えれば一番いいんだろうと思いますが、とりあえずは手近なAndroid機で試してみます。
1.作業環境
Teclast X98 ProのAndroid側を起動し、Bluetoothマウスとキーボードを接続しました。もしこれがWindowsでの話であればこの時点で完全にパソコンとして使えます。
次にGoogle PlayであらかじめインストールしていたChrome(Androidアプリ)とOneDrive(Androidアプリ)、そしてExcel(やっぱりAndroidアプリ)を起動しました。あとはいつも使っているGimpのような「マウスとキーボードを使う画像加工ソフト」があればなんとかなりそうです。
「んー、Android用にそんなのあるのかなあ」と思っていたらありました。そのものスバリ「Gimp Inkscape」というのがありました。エミュレーターアプリのようなのですが、マウスとキーボードの利用を前提としていて、操作感は完全にWindowsソフトのGimpと同じです。
ということで、必要な環境は揃いました。これでウインタブの記事を書くことができるはずです。
2.本当にできたけど…
結論から言うと、ちゃんと作業ができました。WordPressでのテキスト入力も、Gimpを使っての簡単な画像加工も、OneDriveへのアクセスも、データの入ったExcelファイルの呼び出しも、全部できました。
でも、「滞りなく」といったらウソになります。おおいに滞りました。少なくともウインタブの記事を書く、という作業をする上でAndroidの機能に不足はありませんでした。問題なのは作業者(私です)の操作習熟度が著しく低い、ということです。
だってね、インターフェースがWindowsとかなり違うわけなんですよ。そして、AndroidというOSはタッチ操作前提だということもあります。Windowsはタッチ操作に対応していますが、タッチ操作なしでも使うことができます。当たり前ですよね。でも、私はAndroidがタッチ操作なしで使えるのか定かではありません。少なくとも現段階ではキーボード、マウス、画面タッチを併用しないとまともに操作ができませんでした。
それと、Windowsでは「デスクトップ」といったらデスクトップじゃないですか。ファイルの保存先をデスクトップにしたら、デスクトップにそのファイルのアイコンができますよね?Androidはデスクトップに保存してもアイコンはできません(すいません、Android 5.1のデフォルト設定の場合です)。
全般にAndroidはディレクトリー構造が見えにくくて、Windowsのように可視化がされにくいと思います。なので、アプリを切り替えるたびに「あのファイル、どこにあったっけ?」という感じになってしまいました。
あと、Androidでも便利なキーボードショートカットがあると思うんですけど、全然意図しない時にショートカットが発動してしまったりして、ちょっと困りました。
しかし、だからAndroidだと使いにくい、というのは間違ってますね。少なくとも機能としては期待以上のものが実装されているので、あとは私の習熟度がもう少し上がれば、全然まともに使えるようになると思います。
この記事、続編を書くつもりです。あと数回Androidで同じように作業してみて、それから評価すべきだと思います。しかし、今回はこれでギブアップです。この記事、ウインタブとしてはそんなに長文ではないのですが、それでもいつも以上に疲れてしまいました…。
コメント
iPad Proの売り文句の「一枚のスーパーコンピュータ」を見た時に疑問に感じたのですが、あれは画面分割機能でスマホ用アプリを一画面に4つとか表示させてるだけですよね。果たしてそれがスマホを超えて「スーパーコンピュータ」になり得るのか…
別OSとしてブートさせなくちゃいけないので面倒ですがRemix OSのほうがUI的にWin10をパクっ…近いので使いやすいかもしれませんねw
ワケシさん、こんにちは、コメントありがとうございます。記事に書かなかったんですけど、普段WindowsPCを使っている人は、タブレットでも全く同じUIになるので違和感が全然ないんですけど、Androidを使ってPCと同じことをやろうとするとあちこち全然違っているので機能を使い切れないし、挙動が異なるためかなり苛立ちます。あとはもう少し頑張ってみて、OSが違うことによる操作性の違いをどのくらい人間が吸収できるか、という問題だと思います。このことはiOSにも言えると思います。iOSって、ディレクトリ構造がユーザーから全然見えませんもんね。しかし、AndroidやiOSはポテンシャルがかなり高いと感じました。
近いことをやろうとしたことがあるので、気持ちは分かります(笑)。
androidでは、ファイラーで、ファイルを探して開く…という使い方をしようとするとはまります。
先にアプリを開き、アプリからファイルを開こうとすると、自動的に可能なファイルを(どこのフォルダーにあっても)検索して一覧で表示してくれると思います。例えば、あるPDFを開きたかったら、先にAdobe acrobatリーダーを立ち上げると、全フォルダーにあるファイルを表示してくれます。
もちろん、Windowsと同じように動作するアプリもあるのですが…。
しいふうるさん、こんにちは、コメントありがとうございます。特にGimpがWindows版をエミュレートしているのでAndroidのディレクトリ構造がむき出しになってしまい、逆に全然わかりませんでした。でも、もう少し操作になれたら、Androidもかなりの実力なんだろうなあ、と感じました。
Gimpって、もともとLinux(UNIX系OS)の世界のソフトなので、PCと言っても、Windowsのことではなく、PC Linuxのことではないでしょうか?(^^;) AndroidもLinuxベースなので、ちょっとソースをいじるとビルドできてしまうということだと思います。
で、LinuxでもWindowsのようにフォルダを開いて作業するので、Android的アプリ設計になってないんでしょうね…。
結論は違うアプリを使った方が早いかもしれない。
アプリがマウスとキーボードで使う前提で作られてないモノが多いので、ちょっとしたことが出来なくていらいらしますよね。あと、Androidのバージョンによりますが、SDカードにファイルをコピー出来なかったり。
やっぱり、コンテンツ消費型デバイスなんだなあと思います。
しいふうるさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ご指摘の通りのようです。私はGimpを愛用している割にその出自にはうとかったようですね。でも、アンドロイド版もマウスとキーボードがないと話にならないインターフェースなので、私には好都合でした。エミュレーター的なモッサリ感はありますが、今のところこれが一番いいかな、と思います。
iOSの場合はマウス非対応だからパソコン的な操作は無理だね
トシさん、こんにちは、コメントありがとうございます。アップルは会社がユーザーの使い方を規定している感があって、その代わりアップルが想定している範囲なら抜群に使いやすい、というのはありますね。