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UIBI ポータブル電源 B70 レビュー - デザインに惚れた!容量666Whでキャンプや車中泊にも便利なポータブル電源

UIBI ポータブル電源 B70
UIBIのポータブル電源「B70」の実機レビューです。失礼ながらUIBIというメーカー(ブランド)は耳にしたことがなかったのですが、Amazonのレビューが概ね高評価、特に非常に低い評価のレビューがなかったこと、PSEをはじめUN38.3、UL、CE、FCC、RoHSなどの安全規格・基準に準拠していること、そして「デザインが素晴らしい!」と感じたのでレビューをさせていただくことにしました。

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1.UIBI B70 スペック

スペック表

  UIBI B70
容量 180,000 mAh / 666 Wh
定格出力 AC700 W (瞬間最大1,400 W)
出力波形 純正弦波
充電入力 ACアダプタ90W、DC11V~50V/6A 最大240W (PV入力は、MPPTモードに対応)
出力 AC出力×2 100V/60Hz, 700W (瞬間MAX 1400W)
DC出力 12V/12A (シングルポート 12V/10A Max )
USB Type-A1 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A, 5V/4.5A, 4.5V/5A
USB Type-A2 5V/2.4A
USB Type-C1 5V/3A, 9V/3A, 12V/2.5A, 15V/2A, 20V/1.5A
USB Type-C2 5V/3A, 9V/3A,12V/3A,15V/3A, 20V/5A
シガーソケット出力
保管温度 0 ~ 40°C
動作温度 -10℃~50℃
サイズ 27.5 x 20.5 x 24 cm
重量 約6.7 kg

コメント

容量は666WhでAC定格出力が700W、瞬間最大1,400Wです。この水準は先日実機レビューをしたEBL MP1000(容量999Wh、定格出力1,000W)よりも小さく、BigBlue Cellpowa500(容量537.6W、定格出力500W)よりは大きいものです。結局のところポータブル電源で真っ先にチェックするのは容量と定格出力になると思いますが、メーカー説明だとB70の給電能力はこんな感じになっています。

UIBI ポータブル電源 B70
また、私の経験上のご説明をさせていただきますと、この容量と定格出力だと電気ポットは動作するものが限られます。AmazonなどでT-Falのコンパクトな電気ポットなんかが目につきますが、電気ポットの多くは定格出力が1,000Wを越えます。この後レビューに使用する電気ポットは430Wなので、B70を含め多くのポータブル電源で使えますが、私はこのポットを探すのに少し苦労しました。

あと、電気コンロの場合も「微妙」です。電気コンロは出力が600W程度のものも見つかりますが、1,000Wのものも珍しくありません。B70の場合、定格出力が700Wなので、電気コンロで「使えるものと使えないものがある」ということです。、もしポータブル電源と組み合わせて使う目的で電気コンロを購入する場合は定格出力に注意する必要があります。

あとは電気ストーブについてもコンロと同様に使えるものと使えないものがあります。基本的にウインタブがよくご紹介しているノートPCとかスマホなどを充電する場合、ほとんどのポータブル電源で定格出力とか容量をあまり気にする必要はありませんが、家電製品の場合は概して出力が大きいため、購入検討するポータブル電源の定格出力や容量が使いたい家電製品の出力にあっているかをよく確認するようにしましょう。

では、このあと筐体の外観を見ながら詳細な仕様をご説明していきます。

2.UIBI B70 外観

UIBI ポータブル電源 B70 同梱物
同梱物です。ACアダプターは90W出力のものでした。666Whのポータブル電源用としてはやや心もとない気がします。計算上、このACアダプターでB70を残量ゼロから100%まで充電するのに7時間以上はかかることになります。ただ、他社製品でもこんなもん、と言えなくもないですけどね。

ただし、この製品はUSB Type-Cポートからも100Wで充電が可能で、ACアダプターからの充電と同時に利用可能です(最大240Wでの充電も可能)。なので、急ぎで充電したい場合は
ACアダプターとUSB Type-Cポートを併用して充電されると時間短縮になります。

ACアダプター、電源ケーブルのほかにはカーチャージャーケーブル(12V)と取扱説明書が入っていました。取扱説明書は日本語化されており、若干文法的におかしいところはあるものの十分理解できる内容でした。それとカーチャージャーケーブルですが、個人的にこれは「必須」の付属品だと思います(過去にカーチャージャーケーブルが付属しない製品がありました)。

UIBI ポータブル電源 B70 前面
正面から見たところです。うーん、いいですねー。ポータブル電源としては珍しく、丸みを帯びたちょっとレトロなデザインが素晴らしいと思います。

UIBI ポータブル電源 B70 サイズ感
以前レビューしたBigBlue Cellpowa500とサイズ比較してみました。上がBigBlue、下がUIBI B70です(すみません、画像に私が両手を広げて撮影しているのが写り込んでしまっています…)。

スペック表に掲載しているサイズは「それほど小さいわけでもない」のですが、実際のところ、他社の同等クラスの容量の製品よりも小さいです。また、四隅がラウンドしているので実寸よりも小さく感じられます。

UIBI ポータブル電源 B70 操作パネル
操作パネルと入出力ポート部分を拡大しました。B70は「タッチパネル」になっています。ただし、スマホのようなタッチ操作ができるというわけではなく、右の4つのボタンがセンサータイプになっている、ということです。これ、ポータブル電源としては非常に珍しいと思います。見た目的には素晴らしいんですけど、個人的には「ちょっと故障が心配かも」と感じました。

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UIBI ポータブル電源 B70 ACコンセント
入出力ポートはACコンセント(定格700W)が2つ、その右側にシガーソケット出力(最大出力不明)が1つ、上部左端にDC入力ポート、USB Type-A出力ポート1(最大22.5W)、USB Type-A出力ポート2(最大12W)、USB Type-C出力ポート1(PD30W)、USB Type-C入出力ポート2(PD100W)、そしてDC出力ポート(最大144W)があります。

なお、B70への充電はDC入力ポートのほか、USB Type-Cポートからもできます。Type-Cポートを使う場合は最高でPD100Wでの充電となります。また、ソーラー充電も可能ですが、ソーラーパネルとケーブルは付属しません。

出力端子は合計で8つ、メーカーによれば「最大8デバイスの同時給電・充電が可能」とのことです。

UIBI ポータブル電源 B70 背面
背面です。こちらにはLEDライトがあります。LEDライトは明るさを2段階(100%と50%)に調整でき、SOS点滅も可能です。

UIBI ポータブル電源 B70 側面
側面です。この画像は左側面ですが、右側面も全く同じ形状なので掲載を省略します。B70に限らずポータブル電源には冷却ファンが内蔵されていて、出力が大きくなるとファンが動作します(ファンについては後述します)。

UIBI ポータブル電源 B70 上面
上面です。やっぱり「丸い」ですよねー。最新のポータブル電源は上部にワイヤレス充電器を内蔵しているものが増えていますが、B70はワイヤレス充電器はありません。

UIBI ポータブル電源 B70 底面
底面です。こちらには筐体デザインに合わせて丸いゴム足がついていて、製品仕様説明や各種認証マークがあります。

3.UIBI B70 使用感

UIBI ポータブル電源 B70 テスト
UIBI B70を使って実際にいくつかの製品を充電/給電してみました。「容量が概ね表示通りになっているか」「出力がうまく制御されているか」「騒音は大きいか」ということを確認する趣旨です。

テストに使用した機材は「電気ポット(定格430W)」「電気コンロ(強で600W/弱で300W)」およびスマートフォン(QC3.0およびUSB PDによる急速充電対応、急速充電時18W)です。

出力について

電気ポットと電気コンロをB70のコンセントに挿し、両者に給電してみました。ポット(430W)とコンロ強(600W)にすると、数秒間給電されましたが、すぐに停止しました。B70は定格700W、瞬間最大1,400Wという仕様なので、仕様通りの挙動を示したと言えます。

次にポットとコンロ弱(300W)にしてみました。両者のカタログスペック上の合計は730Wですが、B70には780Wと表示され、そのまま動作しました。つまり、このテストでは定格700Wを少しオーバーしても「耐えた」ということになります(ただし、全ての家電製品で700Wを少し越えても大丈夫、とまでは言い切れません)。

ポット単体(430W)、コンロ強単体(600W)に給電する場合、ポットは定格出力よりもやや大きい475WがB70のインジケーターに表示され、コンロでも定格出力よりもわずかに大きい608Wが表示されました。ただ、これはB70の表示誤差であるとは断定できず、ポットとコンロが定格出力よりもやや大きい電力を使用していた可能性のほうが高いと思われます。

次にスマートフォンをUSB Type-Cポート(PD100W対応のもの)に接続して充電してみました。もちろん問題なく充電できましたが、B70のインジケーター上は12W~15Wの範囲となりました。スマホの急速充電時の電力は18Wと開示されており、ウインタブの過去の経験上、この製品で15W程度までの出力となるのであれば妥当と考えます。

容量について

ポットに500CCの水を入れて沸かしてみたところ、上に記載した通り平均でおよそ475Wの出力となり、約8分で沸騰・保温状態となりました。この際の消費電力は475W × 8分 ÷ 60分 = 約63Whとなります。一方でB70の残量は99%から90%に変化しました。B70側の消費電力は666Wh × 9% = 約60Whになりますので、割と誤差が小さいと言っていいでしょう。

次に電気コンロを「強(600W)」にして、(ウインタブ得意の)辛ラーメンを調理しました。 調理時間は15分だったので、消費電力は600W × 15分 ÷ 60分 = 約150Whです。この際のB70ですが、残量が89%から64%になりました。B70側の消費電力は666Wh × 25% = 約166Whです。ここでも誤差は許容範囲と思われます。

最後にスマートフォンを充電してみました。充電時間は67分でしたが、B70のインジケーター表示のブレがやや大きく(12W~15Wの間で変動していた)、平均値を取るのが難しいです。一応中央値である13.5Wを平均と考えて消費電力を計算すると、13.5W × 67分 ÷ 60分 = 15Whとなります。この際のB70は残量が63%から60%になっていましたので、消費電力は666Wh × 3% = 約20Wです。ここは計算上の誤差が大きめですね。

出力と容量の評価

実際のところ、インジケーターの表示が「1%刻み」であること、測定にあたり「秒ではなく分」を使用したことから、(特にスマホの場合)測定精度は高いとは言えず、それを踏まえると個人的には文句なしの結果だったと思います。

ここでの感想は、定格出力・瞬間最大出力、そして容量ともカタログスペックを信用しても問題ないであろう、ということです。

ファンなどの動作音

スマホの充電など、出力が小さい場合はほぼ無音でした。電気ポットおよび電気コンロの使用時は側面の通気口から大きめのファン音がします。スマホアプリの騒音計で測定すると、本体から10センチほど離れたところで68dB程度となりました。これはゲーミングノートPCの最大のファン音よりも大きな音で、静かな室内では耳障りに感じられる水準です。

その他

ご存知の人が多いと思いますが、日本の電力会社が供給する電気の周波数は東日本が50Hz、西日本が60Hzです。私が住んでいる東京都は50Hzなのですが、UIBI B70のACコンセントから出力されるのは60Hzのみです。50Hzには対応しません。しかし、今回のレビューでは電気ポット、電気コンロとも問題なく動作しました(電気ポットは50Hz/60Hzに両対応、コンロは本体に周波数の記載なし)。

多くの家電製品は周波数が異なっていても動作しますが、電子レンジや蛍光灯、洗濯機などは周波数が異なっていると動作しない可能性があります。詳しくはこちらをご参照ください。

電源周波数地域(50Hz地域/60Hz地域)について:シャープ
「電波周波数」が異なる地域に引っ越すときは・・・:シャープ

ただ、ポータブル電源での利用が想定される家電製品の場合、50Hzでしか動作しないものは多くはないと思われ、私の過去の経験上、周波数が異なるという理由でポータブル電源で動作しなかった家電製品はありません。また、比較的新しい家電製品の場合は50Hz/60Hzに両対応するものが多いです。なので、あまり心配しなくてもいいとは思いますが、購入前にお手持ちの家電製品の対応周波数を確認しておいてもいいかもしれません。

4.UIBI B70 レビューまとめ

UIBI B70はAmazonで販売中で、製品ページに5月14日まで有効の10,000円OFFクーポンがありますので、税込み38,600円で購入ができます。この価格は容量666Whのポータブル電源としては比較的購入しやすいものだと思います。

レビューしてみて、出力、容量ともメーカー公称値は概ね妥当なものと判断できました。ウイークポイントとしては、ワイヤレス充電ができないこと、それと(私は全然気になりませんが)スマホアプリが用意されていないことでしょうか。特に前者については気にされる人もいると思います。

…といいますか、この製品の場合、やはり「ちょっとレトロな雰囲気の丸っこい外観」が最大の特徴ですよね!なので、デザインを重視する人、このデザインが気に入ったという人にはおすすめできる製品だと思います。

5.関連リンク

【PR】UIBI ポータブル電源 B70:Amazon

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