こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。大変ありがたいことに、メーカーさんから周辺機器のレビューを依頼されることがたまにありまして、中には周辺機器とは言い難く、どう考えてもレビューが無理なものもあったりします。一度アロマディフューザーのレビューをお引き受けしたことがありますが、サイトのコンテンツ的にも、私のレビュースキル的にもかなり無理があったと思っています。
さて、今回は「プロジェクター」のレビューです。もちろんプロジェクターはあると便利な周辺機器ですし、私も基本的な使い方くらいは理解しています。しかし、パソコンやタブレットのようにレビュー経験を積んでいるはずもなく、また専門知識もないため、あまり突っ込んだレビューはできませんでしたが、使ってみるとなかなか楽しくて、ご家庭用に一台あってもいいかな、という感想は持ちました。なお、この製品はDBPOWERにご提供いただいています。この場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。
1.スペック
解像度: 800 × 480
支持解像度: 1,920 × 1,080
明るさ: 1,000ルーメン
映写サイズ: 20-80インチ
入力: HDMI/VGA(D-sub)/AV/USB
サイズ: 21 × 14.5 × 8.7 cm
重量: 約1kg
プロジェクターの性能を見る指標はいろいろあると思いますが、まずは「解像度と明るさ」が重視されるのかな、と思います。この製品の解像度は800 × 480と、典型的な低価格帯の水準、また明るさ1,000ルーメンというのも同様に低価格帯の水準で、かなり暗い部屋でないときれいに見ることができません。実際この製品の価格は6,999円ということもあり、ある程度割り切って試用するべきか、と思いました。
2.筐体
同梱物です。本体のほか、電源ケーブル、AVケーブル、保証カード、取扱説明書、使用案内(スタートアップガイド)リモコンが付属していました。
リモコンには多くのボタンがついていますが、これはUSBメモリースティックから直接画像や動画を再生することのできるマルチメディア機能がついているためです。また、各種設定は本体側では操作ができず、リモコンの使用が必須となります。リモコンには単4乾電池2本が必要で、電池は同梱されないため、別途用意しておく必要があります。繰り返しますが、このリモコンがないとプロジェクターの設定ができません。
上部です。筐体素材はプラスティックで高級感はなく、ややチープな印象です。上部には電源ボタンがあり、レンズの調整、具体的にはフォーカス(ピント合わせ)とキーストーン(台形歪み補正、要するに角度調整)もここで行います。画像左上にあるダイアルがそれです。ダイヤルが2つあり、画像上の太いほうがフォーカス、下の細いほうがキーストーンとなります。
側面には何もありません。両側面ともこんな感じです。
背面には各種ポート類があります。画像左から電源、USB、HDMI、イヤフォンジャック、AV入力端子、リモコンセンサー、D-subとなります。リモコンのセンサーが前面ではなく背面にあるのがプロジェクターらしいですね。
正面です。この製品、あちこちに通気口ともスピーカーともとれる穴が開いていますけど、どれが通気口でどれがスピーカーなのかよくわかりません。要するに筐体内部にスピーカーがあるんですけど、どの穴から音が聞こえてくるのか判断できないということです。なので、全部の穴が通気口でありスピーカーである、ということなんでしょう。なお、スピーカーの音質は実用品レベルではありますが、音質にこだわりがなければ普通に動画や音楽に使えると思います。
底面です。これも少し理解に苦しんだんですが、画像の上部中央にネジがあるじゃないですか。当初メンテナンス用のネジかと思ったんですが、おそらくそうではなくて、角度調整用なんだろうと思います。つまり、ネジを緩めると浮き上がってきますので、それで筐体の前部(レンズのあるほう)が持ち上がり、角度調整ができる、ということなんでしょう。実際そうやって快適に使えました。また、画像中央やや右に三脚用のネジ穴があります。
筐体の質感がチープなのは価格を思えば納得できますし、特に不満を感じるような仕上がりの悪いものではありません。重量1 kgというのは携帯するのが十分可能ですが、サイズがやや大きめに感じられ、パソコンと一緒にバッグに放り込んで持ち歩く、という感じではありません。持ち歩く場合はこの製品のために別途キャリーバッグが必要になると思います。
3.使用感
今回は少し「劣悪な環境」でテストしました。約6畳の和室に小さなテーブルを置き、プロジェクター用のスクリーンなしで淡いベージュの壁に直接映像を映しています。いやね、スクリーン持ってないんですよ…。10月14日の午後4時半~5時くらいにテストしたのですが、室内はかなり暗く、会議室のカーテンを閉めたくらいだと思います。
当たり前ですが、この製品はスクリーン(今回はただの壁)がないと設定ができません。設定メニューは日本語なので、特に戸惑うことはありません(ただし、上に書いたようにリモコンは必要です)。今回はほぼデフォルトの状態でテストしました。
まずはYouTubeでアニメを視聴してみました。一般的なプロジェクターと同じように、スクリーンと本体の距離を調節して映し出される映像のサイズを決めます。もちろん距離が近いほうが映像は鮮明になり、距離が離れるほど映像のサイズが大きくなる一方で、画像が粗く(というか薄く)なります。この画像では6畳間の端から端まで使って(一方の壁にプロジェクターをくっつけて置き、反対側の壁に映像を映す)いますが、かなりの大画面になっています。
アニメの場合、配色が濃く、メリハリもあるので、割と距離を大きくとってもキレイに見えます。また、フォーカス(ピント合わせ)やキーストーン(台形補正)も非常に簡単でした。
実写の場合、「ものによる」って感じです。私の感覚ではアニメよりも映像が粗く(薄く)感じられ、スクリーンとの距離を少し詰めたほうが見やすいと思いました。
動画コンテンツを楽しむために使う場合、感じ方は人それぞれだと思いますが、私は「昔の映画館」みたいな画質に感じられ、割と好印象でした。もちろんディスプレイで見るのとは映像の密度が天と地ほど違いますので、はっきり言って比べること自体に無理があります。また、この製品の場合、室内で蛍光灯をつけて明るくしてしまうとほとんど使い物になりません。1,000ルーメンというのは明るめの部屋では使えないレベルです。
ビジネス利用ということで、エクセルの画像を映してみました。これ、画像の粗さをはっきり認識できます。スクリーンとの距離をとって映像を大きくすると細かい字が潰れてしまいます。なので、動画視聴のときよりもスクリーンに近づけないと文字を読み取ることができませんでした。
なので、ビジネスのプレゼンテーションなんかに使う場合、大きな会議室での利用は厳しく、プロジェクターとスクリーンの距離がせいぜい2メートル弱くらい、出席者は10名以下くらいの小型の会議室なら使えそう、という感じです。
※なお、このレビューではプロジェクター用のスクリーンを使っていないため、スクリーンを使用する場合はこれよりも画質が良くなる可能性が高いです。
4.まとめ
DBPOWER RD-810はAmazonで販売中で、価格は税込み6,999円ですが、20%オフとなるクーポンコードをいただいており、「V8ONUCOI」を使うと税込み5,599円となります(10月31日まで)。
一言でプロジェクターと言ってもピンからキリまであります。この製品は「自宅で動画(映画も含む)鑑賞をする」ような用途だと非常に楽しいと思います。室内を暗くして、大型のスクリーンで動画を視聴するいうのはパソコンとは違って小さな映画館にいるような感覚を楽しめます。また、過度の期待は禁物ですが、小規模の会議などで使用する場合はビジネス用途でも十分使える品質だと思います。
この製品は1万円をはるかに下回る価格で購入できますし、「部屋を暗くすることができて、スクリーンを配置する余地がある」人は購入してもいいのではないでしょうか?
5.関連リンク
DBPOWER ミ二 LED プロジェクター
※クーポンコード「V8ONUCOI」(10月31日まで)
コメント
自分はTVbox用に安プロジェクターを導入しましたが、やはり大画面は大正義だと思います
あと、ディスプレイよりも目に優しい(気がする)のもプロジェクターの利点かなと
中央のネジは推察の通り角度調整用です、
最初に購入したプロジェクターにありました。
スペックが全然違うとはいえ、
プロジェクターが1万円しない物もあるとは良い時代に成りました。
昔はホームシアター用のプロジェクターが無く、
会社や学校でプレゼン等に使用する業務用を購入し、
価格も30万円近くした記憶があります。