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暑い夏に憩いのひとときを、卓上カップクーラーの実機レビューです

卓上カップクーラー
こんにちは、natsukiです。先日紹介した、卓上カップクーラーですが、無事に届いて使っています。先の記事でも触れたように、このカップクーラーというジャンルは技術的に未成熟なのか、それなりの価格がする割に、Amazonレビューなんかを見ていると、かなり不安があります。そんな中、いろいろと検討の結果、思い切って買ってみてしまったわけです。それで、やっぱり使ってみないと分からんところもあるわけで、せっかくなのでレビューしてみようと思います。お勧めできるかはさておき(笑)、参考にしていただければと思います。

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1.概要と筐体

卓上カップクーラー
私が購入したのは、Aliexpressのこの製品。送料込み、2,779円で購入しました。おそらく同等品と思われるものは、Amazonにも多数出品されていて、そっちだとだいたい4,000円~5,000円します。注文したのは7/3、なかなか発送されずオイオイと思っていましたが、7/8に発送。そこからは速く、7/20に届きました。

卓上カップクーラー
箱は、やや潰れ気味ですが、まあ、海外通販としては普通な状態で届きました。

卓上カップクーラー
一応、スペック。

卓上カップクーラー
同梱品です。といっても、電源アダプターと、英語/中国語の簡単な説明書だけ。アダプターは、ちゃんとアメリカ・日本仕様でした。

卓上カップクーラー
本体です。サイズ感は、こんな感じ。

卓上カップクーラー
ちなみに、商品情報のサイズはムチャクチャです。黒字が、商品ページの情報、赤字が実測です。本体は、図の見た目でも、明らかに縦横逆ですね。また、カップを装着した場合の全高は、実測で157mmです。

卓上カップクーラー
専用のアルミカップ。これは他のカップクーラーも同じですが、冷却面にピッタリ触れないと冷えないので、カップは専用のものを使わないと、効果が薄いです。オールアルミなので、持ってみると、見た目よりずいぶん軽く、実測重量は63g。プラスチックのコップよりは、やや重いかな程度です。容積は、すり切りいっぱい入れて、ほぼ390ml。350ml入れて、十分飲むくらいの余裕があります。

卓上カップクーラー
缶やペットボトルを冷やす場合は、カップに水を入れて、その中にさらに缶やペットボトルを入れる、ということになります。手元に350ml缶が無かったので、上の画像は280ml缶ですが、高さが違うだけで、一般的な350ml缶と太さは同じです。ご覧の通り、太さはピッタリはまるくらい。280ml缶だと、取り出すのが大変ですが、350ml缶ならちょうどよいサイズ感です。ペットボトルは、形状によるものの、500mlサイズならたいていは入るでしょう。350ml缶が目安です。ただし、後述のようにパワーはさほどないので、ペットボトルを冷やすのは、時間がかかるかも……

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その他、電源ボタンはタッチ式。その他、裏側の穴からはでっかいファンが見え、側面の穴からは、製品内部の体積の1/3くらいを占めるんじゃないかという、巨大なアルミ製ラジエーターが見えます。

では、実際に使ってみての感想です。

2.使用感

抜群の安定性

卓上カップクーラー
カップ受けはかなり深く、セットすると、安定性は抜群。そう簡単にひっくり返すことはありません。カップクーラーは、構造上、バランスの悪い製品も多いので、ここは、この製品のよいところです。

なお、カップはさかさまでも入るので、収納時はカップを逆さまにしておくと、ほこりも入らず、よい感じ。

音は、まあ、こんなもの?

音は、まあ、想像通りのファンの音。

卓上カップクーラーを使ってみた

音量は、ノートパソコンのファンの音よりは、明らかに大きいですね。手持ち扇風機(ものにもよりますが)くらいの感じです。オフィスで、机の上でずーっと稼働しっぱなしは、ちょっと迷惑かも。

スマホアプリ「騒音測定器:Sound Meter」で、10cmほど離して測定すると、約40dB程度を指しました。深夜、同じ部屋のエアコンが動いていて、微かに屋外の車の音が聞こえる(都市部在住なんで深夜でもなかなか音が聞こえない瞬間はない)状況で、約35dB~38dB。ちなみに、扉が開いた状態で隣の部屋でドライヤーかけてると約60dB~70dB、鉛筆削りは約30cmの距離で70dB~75dB、くらいです。まあ、厳密な測定環境ではないし、スマホのマイク性能にもよると思われるので、目安程度で。

冷却力は、スピード感はあるものの、ややパワー不足か

肝心の冷却力です。スペック上は、15分で10度まで冷却とのこと。

卓上カップクーラー
非常に雑な測定法で、ざっと測ってみます。カップにめいっぱい水を入れて(約350ml~360mlくらい)、100均の料理用温度計を突っ込んで測定。室温は29度、開始水温は27度。

……さて?

卓上カップクーラー
10分経過:水温20度

カップ表面に結露して、頑張ってる感も出てきます。いいですね!

15分経過:水温18度

ん?

20分経過:水温16度

んん?

30分経過:水温14度

んんん!?

これは……、室温に負けてる? これ以上頑張っても、10度を割ることはありませんでした。

卓上カップクーラー
では、もっと容量を減らせば、どうだろう? 150mlでやってみましょう。室温は29度、開始水温は28度。

10分経過:水温20度
15分経過:水温17度
20分経過:水温15度
30分経過:水温12度

あんまり変わらなかったですね。やっぱり、10度以下にはなりません。これは、約350mlでも速く冷やせていることを褒めるべきか?

スペック上も、MAX10度までなんで、室温29度ということを考えれば、こんなもんでしょうか。というわけで、10数度くらいまで冷やすのが限界なので、「キンキンに冷えてやがるっ・・・!!」とはいきません。また、ペットボトルや缶を冷やすにはさらに時間がかかります。缶はまだしも、ペットボトルを冷やすのには、パワー不足感は否めませんね。基本的に、「ちょっとひんやり」くらいを楽しむ製品です。とりあえずは、商品ページに使い方の代表例で示してあるように、無炭酸のチビチビやる酒類を冷やすとかが、一番向いてるでしょう。

4.まとめ

と、いうことで、正直なところ、なんとも微妙な性能です(笑)

良いところは、実用的なデザイン。特に、安定感は抜群で、収納性も悪くないです。

一方の、肝心の冷却能力は、やはり、過度な期待はできません。もともと、スペック的にも10度と書いてあり、あとは室温に負ける分、冷えて十数度くらいです。はじめからそんなもんと思っておけば、まあ、納得のいく性能ではあります。ファンの音量は、自宅で使う分には許容範囲とは思いますが、オフィスの自分の机で使うには、ちょっとはばかられるかなというあたり。耐久性は、分かりません。

冷えたのを一気にカーッといきたいなら、素直に冷蔵庫なんかで冷やしておくべきでしょう。一方で、濃いめのお酒とか、少しずつ飲るような飲み物との相性はいいと思います。個人的に、コーヒーは欠かせない人生の相棒ですが、まったりアイスコーヒーを飲むのにも悪くないですね。もうひといき冷えて欲しいな、という思いはありますけども。なかなかニッチな製品ですが、せっかくの夏に外出もままならないこの状況、自宅でのささやかな楽しみのお供に、使いどころはあるかもしれませんよ。

なお、中華通販、なかんずくAliexpressの安い配送は、どの程度で着くかは、多分にギャンブルなところがあります。今回の場合は、公称13-21日、実際は17日で届きました。ただし、毎回こううまくいくとは限りません。私の経験の範囲内では、6月以降はさほど物流は乱れていないように感じますが、ある程度の遅れは通常でもよくあることです。これからの猛暑に合わせたいなら、多少値が張りますが、Amazonで、「Amazon発送」となっているものを選んだ方がいいかもしれません。

5.関連リンク

瞬間冷却カップ、ポータブル電気クーラー:Aliexpress
※ リンクは、購入したストアのものですが、Aliexpressや、Amazon、その他通販にも、同等品が大量にあります。または、同価格帯の似た製品については、前の比較記事もご参照ください。

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コメント

  1. あるえふ より:

    いつも通りこの手の製品には中華の製品らしい過剰なあおりがついてますが、
    常温のものを冷却する、というよりは
    「あらかじめ冷却しておいた飲料をそのまま保つ」とか「夏の飲料水の温度上昇を遅らせる」という程度のものかと。

    私自身はこぼすのが怖いのでキャップ付きのものを手近に置くか、冷えたものが良ければその都度冷蔵庫に行って飲んでくるかですね。

    小型卓上冷蔵庫が欲しかったこともありましたが、やはりちっこいのがあれこれ周辺に散らばってるのはじゃまになるなぁ、と。
    (最近はスマートフォンとタブレットのそれぞれ複数台だけでも邪魔ですし・・・。)

    • natsuki より:

      はい、そのくらいの出力です。
      「あえて使うことに意義を見いだす」「微妙なポンコツぶりを愛でる」系の製品であることは否定しません(笑)

      本来のきっかけは、職場の卓上で使いたかったんですが、見事に迷走しました。いや?予定調和か。