米国に本拠を置く周辺機器メーカー「Belkin(ベルキン)」が容量20,000 mAhのモバイルバッテリー「BPB012」「BPB014」を発売しました。大容量モバイルバッテリーということで、先日実機レビューをした「UGREEN PB205」を思い浮かべてしまったのですが、BPB012、BPB014とも最大出力が特に大きいわけではなく、「どちらかというとスマホ、タブレットの充電用」という感じの製品です。
出力のご説明から。BPB012、BPB014とも「USB Type-A × 2、USB Type-C × 1」の3ポート構成で、最大出力はBPB014が20W、BPB012が15Wです。また、複数のポートを同時に使う(複数台のガジェットを同時に充電する)場合の最大出力はどちらも15Wにとどまります。
UGREEN PB205の場合、最大出力が140W(PD3.1規格対応デバイスに充電する場合)なので、複数台のノートPCを同時充電できるくらいにパワフルですが、BPB012、BPB014とも「おそらく最近のPD対応のノートPCなら15Wでも充電ができると思うが、十分な出力とは言えない」ですね。また、15Wだと充電が難しいノートPCもあります。よって、PCとスマホを同時充電できない可能性もあります(実際BelkinではノートPCの充電に向く、という説明にはなっていません)。
そうなると、「スマホとタブレットなら3台同時充電は可能、ただしPCは無理」という前提で購入を検討することになると思います。
筐体はBPB012とBPB014であまり大きくは変わりません。ただ、BPB012のほうは筐体色を3色(上に掲載したピンクとブルーのほか、ブラックもあります)から選べます(BPB014はブラックのみ)。また、サイズは下記のとおりです。
BPB012:16 x 8.13 x 2.29 cm; 426 g
BPB014:15.37 x 6.76 x 2.54 cm; 395 g
このサイズスペックはAmazonの製品ページにあったもので、大筋では「こんなもん」と考えていいですが、正確性については全然信用できません。プレスリリースに掲載されているサイズとは少し異なりますし、Amazon製品ページ内のPR画像に記載されている数値とも少し異なります。情報の出所がひとつのメーカーなわけですが、せめてサイズスペックくらいは統一した数値にしてもらいたいですよね。
Belkin BoostCharge BPB012とBPB014はAmazonで販売中で、2月13日現在の価格はBPB012が4,536円、BPB014が6,050円です。
Amazonで検索してみると、いまどきは「容量20,000mAhのモバイルバッテリー」というのは全然珍しくありません。また、聞いたことのないメーカーの製品なら2,000円程度から購入ができるようです。ただし、Ankerなど、よく名前を聞くメーカーの製品だと4,000円~5,000円くらいはしますね。現在日本ではPSEマークのないモバイルバッテリーは販売できませんので、その意味では「どれも安全基準は満たしている」とは言えますが、やはり名の通ったメーカーの製品のほうが安心、というのはあります。
それともう一つ、BPB012とBPB014は2年間保証に加え、Belkin独自の「条件付き接続機器保証(Connected Equipment Warranty、CEW)」がついています。CEWというのは「製品が正しく接続されているにもかかわらず充電による損害があった場合には最大28万円を上限に製品の修理/交換を保証する」というものなので、(トラブルはめったにないとは思いますが)高価なスマホやタブレットにも安心して使えます。
正直なところ、モバイルバッテリーの安全性というのは、よほどの知識がある人でもない限り「メーカーの言い分」を「ふーん」と言って聞く程度しかできませんよね。でも、この製品のように「最大28万円の保証」までつけてくれると、より信頼できるように思います。
関連リンク
Belkin モバイルバッテリー BPB012:Amazon
Belkin モバイルバッテリー BPB014:Amazon