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AVATTO KF8700 ワイヤレス折りたたみ式キーボードの実機レビュー - 独自のギミックで、使いやすいタッチパッドとスタンドを備えたモバイルキーボード

 kf8700
こんにちは、natsukiです。奇妙な形状に一目惚れして購入した、変わり種モバイルキーボードのレビューをお届けします。圧倒的キワモノ感があるわけですが、なかなかどうして、スマホやタブレットによる快適な作業環境を模索するなら、この構造は非常に高い実用性を備えていますよ。アイデアが、素晴らしい。一方で、実際に使ってみると、冒険的な製品にありがちの、品質的に残念な部分もあります。いずれにしても、購入前に思っていた以上に面白い製品です。

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1.製品概要

機能盛りだくさんのモバイルキーボードです。列挙すると、次の通り。
配列:英字配列78キー
キーピッチ:19mm
タッチパッド:有り
接続:Bluetooth 5.2、3台マルチペアリング
保護カバー:有り、キーボード使用時にはスタンドに、着脱も可能

2.筐体

独特な筐体を見ていきましょう。
box
箱です。今回購入したのは、Aliexpressにて「AVATTO」ブランドで販売されていたものですが、別ブランド名でも販売されており、製品名としては単に「KF8700」のようです。

bundled items
同梱品です。マニュアルと充電用のケーブルだけで、シンプル。マニュアルの中身は「Fn」キー同時押しの特殊機能一覧ですが、本体キーにも分かりやすく印字してあります。

close
本体です。このように、カバーが付いていて、収納時はキーボード面を保護してくれるとともに、このカバーは、キーボード使用時には、タブレット・スマホスタンドとしても機能します。全体の素材はプラスチックで、率直に言って質感は比較的チープ。でもそんなことより、ロマンあふれるギミック満載なんです。

bottom
背面です。折りたたみタッチパッドがテンションを高めますね。

open
はい、展開!カバー部分を三角形に折ることでタブレット・スマホスタンドになり、手前にはタッチパッドを引き出します。タッチパッドの位置が、通常のノートパソコンと同様になるというのがミソです。折りたたみ式でこの位置にタッチパッドが来るモバイルキーボードは、他に類を見ません。

cover
さらに、カバーは着脱可能!差し込みギミックとマグネットで固定されています。

stand
キーボードと画面が近いのが嫌ならば、このようにスタンド部分を分離して配置もできます。本体に固定する差し込み爪は、スタンド時にはスマホやタブレットを受けるストッパーになるという、無駄のない設計。

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side
側面は、右側に充電用USB Type-Cポートと電源スイッチ。他の面は何もありません。タッチパッドを折り込んでいる分、厚さは約1cmくらいはあります。

keyboard
キー配列は、素直な英字配列で、キーピッチもフルサイズの19mmを確保。ちゃんと縦6列で、最上段にファンクションキー列があります。また、その最上段は、そのままだとファンクションキー、「Fn」同時押しでマルチメディアキーとなります。個人的には変換に「F7」〜「F10」を多用するので、こちらの設定の方がありがたい。英字配列に慣れてさえいれば、まさに一般的なノートパソコンと同じ感覚で使えます。「Fn」+「1」「2」「3」で、3っつのデバイスのマルチペアリングに対応。接続はBluetooth5.2です。

key
キー表面はフラットで、ザラついた加工がされているため、指紋も付きません。

weight
重量は、ご覧のように実測446g。カバーも込みです。これだけのギミックを持つため、それなりの重量はあります。

3.使用感

実際に使ってみての使用感を見ていきましょう。
smapho

カバー・スタンド

素晴らしいギミックです。持ち運び時は、しっかりとキーボード面を保護するので、カバンなどに突っ込んでいても安心。スタンドになるというオールインワンの設計で、自由に取り外せるというのも、良い!

ただし、スタンドは、立てた状態をマグネットで固定するんですが、そのマグネットが弱く、滑りやすいところに設置すると、スマホでもパタンと倒れてしまうことがあります。スマホくらいなら、実用的には十分使えますが、10インチクラスのタブレットの重量だと、ちょっと厳しいですね。マグネットの磁力をもっと強くして欲しかったところです。

タッチパッド

タッチパッドの感度は良好。やはり、横にあるよりは、この中央手前の位置のほうが圧倒的に使いやすいです。私は、スマホだろうがタブレットだろうが、文字を打つ作業にはタッチパッドが必須というのが持論なんで、大いに満足です。

キータッチ

肝心のキータッチですが、大変残念なことに作りが甘くいまいちです。パシャパシャとしたタッチ感なのは、まあ、モバイルキーボードなんで許容するとしても、感度が問題。キーのど真ん中をタッチしないと、取りこぼすことがあります。丁寧にタッチしてやる必要があり、使えなくはないものの、快適とは言い難いです。「一時的に使うモバイルだから」ということで、許容できるかどうかというところ。据え置き的な使い方で、自宅で常用する気にはなれないですね。一応、この記事はKF8700で打ってはいます。

打鍵音も、それなりにカシャカシャいうので、図書館など静かな環境で使うのははばかられるでしょう。その他のギミックは素晴らしいのに、なぜここにコストをかけなかった?というのが、画竜点睛を欠いて実に惜しい。

4.価格とまとめ

購入したのは、Aliexpressの「AVATTO Official Store」です。価格は、おおむね40ドル弱で、セールなどによって変動します。私は、8月末のセール時に汎用クーポン込み4,000円台半ばで購入しました。例によって、同等品が別の出品者からも出品されているようですが、どこから購入するかは、信用度と価格を総合的にご判断ください。3デバイスマルチペアリングに、これだけの機能が付いているモバイルキーボードとしては、妥当な価格かと思います。

モバイルキーボードとしては、重量とかさが大きめなものの、十分なピッチのあるキーに、ノートパソコンと同じ感覚で使えるタッチパッド、キーボード面の保護も兼ねた汎用性の高いスタンドと、これ1つで完全な作業環境をあっという間に作りあげることができます。見た目の奇抜さが目立ちがちですが、スマホやタブレットを使ってまとまった作業を行いたいときには、非常に優れた構成です。ただし、肝心のキータッチがいまひとつ。これで、iCleverブランドのモバイルキーボードなみの打鍵感があれば、間違いなく最高の神ガジェット誕生だったんですけどね。品質をもう一歩妥協せずに詰めてくれれば、という点が重ね重ね惜しい製品です。

機能性の面では、この設計はモバイルキーボードとして天才的と言っていいくらいです。長文をバキバキに打つ想定がなく、キーボード品質に妥協できるならば、検討する価値はあるでしょう。

5.関連リンク

Avatto 3チャンネルポータブルワイヤレスbluetooth 5.2タブレットキーボード:Aliexpress内「AVATTO Official Store」(私が実際に購入した出品者です)

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コメント

  1. 匿名 より:

    キーボードを3つに折りたためる200gぐらいのものにこのタッチパネル付いてると凄く魅力的なんだけどな。400g越えちゃうと持ち歩くにはちょっと重いかな。

    • natsuki より:

      常時カバンに入れておくとかには、確かに重いと思います。このあたりの、機能性と重量のバランスは、使用環境しだいで選択するしかないですね。

      実測220gの下記モバイルキーボードは、これはこれでタッチパッドにスタンド付きで超おすすめですが、キーピッチ16.5mm、キー数は縦5列で一部の特殊キーは3つ同時押し、スタンドはスマホには不安定で分離もできず、タッチパッドはサイドというあたりは妥協が必要です。もっとも、タッチ感はこちらのほうが上です。重量200gで機能性を追求すると、これが限界ですかね。
      https://win-tab.net/acc/iclever_ic_bk08se_2205172/

      または、どうせなら重くてもいいやというなら、こんなのもあります。
      https://win-tab.net/acc/lofree_wanderfree_review_2202013/