中国の周辺機器メーカー「Ajazz」が面白いキーボード「AKP815」を発売しました。ウインタブでしばしば実機レビュー用の機材を提供してくれる通販サイト「MECHKEYS」に製品ページができていました。テンキーレスのメカニカルキーボードに4.95インチの液晶パネルを搭載したユニークな製品で、キースイッチはメカニカルと、ユニークなだけでなく、本格的な仕様になっています。
Ajazz AKP815 | |
キースイッチ | Huannuo Low Shaft Brown/Red |
キー数 | 81 |
Nキーロールオーバー | 対応 |
ライティング | RGBバックライト |
液晶パネル | 4.95インチLCD |
接続方式 | USB有線 |
バッテリー | なし |
サイズ | 401 × 138 × 19-26 mm |
重量 | 900 g |
キースイッチはメカニカルですが、Cherry MXとかGateronといったおなじみのブランドではなく、失礼ながらウインタブでは聞いたことがないHuannuoというブランドの茶軸と赤軸、ロープロファイルのものが設定されています。
Cherry MXの分類を模しているというか、赤軸はクリック感(底打ち感)のないリニアタイプ、茶軸はクリック感のあるタクテイルタイプです。また、AKP815はMECHKEYSとAliExpressに製品ページがありますが、現時点では茶軸のみが販売されているようです。
キー配列とサイズ感です。デスクトップ用のフルサイズキーボード(テンキー付き)の横幅は440~450 mmくらいなので、それらと比較すると(20%までは小さくないんじゃないか、という気もしますが)コンパクトになっています。配列は英語のみ、いわゆる75%サイズのテンキーレスキーボードに液晶パネルをくっつけた感じですね。
液晶の役割ですが、テンキー、電卓、音量の上げ下げや曲送り、そしてユーザーが登録したマクロ15種類の呼び出しなどができるようです。ウインタブでこの製品の実機には触っていませんし、レビュー予定もありませんけど、「便利」ということより「面白い」ことに期待するほうがいいかも…。ある意味昔ながらの「変態中華デバイス」という感じがして、個人的にはちょっとうれしいですw
内部構造です。「EVA Sandwitch Cotton」が入っていますので、メカニカルキーボードながら打鍵音はかなり抑えられていると思います。ウインタブで以前レビューした「Jamesdonkey」のキーボード(記事1/記事2)でも類似のクッション材が入っていましたが、打鍵感がよく、打鍵音も小さめでした(記事1は私がレビューしていますが、本当に素晴らしい打鍵感でした)。
また、ロープロファイルスイッチを採用しているため、筐体もメカニカルキーボードとしては薄型に仕上がっています。
バックライトはRGB。設定アプリを使えば20の発光パターン(イルミネーション)があるとのことですが、はっきり言ってイルミネーションよりもPer-Key(個々のキーを任意のバックライト色に設定できる)にしてほしい、とは思います(AKP815がPer-Key RGBに対応している可能性はありますが、おそらく非対応だろう、と推測します)。
筐体色はこの2色。キーキャップの色が異なるのみです
Ajazz AKP815はMECHKEYSおよびAliExpress内のAjazz Global Official Storeに製品ページがあり、2月12日現在だとAliExpressのほうが安く、76.98ドル(11,637円)です。
キースイッチのブランドが(ウインタブとしては)未知なのと、液晶パネルの実用性も未知ですが、価格は悪くないんじゃないか、と思います。あとは「この面白さ」をどう評価するか、ということでしょう。
関連リンク
AJAZZ AKP815:MECHKEYS
Ajazz AKP815:Ajazz Global Official Store(AliExpress)