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マウス MADOSMA Q601 - 6インチWindows 10 スマホではじめてContinuumを体験しました!(実機レビュー)

マウス MADOSMA Q601 Continuum
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はマウスのWindows 10 スマホ(WindowsPhone)、「MADOSMA Q601」の実機レビューです。以前からこの製品を試用したかったのですが、ついにその時がやってまいりました!というかお願いしたらあっさり貸していただけたんですよね。しかも「Continuum使います?じゃワイヤレスアダプターも一緒に送りますね。」とのこと。うわあああ、よかったあ!外付けディスプレイ買っといて…。

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私は同じマウスのMADOSMA Q501をもう1年半くらい使ってまして、今回試用するQ601はあらゆる部分でQ501よりも数段上のスペックということもあり、期待感いっぱいで試用を開始しました。

1.スペック

マウス MADOSMA Q601 スペック表

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まずスペックのおさらいから。OSはWindows 10 Mobileで、試用中にバージョン1607(Anniversary Update)になりました(偶然)。CPUはSnapdragon 617で、日本で発売されているWindows 10 Mobile端末としてはHP Elite X3(SnapDragon 820)、acer Liquid Jade Primo(Snapdragon 808、ただし法人向け)に次ぎ、Vaio Phone BizNuAns NEOと同じものです。相対的にはハイスペックと言っていいでしょう。

RAMは3GB、ストレージは32GBですから、これも現行のWindows 10 スマホとしてはトップレベルになります。ディスプレイは6インチで、個人的には体験したことのない大画面です。このサイズの使用感や携帯性について、どんなふうになるのか楽しみなところです。

タブレットやPCのレビューでは全然重視していないカメラですが、スマホでは画質がどうなるのか気になるところ、この製品はイン500万画素/アウト1,300万画素なので、特にアウトカメラを使っての画質チェックをしてみたいと思います。

マウス MADOSMA Q501 システム概要

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これが試用機のシステム概要、ストレージ状況です。OSはバージョン1511と表示されていますが、上に書いたとおり、この後すぐにAnniversary Update(1607)になりました。また、ストレージも私が知るWindows スマホとしてはめちゃめちゃ余裕があります。というか、iPhoneやAndroidスマホならある話ですが、Windowsだと「スゲー」という感じです。

2.筺体

マウス MADOSMA Q601 同梱物
同梱物です。MADOSMA本体のほか、クイックスタートガイド、液晶保護フィルム、ガラスクリーナー(保護フィルム貼付用)、SIMスロット着脱用ピン、ACアダプター、そして主に充電用のUSB Type-C(オス)- USB(オス)のケーブルです。

マウス MADOSMA Q601 SIM下駄
あと、microSIM-NanoSIM用のスペーサー(アダプター、ゲタ)がついていました。

マウス MADOSMA Q601 サイズ感2
手持ちのMADOSMA Q501(5インチ)と並べてみました。私はこれまで5インチサイズというのが私物の最大ディスプレイサイズなのですが、6インチはさすがに大きいですね!新鮮な驚きを感じましたw

マウス MADOSMA Q601 サイズ感
このサイズになると通常のディスプレイ表示だと片手操作は困難です。メールの文字入力は一方の手でMADOSMAを持ち、もう一方の手で入力する、という感じになります。頑張ればどうにかなる、というレベルではないので、清々しい気持ちで両手を使うことになります。

また、ベゼルは細いですね。実際にはディスプレイの端が黒くなっていて、その外側にホワイトのフレーム部分があるので、見た目よりも太いんですが、こうして見るとかなりスタイリッシュです。

マウス MADOSMA Q601 左側面
左側面です。音量上下ボタンがあります。「上」と「下」が独立したボタンで、WindowsタブレットやMADOSMA Q501が細長いひとつボタンになっているのとは形状が異なります。

マウス MADOSMA Q601 上面
上面です。ここにはオーディオジャックのみです。

マウス MADOSMA Q601 右側面
右側面には電源ボタンがあり、その右にSIMスロット(兼microSDスロット)がついています。

マウス MADOSMA Q601 SIMスロット
この製品はデュアルSIMで、SIM1がmicroSIM、SIM2がNanoSIM(兼microSD)となります。ただし、DSDS対応ではなく、LTE/3Gはどちらか一つのSIMでしか使えないため、GSMのない日本では事実上一方のSIMしか使えません。

マウス MADOSMA Q601 下面
下面にはUSB Type-Cポートがついています。充電用の他、普通のUSBとしてハブなども使えます。

マウス MADOSMA Q601 背面
背面はアルミ製で、かなり質感が高く、プラスティック製でカジュアルな雰囲気のMADOSMA Q501とは全く質感が異なります。この画像の左側、筺体下側にスピーカーがついていますが、モノラルです。

マウス MADOSMA Q601 背面ロゴ
MADOSMAのロゴデザインはQ501と全く同じですが、高級感がありますねー。

個人的にWindowsスマホといえばプラスティック製で簡単に着脱できる背面カバーをイメージしてしまいますが、MADOSMA Q601は全然イメージが違います。Androidスマホの方に近い感じですね。全体的に質感が高く、値段なり以上の満足感を得られると思います。

マウス MADOSMA Q601 ワイヤレスアダプター外箱
上の方に書きましたが、今回はワイヤレスアダプター「Actiontec ScreenBeam 2 Continuum」を一緒にお借りしました。

マウス MADOSMA Q601 ワイヤレスアダプター
このアダプターはスティックPCそっくりの本体に電源ケーブル、二股分岐(USBメス&USBオス – microUSB)とACアダプター、そしてHDMI延長ケーブルがついていました。詳細は書きませんが、配線はごく簡単に出来ます。

3.使用感

スマホとして

他サイトの実機レビューを見ていると、事実のみを淡々と伝えるものが多く、これは正しい方向性だと思います。一方ウインタブではできるだけ読者に誤解を与えないような表現方法で個人的な印象や感想を記載しています。多分この方向性は継続すると思います。私はスマホに関してはレビュー経験が浅く、MADOSMA Q601に関しても比較対象が手持ちのMADOSMA Q501やドスパラのDiginnos Mobile DG-W10M(ともにWindows 10 Mobile機ですが、ディスプレイサイズは5インチです)に限られてしまいます。

現在お使いのスマホが5インチ前後のミドルスペック以下の製品である場合は多少参考にしていただけると思いますが、すでに大型かつハイスペックなAndroidスマホや最新のiPhoneをメインに使っている人にはあまり参考にならないと思います。あらかじめご了承ください。

このレビューでは手持ちのSIMカードをQ601に挿し、しばらくのあいだ持ち歩いてみました。

6インチというサイズは最初のうちかなり大きく感じ「大丈夫かなあ」と思いましたが、ごく短時間で慣れました。ワイシャツ類のポケットにギリギリ入る大きさなのですが、筺体の上から3分の1以上がポケットからはみ出してしまうので、ちょっとした拍子ですぐに落としてしまいます(マウスさん、私は落としてませんから!)。なので、ワイシャツのポケットには入れる気がしません。これ、実は意外に不便です。

また、ジャケット(スーツの上着)の胸ポケットの場合、ワイシャツよりは余裕がありますが、ポケット周りがパンパンになってしまい、かなりかっこ悪いことになります。なので、ジャケットの内ポケット、あるいはコートの内ポケットあたりが収まりのいい収納場所と言えます。

また、筺体が金属製で高級感があるので、傷は気になりますね。ディスプレイ面はゴリラガラスなので、傷には強く、多少の衝撃には耐えられると思いますが、それでもある程度の高さから落下させてしまうと怖いです。

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意外にもAmazonあたりで検索してみるとQ601用のケースは結構選べるくらいには販売されているので、大切に使うならなにかひとつケースは用意しておいたほうがよさそうです。

マウス MADOSMA Q501 キーボードサイズの調整
次に操作感ですが、これは両手でスマホを操作する、ということに慣れてしまえば快適です。Windowsスマホを使っている人ならご存知と思いますが、OSの機能で「片手モード」「キーボードサイズの調整」が可能です。しかし、Q601は手で持った際にかなら幅広なので、OSの片手モードにせよ、キーボードサイズの調整にせよ、あまり効果がありません。

なので、両手での操作のほうが向いていると思います。これをやっても「歩きスマホ」がしにくくなるくらいで、特に困ることはありませんでした。

マウス MADOSMA Q601 GTレーシング
逆に6インチ画面のサイズ感は素晴らしいです!特にゲームをすると楽しさが全然違いますね。またQ601は私の手持ちのQ501やDiginnos Mobileよりも断然高性能、高精細画面なので、「GTレーシング2」なんてまるで別のゲームで遊んでいるような感覚にとらわれます。

マウス MADOSMA Q601 カメラ
カメラも使ってみました。キレイですよ、はい。だからキレイだと言ってるじゃないですか!…すいません、私他に比較対象として適切なスマホを持っておらず、具体的なことが何一つ書けない、ということに気づきました。ただ、MADOSMA Q501とは比較にならないレベルであることは確かです。

バッテリーに関しては、連続使用でも5時間くらいは行けそうに思います。ゲームをしていると1時間に20%くらい減るイメージです。なので、スマホでヘビーにゲームをする人の場合、この製品のバッテリーは1日持たないかもしれません。モバイルバッテリーがあったほうがいいと思います。また、ほどほどに使う、というくらいなら朝家を出て終日は大丈夫だと思います。

私はタブレットを持ち歩くので、スマホは小さめのサイズで、かつ低スペックなもので十分、という考えだったのですが、Q601を使ってみてその考えが揺らいでしまった、というのはありますねw

Continuum

私にとってQ601の試用は「Continuumデビュー」となりました。Continuumは有線と無線での接続が可能ですが、Q601のCPU「Snapdragon 617」の場合は無線接続のみが可能です。

ワイヤレスアダプターをディスプレイに接続し、「Continuum」というストアアプリ(Microsoftストアにはありませんでした)を起動すると、すぐに接続可能です。

マウス MADOSMA Q601 Continuum

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おお、どこかで見たことのある画面が!しかしこれ、Windows 10のPC版にそっくりですね。スゲー!

マウス MADOSMA Q601 Continuumテスト
こうやって外部ディスプレイ、キーボード、マウスを接続すると、本当に見た目はパソコンと変わりません。なお、Q601のディスプレイ解像度はFHD(1,920 × 1,080)ですが、ワイヤレスアダプター(技術的にはMiracastです)で接続する場合、外部ディスプレイの解像度は1,366 × 768に落ちます。これはQ601が、というよりもMiracastの制約によるもののようです。

マウス MADOSMA Q601 Word Mobile
Word Mobileもパソコンらしく使えます。IMEの漢字変換のUIは少し異なりますね。

マウス MADOSMA Q601 メール
WindowsのメールアプリもContinuumで開くとPCとほぼ同レイアウトになります。UWP(ユニバーサルアプリ)なので当然といえば当然ですが。

なお、EdgeでWebサイトを開いてもほとんどの場合PCと同じレイアウトで表示されます。現状多くのウェブサイトはディスプレイの横幅によって表示方法を変更する構造になっているので、ディスプレイの横幅が1,366ピクセルであればレイアウトはPCスタイルです。ただし、Webサイトの設計方法によってはモバイル版が表示されてしまう場合もあるかもしれません。

肝心の操作感ですが、やはりワイヤレスということで遅延は大きめです。Webサイトを開いてスクロールすると、画面が一瞬乱れたり、テキスト入力をしても表示がワンテンポ遅れる感じです。

これをどう評価するかは使う人次第ですが、私の個人的な感想としては「仕事に使うのなら、緊急時あるいは出先で」かな、と思います。つまり、PCやタブレットが問題なく使える環境であえてContinuumを使う気にはならない、ということです。

仮にウインタブの記事をQ601+Continuum環境でやるとした場合、ストアアプリにPC向けの良質な画像加工アプリが見つからず(フォPhotoshopやGIMP2などのキーボードとマウスで作業できるものがない、という意味です)、テキスト入力の遅延も大きめなため、結構なストレスになってしまうでしょう。もちろんこの環境しか使えないとしたら、なんとかなるだろうとは思いますが。

また、ワイヤレスということで、画質も粗いです。単にFHDがHDになった、という以上に劣化します。ただし、これはContinuumが使えるんだしまあいいか、くらいの気持ちで納得できるレベルではあります。

5.性能テスト

ストアアプリに「Antutu Benchmark V6」という、いつもAndroidでテストしているAntutuと同バージョンの「ベータ版アプリ」がありました。正確には「v6.0.5 Beta」となっているため、完全にAndroid版とは同じではありません。また、そもそもOSが異なるので、表示されるスコアをそのままAndroid機と比較できるか疑問でもあります。しかし、Antutuを使うのが一番わかりやすいと思いますので、これを使うことにしました。

マウス MADOSMA Q601 Antutu
参考
BungBungame KALOS 2(Samsung Exynos 7420): 88,439
Chuwi Vi 10 Plus(Remix OS、Atom X5-Z8300): 64,259
Teclast TBook 16 Pro(Atom x5-Z8300): 58,578
Chuwi Hi 10 Pro(Atom x5-Z8300): 57,824
Onda OBook 20 Plus(Atom x5-Z8300): 57,378
Chuwi HiBook(Atom X5-Z8300): 56,728
Cube iWork 8 Air(Atom x5-Z8300): 55,918
Onda V80 Plus(Atom x5-Z8300): 55,473
GOLE 1(Atom x5-Z8300): 55,436
Teclast X89 Kindow(Atom Z3735F): 47,495
YOKA KB2(Amlogic S912): 36,679
Teclast X10(MediaTek MT8392): 31,561
Cube T8 Super Version(MediaTek MTK8735P):23,925

比較対象は全てAndroidタブレットなので、あまり参考にはならないですね。なお、MADOSMA Q501(Snapdragon 410)だと34,165でした。また、Webで検索してみたのですが、Snapdragon 617搭載のAndroidスマホのAntutuスコアは4万点台後半であることが多く、それらを参考にすると、Q601はSnapdragon 617搭載機としては標準的な性能なのではないか、と思います。

あと、Continuum環境下でも一応やってみたところ、47,236でした。つまり、Continuumだろうとなかろうと、スコアは一緒になる、ということでいいと思います。

6.まとめ

記事中に触れたとおり、ウインタブでスマホの実機レビュー経験が浅く、かなりの長時間を使ったにもかかわらず十分な情報をお伝えできていないと思います。すみません。

具体的にはカメラ性能についてしっかり記載できなかったことが残念です。これは私の手持ちのスマホのカメラ性能が必ずしもよくないので比較ができなかったということと、私自身がスマホでもカメラを使うことが少ない、というのが問題です。

しかし、手持ちのMADOSMA Q501との比較ではあらゆる面で進化しており、「これからのメインスマホ」としての資質は十分である、と評価したいです。このスペックのWindows 10スマホは他に「Vaio Phone Biz」と「NuAns NEO」があります(個人向けモデル)が、このくらいの価格帯、このくらいのスペックの製品はさすがに満足感が高いですね。ミドル~ミドルハイスペックのAndroidスマホ、例えばASUS ZenFone 3とかZTE AXON 7 Miniあたりといい勝負になるのだろうと思いますが、アプリ数が寂しいかわりにQ601にはContinuumがあります。

記事中ワイヤレスのContinuumの使用感について少し厳しい評価をしましたが、これが使えるのはWindows スマホだけです(当たり前)。私はContinuumを動くさまを見て「次はAndroidスマホにしようと思っていたけど、やっぱWindowsだ!」と思いました。それくらいContinuumというのは強烈な魅力があります。いいんですよ、動作に遅延があっても!

マウス MADOSMA Q601はマウスコンピューター公式サイトおよびマウスコンピューター楽天市場店で販売中で、価格は税込み49,800円です。個人的にはこの製品がすごく欲しくなりました…

7.関連リンク

MADOSMA Q601:マウスコンピューター
icon
MADOSMA Q601:マウス楽天市場店

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コメント

  1. 匿名 より:

    MADOSMA Q601はamazonで40,614円ですね。
    楽天の直販店は高いです。
    ZenFone 3はQ601より明らかに高性能なので、比較対象にするのは厳しいですね。
    CPU性能もワンランク上で結構違いますが、カメラ性能が素晴らしいです。ハイエンド機に匹敵しそうな位です。
    余談ですが、mouseはW10Mの新しい小型端末を開発しているそうなので、結構期待しています。
    Continuumは、今後は有線が標準になってくれると嬉しいです。
    快適で実用的ですからね。
    次の大型アップデートでマルチウィンドウに対応しますから、楽しみです。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。一応実機提供先へのリンクは入れないと…。有線Continuumは私も試してみたいです。かなり使用感が上がると思います。

  2. 匿名 より:

    MiracastでフルHDの出力はできると思います。機種側の制約ではないでしょうか?

  3. YMusic より:

    このレビューを読んで、とても興味が湧きました!MADOSMA Q601でのContinuumの体験がどんなものか、実際に使ってみたくなりました。Windows 10のスマホがここまで進化しているとは驚きです。通勤時間に活用できそうですね!