こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今年2月に発表され、発売と同時に最高峰スペックであることを約束されたWindows 10 スマホ(WindowsPhone)、「HP Elite x3」の日本発売が9月5日に決定しました!この記事では、Elite X3のスペックをもう一度確認し、価格などをチェックしてみたいと思います。
1.スペック
OS: Windows 10 Mobile
CPU: Qualcomm Snapdragon 820(MSM8996)
RAM: 4GB LPDDR4
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 5.96インチ有機EL(2,560 × 1,440)ゴリラガラス4
カメラ: イン8MP / アウト16MP
入出力: USB 3.0 Type-C、microSD、nano SIM
バッテリー: 4,150 mAh
サイズ: 161.8 x 83.5 x 7.8 mm / 195 g
その他: 指紋センサー、Iris(虹彩)スキャナー、防塵・防水
※SIMスロットはSIM2枚、もしくはSIM1枚とmicroSD
はい、これどこをどう見てもハイエンドです。日本で販売されている製品の間だけでなく、世界最高峰と言っていいかもしれません。6インチ(5.96インチ)有機ELディスプレイ、最高性能にして有線Continuumに対応するSnapdragon 820をCPUに、RAMは4GBにストレージ64GBと、フルWindowsを搭載するタブレットに勝るとも劣らない構成です。
カメラもすごいっす。アウトカメラ16MPにインカメラ8MPですから、自撮りもバッチリ(この製品の場合、気にする人はいないと思いますけどね)。2月の発表時とくらべて変更になっているのはデュアルSIMではなくシングルSIMとなり、microSDスロットが加わったことです。正確に言うと、当初はデュアルSIMとして使うか、あるいはシングルSIM+microSDという使い方をするか選べたんですが、日本ではデュアルSIMの使いみちがないので、シングルSIMとmicroSDに用途を固定したんだと思います。
あと、プレスリリースを見ていて一つだけ気になったことがあります。この製品はSIMフリー機ですが、「KDDIとの相互接続性テストを実施済み」で、「au VoLTE」に対応する、と明記されていることです。そのため、au以外のSIMだとどうなるのか、ということが現段階ではよくわかりません。もちろんバンド1とかは大丈夫だと思いますけど。
この製品が段違いのスペックである、ということはよくわかっていました。問題は価格と、個人向け販売の有無、ということでした。
2.価格
これが発表された価格と発売時期です。Elite X3の本体は77,800円(税込み84,024円)ですね。頑張れば買えないこともない…です、はい。またプレミアムパッケージ(ヘッドセット付き)というバリエーションモデルもあります。
有線Continuumだけでなく、各種のポートを備えたデスクドックは税込みで12,960円。
発表時に「どっちが本体なのかわからん」と思った(もちろんスマホが本体です)「ノートドック」は税込みで53,784円。
耐衝撃ケースは税込み4,320円…。
Elite X3買うならこのあたりの周辺機器は全部欲しくなりますね。読者の皆さんも同じお考えかと思います。でも合計金額とかは見たくありません…、
あと、これも詳細がよくわかっていないのですが、「HP Workspace」についても価格表がありました。HP Workspaceというのは、
HP Workspaceは、「HP Elite x3」上でWindows 10 MobileのContinuum機能を利用して、既存のWindowsアプリケーション資産を有効に活用できるように設計された仮想アプリケーションクラウドサービスです。ユーザー企業は自社のデスクトップアプリケーションをクラウド上の仮想環境に置き、Continuum機能を通じてそれらのデスクトップアプリケーションをPCと同等の使い勝手で利用することが出来ます。Microsoft OneDriveなどの主要なストレージサービスと連携しており、データは既存のストレージサービスへのアクセス、保存が可能です。
というもので、要するにWindows 10用のアプリが使える、という画期的なものです。企業用途でThin client(シンクライアント)的に集中管理するのかな、と思ったら、クラウドのWebサービスで、単価も明示されているので、個人でも使える可能性はあります。ただ、HP Workspaceに関しては十分な情報がなく、現時点ではなんともいえません。
3.これもまたロマン
HP Elite x3は主に法人需要を狙った製品だといえますが、HPの直販サイト「HP Directplus」でも取り扱う(HP Directplusは法人向け製品でも個人購入ができます)ということなので、個人としても購入できます。しかし、この製品の性能をフルに活かすための周辺機器を全部揃えると、かなりハイスペックなモバイルノートPCが購入できてしまう、というのも事実です。仮にHP Worlspaceが個人でも使えるとしたら、年間のコストはさらに跳ね上がります。
個人としてこの製品を購入する、というのは先日記事にした「GOLE 1」と方向性は全然違いますが、同様に「ロマン」かなと思います。金目の計算とかしちゃいけません。WindowsPhoneの最新にして最高性能を手に入れる、というロマンです。でも私個人は「ちょっと無理」。
4.関連リンク
Windows 10 Mobile搭載デバイス「HP Elite x3」 販売開始日、価格決定のお知らせ:日本HP プレスリリース
ポケットにPCのパワーを HP Elite x3:HP公式サイト
コメント
WindowsMobileから始まってWindowsタブレットPCの性能と便利さに感動した人間なので私はこいつの魅力がわからないGOLE1の方が魅力を感じる
こんにちは、コメントありがとうございます。この記事を書いたあとで実機も触る機会があったんですけど、めちゃめちゃおもしろいです。間違いなくロマン枠。
ほんとに「全部ひとつでできるんです!」なロマンの世界ですね。
「この製品の性能をフルに活かすための周辺機器を全部揃えると、かなりハイスペックなモバイルノートPCが購入できてしまう、というのも事実です。」というのは、「それを言っちゃあおしまいよ」ってもんでしょう。
そもそもContinuum自体が、「なんと、サブディスプレイでWordやExcelの作業をしながら、本体で電話をかけられるんです!!」みたいな感じの解説を見てると、「え…、それはPCの横にスマホを置いているのと同じなのでは?」と思ってしまうのですが、そういう突っ込み自体、野暮なんでしょう!
実際、現在、Windowsタブレットを外で使う際は、androidスマホと有線接続してテザリング&データ共有してしまうので、「これってContinuumより手軽だよね」とか考えてしまうわけですが、そんなことは口にしちゃダメなんですよね、きっと。
とはいえ、天下のHPがここまで本腰で商品展開しているからには、やっぱり需要はあるんでしょうか?うーむ、貧乏性の人間にはなかなかイメージできません。
このサイトに詳しく書いてありますが、
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1017494.html
HPは企業で管理すべき端末数を減らす事がメリットになると言っていますね。
auもこの端末に合わせてネットワークをチューニングしているという事なので、本気なのでしょう。
またセキュリティの高さについても書かれています。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1017512.html
情報漏えいを防げる機能やセキュアブートによりOSフルアクセス権が取得されることを防げる機能などがあり、内蔵ストレージはBitLockerにより暗号化されているそうです。
ここまでセキュリティの高いスマホは、現状では他にないでしょう。
こんにちは、コメントありがとうございます。ご親切なフォローに感謝いたします。
natsukiさん、こんにちは、コメントありがとうございます。HPにしてみたら先行投資的な性格もあるんでしょうね。結構先の話になると思いますけど、スマホがパソコンになる時代って、かならず来そうですもん。あと、若い人はスマホから入るので、この流れは自然に感じるかもしれません。あと、HPが強調してたのは、何台ものデバイスを持って出張する人が多いが、スマホだけは必ずその中に入っている、ってことでした。
リンク先と、イベント記事見させていただきました。
企業の視点だと「なるほど」と感じる部分も多々ありますね。
変態器機に歓喜する個人ユーザーと、未来を見据える企業と、
求めるものが微妙に重なったり重ならなかったりと面白いです。
「旧来型のPCのようなキーボード+マウスの操作形態を好む従業員の高齢化が進む一方で、片手で使えるスマートフォンのような操作形態を好むミレニアム世代の雇用も進んでいる」には、グサグサグサッと…(笑)
natsukiさん、こんにちは、コメントありがとうございます。おっしゃること、よくわかります。HPの言い分もです。私、PCは「タッチ操作」か「キーボード&マウス」のどちらかでしか使えないんですけど、うちの娘はタッチ操作とキーボードを難なく併用するんですよね。入口がスマホなんですよ、彼らの世代は…
バンドは少ないがLUNIA950買うという手も。安いし。
jmarr1999さん、こんにちは、コメントありがとうございます。すでに結構いると思いますよ、そういう人。
LUNIA✖、LUMIA○
どんまい
これがWindows10Mobileスマホの本命ではないでしょうか。
これだけのスペックでiPhoneより安価というのは非常に魅力的です。
納得のスペックで納得の価格です。
ただ、既に海外で販売されているものと比較すると、日本では少々割高ですが。
海外の情報によると、カメラ性能は、画素数こそLumia 950に劣るものの、画質面ではLumia 950よりも優れているようです。
カメラ性能を売りにしたスマホと対等に勝負できそうです。
動画性能の比較は未確認ですが。
仕様上では日本の3大キャリア全てで使えそうです。
LTE通信では、ドコモのバンド19とauのバンド26に対応しているので、山間部でも恐らく問題ないでしょう。
でも少々気になったのは、ドコモで使う場合にWCDMAのバンド19には対応していない?ように受け取れるので、電波の悪い所ではもしかしたら電話が使えないかもしれません。
LTEは使えるはずなので、アプリによる通話はできると思いますが。
ソフトバンクやYモバイルは、バンド的には特に問題ないでしょう。
余計なオプションを購入しなくても、普通に高性能なスマホとして十分使えると思います。
でも、デスクドックくらいは後から買いたくなるかもしれませんね。
HP Workspaceは個人で使うメリットはあまりないような気がします。
スマホの画面でx86アプリが動作する訳ではなくて、あくまでcontinuum上で動くものなので、それならスティックPCを用意すれば済むのではないかと思います。
余談ですが、amazonで MADOSMA Q601 が 40,712円で売っています。
先月発売したばかりなのに、随分と価格が下がっていますね。
購入をためらっていた方でも、この値段なら買いたいと思う方もいるのではないでしょうか。
こんにちは、コメントありがとうございます。たしかにSIMフリーのアイフォンなんかもバカ高いですもんね。あと、HP Workspaceはお金に余裕があればやってみたいと思いますよ。当然ドック類が必要になるので加速度的に財布が軽くなっちゃいますけど。
こんばんは。
自分はNOKIAのWindowsフォンを持っていますが、アプリがAndroidと比べると
あまりにも少なくて、実用的ではありません。UIの使いごこちは素晴らしいのですが。
業務用ならば、アプリが少なくても問題無いので、法人向けに販売するという
ことでしょうね。
マイクロソフトがWindowsフォンの開発チームをリストラし続けていることもあり、
Windowsフォンの将来性はもう無いと判断します。
とはいうものの、この端末一度触ってみたいですね。面白そうです。
うこんさん、こんにちは、コメントありがとうございます。まあまあ、そうおっしゃらずに…。
フルWindowsじゃないから売れない
こんにちは、コメントありがとうございます。フルWindowsじゃないのにフルWindowsに挑むのがロマン。
Androidとdualなのがほしい
こんにちは、コメントありがとうございます。ライセンスの関係で日本だとデュアルブートは作れない、と聞いたことがあります。