HPオンラインストアで開催中の「新春大祭り」も終了間近(1月14日12:59まで)です。恒例の「福袋」の販売も一部完売になったものがりますが、継続して販売されています。福袋の中身については下記の記事で予想をしていますので、購入を検討されている方は参考になさって下さい。
HPのセールページはこちらです
新春大祭り!セールトップページ
ノートパソコン 新春大祭り
ゲーミング 新春大祭り
デスクトップ 新春大祭り
モニター 新春大祭り
また、新春大祭りでは福袋だけでなく、プレゼント企画も用意されています。1月14日までの間にHPオンラインストア(個人向けストア/コールセンター)でパソコン(ノートPC / デスクトップPC / ゲーミングPC)を購入するとプレゼントの応募資格が得られます(個人名義での購入に限ります)。
当選するとAmazonギフト券1000円分(1,925名)もしくは5,000円分(100名)がもらえます。当選人数はトータルで2,025名になりますので、そこそこ当選確率は高いんじゃないかと思います。また、購入するPCの価格によって
10万円未満:抽選回数1回
10万円以上~20万円未満:抽選回数2回
20万円以上:抽選回数3回
と、抽選回数が変わりますので、高価なPCの購入でより大きなチャンスが得られます。このプレゼント企画は応募不要です。詳しくは下記のページをご参照ください。
新春大祭り!合計2025名様にAmazonギフト券が当たるお年玉キャンペーン:HP、
今回は、HPのノートPCの中でも最も低価格で購入ができる「HP 14-em」と「HP 15-fc」について少し詳しくご説明します。最低価格が44,800円、最高価格でも79,800円と、非常に購入しやすい価格帯の製品です。
販売サイトはこちらです
HP 14-em 製品詳細:HP
HP 15-fc 製品詳細:HP
※通常の製品ページにリンクしていますが、セールページと同価格で購入できます(1月10日現在)
1.スペック表
HP 14-em/HP 15-fc | |
OS | Windows 11 Home Windows 11 Home(Sモード) |
CPU | AMD Athlon Silver 7120U/Ryzen 3 7320U/Ryzen 5 7530U |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB/8GB/16GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB SSD(PCIe NVMe M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | HP 14:14型 IPS(1,920 x 1,080) HP 15:15.6型 IPS(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | Wi-Fi6、Bluetooth5.3 |
入出力 | USB Type-C(5Gbps)、USB Type-A(5Gbps)× 2、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 駆動時間最大10時間-11時間 |
サイズ | HP 14:323 × 215 × 17.9 – 21 mm HP 15:358 × 236 × 17.9 – 21.5 mm |
重量 | HP 14:1.39 kg/HP 15:1.63 kg |
2.バリエーションモデル
・Athlon Silver/4GB/128GB:44,800円
・Ryzen 3/8GB/256GB:64,800円
・Ryzen 5/8GB/256GB(完売につき購入できません)
・Ryzen 5/16GB/512GB:79,800円
※HP 14-em/HP 15-fcとも同じバリエーション構成で同じ価格(1月10日現在)
※左からCPU/RAM/SSD
※AthlonモデルのみOSはWindows 11 Home(Sモード)
3.バリエーションモデルごとの特徴
以下のご説明は「1月10日現在の価格」に基づいて記載しています。
HP 14/HP 15ともノートパソコンとして決して悪いスペックではありません。ただし、最低価格44,800円の「Athlon Silver/RAM4GB/SSD128GB」というモデルに関しては、「初心者向けではなく、逆に上級者向け」です。
これはPassmarkが公表しているHP 14/HP 15の搭載CPUのベンチマークスコアです。一番右にある「Intel N100」というのは最近の低価格帯PC向けのCPUとして評判がいいものなので、参考として掲載しました。Intel N100はウインタブでも搭載PCのレビューをしていますが、ExcelやWordなどのOffice系のアプリやブラウザー上で動作するWebアプリ(業務でWebアプリを使っている会社も多いと思います)、動画視聴やWeb閲覧などに使う上ではほとんど不満を感じない性能です。例えば私が「Intel N100搭載のPCしか使ってはいけない!」と命令されたとして、「あ、全然OKです。N100で毎日の仕事は回せます」と即答できるレベルです。N100だとPCゲームは厳しいですが、最近購入したツインビーくらいなら楽勝で遊べるかとw
で、そのN100と比較してAthlon Sliver 7120Uというのは「6掛け」くらいのスコアです。あくまで個人的な感想ですが、このくらいのスコアだとOffice系のアプリにせよ動画視聴にせよ十分使えるものの、挙動がワンテンポ遅れたり、Excelのちょっとめんどくさいマクロなんかを動かすと処理時間がかなり長くなります。Excelであればすでに作成済みの資料を手直しするとか、Wordで議事録を取るとか、そんな感じの使い方が向くと思いますね。ツインビーは…、すみません、ちょっとわかりません(たぶん大丈夫かな…)。
CPU性能がそんな感じであるのに加え、もっと「ヤバそう」なのがRAM4GBという点です。この容量だとブラウザーのタブをたくさん開いたり、複数のアプリを同時に起動したりすると容量不足となり、PCの動作がめっちゃ遅くなったりします。ただし、Excelだけ開く、Wordだけ開く、ブラウザーのタブはできるだけ少なく、という感じで気を使いながら使うのであれば大丈夫かと思います。また、SSDに関しても今どきは128GBだとあっという間に「詰みます」。Webサイトから画像をダウンロードするくらいならともかく、動画をダウンロードしたりすると1ファイル1GBオーバーというのも珍しくありませんし、スマホのカメラで100MP撮影なんかをすると1枚50MB(100枚だと5GB)だったりするので、アプリやコンテンツがリッチ化した現在、頻繁にストレージの掃除をするようにしない限り、128GBで使い続けるのは難しいです。
そんなわけで最低価格のモデルは上級者向けです。パソコンについて十分な知識がある人であれば、低性能なCPUや小さな容量のRAM/SSDとうまく折り合っていけると思います。逆に初心者の方々は、あまり余計なことを考えずにパソコンと向き合いたいでしょうから、このモデルはおすすめしません。
次に「Ryzen 3/RAM8GB/SSD256GB」のモデルですが、これなら仕事用・学習用として普通に使えます。Ryzen 3 7320Uの性能であればゲームとか動画のエンコーディングを頻繁にするとかでなければ十分快適に使えると思います。しかし、RAM8GBというのは私やライターのかのあゆさんの普段使いでは困らないくらいの容量ですが、やはりブラウザーのタブを大量に開いたり、多数のアプリを同時に起動したりすると容量不足に陥ります。また、SSDに関しても256GBあればそこまで神経質にストレージの掃除をしなくていいと思いますが、「なにかのデータのバックアップを取る」ような使い方をすると足りません。つい先日、ほとんど使っていなかったWindowsのミニPCのバックアップを取った際、容量は約60GBありましたし、ウインタブのサイトのバックアップ容量は20GBを軽く越えてしまいました。もちろんこのようなバックアップ作業では外付けのストレージを使えばよく、必ずしもPC内蔵のSSDに入れる必要はないんですけどね。
最後に「Ryzen 5/RAM16GB/SSD512GB」のモデルですが、これならメインPCとして十分なシステム構成です。使っていて性能が足りないとか、RAM/SSD容量が厳しいとかは感じないでしょう(ただし、SSD容量に関しては使い方にもよりますけど)。私がメインで使っているモバイルノートを購入する際も、SSDを512GBより大きくするという発想は全くありませんでした。また、Ryzen 5 7530Uであれば比較的古めのPCゲームであれば楽しめると思いますし、動画のエンコーディングや割と高度な画像加工もできると思います(ただし、ゲームにせよコンテンツクリエーションにせよ、本格的にやりたいのならゲーミングPCとかクリエイターPCにすべきです)。
結論として、ウインタブとしては44,800円の「Athlon Silver/4GB/128GB」モデルはPC知識のある人が「いろいろと理解した上で買う」以外にはおすすめしません。64,800円の「Ryzen 3/8GB/256GB」であれば初めてパソコンを購入する方(フレッシャーズや学生さんなど)に向くと思います。また79,800円の「Ryzen 5/16GB/512GB」モデルならメインPCとして長く愛用できるでしょう。
HP 14/HP 15は最低価格が低いので、よく言えば「手頃な値段で買える」のですが、悪く言えば「購入するモデルをよく考えずに決めると後悔する」こともありえます。先に44,800円という価格を見てしまうと64,800円とか79,800円というのが高く感じられてしまいますが、スペックから見た価格は他のPCよりもずっと割安です。ただ割安なだけではなく…
ディスプレイはより高価なノートPCと同じFHD(1,920 × 1,080)解像度ですし、視野角の広いIPS液晶なので使いやすいです。
また、筐体はシンプルで使う人を選ばず、飽きのこないデザインです。14型のHP 14は重量が1.39 kgなのでモバイルノートとして毎日持ち歩くことができるサイズ感、15.6型のHP 15-fcも重量1.63 kgとサイズの割に軽く、キーボードにテンキーもつきますので、「自宅でじっくり、時々はモバイルで」という使い方に向きます。
Copilot+ PCでないと人権がないなどという馬鹿な話はありません。事務仕事とか学校の課題に使ったり、動画を観たり、SNSをしたり、といった使い方なら、HP 14-emとHP 15-fcは期待以上の仕事をしてくれると思いますよ!
4.関連リンク
HP 14-em 製品詳細:HP
HP 15-fc 製品詳細:HP
※通常の製品ページにリンクしていますが、セールページと同価格で購入できます(1月10日現在)
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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