ASUS Vivobook 14 X1405がASUS Storeでセール中です。最新モデルではなく、第12世代のCore i7を搭載する製品ですが、RAM/SSD容量が「十分」でディスプレイは有機ELです。セール価格が79,800円(Office搭載モデルは99,800円)と非常に安く、ウインタブとしては「これは掘り出し物!」と思いましたので紹介します。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-1255U |
RAM | 16GB (オンボード8GB+SODIMMスロット8GB) |
ストレージ | 512GB (PCIe 4.0 x4接続) |
ディスプレイ | 14インチOLED (2,880×1,800) 90Hz |
無線通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
ポート類 | USB 3.2 Gen 1 Type-C (映像/PDとも非対応) USB 3.2 Gen 1 Type-A ×2、USB 2.0 Type-A HDMI、3.5mmオーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 容量・駆動時間不明 |
サイズ | 317.1×221.98×19.9~20.15mm |
重量 | 1.6 kg |
2. CPU
購入検討の際に引っかかるのがCPUの型番だと思います。
Passmarkが公表しているベンチマークスコアを見てみましょう。シングルスレッドで3,000オーバー、マルチスレッド(CPU Markと書かれているオレンジ色の部分)が13,000強と、最新のCore UltraやRyzen AI 300シリーズには及ばないものの、(エントリー型番として評価の高い)Intel N100(シングル約1,900、マルチ約5,400)とは段違いの性能差があり、現行の(Core Ultraではない)Core 7やRyzen 200シリーズと比較しても「少し見劣りするくらい」です。また、当然ですがAI処理チップNPUは搭載していません。
ということで、2,025年の感覚だと「Core i7にしては低性能」ながら、事務仕事とか動画視聴、Web閲覧などは余裕でこなせ、そんなに凝っていない画像加工・動画編集なども十分こなせるくらいの実力はあります。
3. ディスプレイ
ディスプレイは「素晴らしい!」です。14インチで解像度は2.8K(2,880×1,800, アスペクト比16:10)と高く、パネルは有機ELです。ASUSは他社に先駆けてノートPCのディスプレイに有機ELを積極採用しており、ウインタブでも多数の有機EL搭載製品をレビューしていますが、発色は抜群ですし、パネル保護機能もしっかり備えています。リフレッシュレートも90Hzと比較的高めです。
特に個人利用PCの場合「ディスプレイがキレイ」というのは非常に大きな評価ポイントになります。「PCゲームとかをしないのなら、むしろCPU性能よりも重要」とウインタブでは考えています。
4. 筐体
筐体はMIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えており、質感・高級感もいいです。ただし、14インチサイズで重さ1.6 kgというのは重いほうで、モバイルノートとして毎日持ち歩くのは少々つらいでしょうね。「据え置きメイン、たまにモバイル」くらいの使い方に向きます。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は日本語配列です。キーピッチは19.05 mmと余裕があり、キーストロークは1.4 mmと開示されています。
入出力ポートはUSBが合計で4つ、他にHDMIとイヤホンジャックを備えています。ただ、USB Type-Cポートは映像出力及びUSB PDに非対応というのがちょっと残念。特にUSB PDについてはモバイル利用する際は不便です。
出張や旅行の際、PCがUSB PDに対応していれば「急速充電器+USB Type-CケーブルでPCもスマホもタブレットも充電できる」が、USB PDに対応していなければ「PCのためだけにACアダプターを持っていかなくてはならない」んですよね。
5. まとめ
このセール品、Vivobook 14 X1405については「ディスプレイ品質」「RAM16GB/SSD512GB」「堅牢で使いやすいキーボード」が高評価ポイント、「CPUの型番が古い」「筐体が重い」のが低評価ポイントと整理できます。ウインタブとしては「(14インチだけど)据え置きメインで使うのであれば筐体の重さやUSB PD非対応という点は、それほど大きなマイナス要因とは言えない」と思います。
79,800円で2.8K有機ELディスプレイのノートPCが手に入る、というのは本当に「掘り出し物!」ではないでしょうか?
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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