こんにちは、natsukiです。先日Aliexpressで購入してレビューもした、奇妙な形のマグネットケーブルですが、これの購入にあたっては、ちょっとした交渉を行いました。Aliexpressがどういうサイトかについては、以前も記事にしたことがあるので、ご参照ください。良くも悪くも、システム的に「やわらかい」通販サイトであり、商品やストア(出品者)の善し悪しを見極める目利きが必要になります。その一方で、うまく使えば、他の通販サイトでは不可能な柔軟な買い物も可能です。今回は、購入前に、製品についてストアに交渉してみました。せっかくなので、ことの顛末をご報告して、こんなこともできるんだというのを紹介したいと思います。
目次
1.今回の交渉目的 ― セットの製品をバラ売りしてくんない?
今回、何を交渉したかというと、セットになっている製品の、部品の追加です。
購入した商品はこれ。変わり種のマグネットケーブルです。商品そのものについてのレビューは、こちらをご覧ください。で、このケーブルは、ケーブルとマグネット接続のプラグがセットになっています。さて私の場合、iPhone用のプラグは必要ないものの、予備が欲しいし、そしてType-Cでの2台同時充電も試してみたいため、microSDプラグ×2個、Type-Cプラグ×2個を購入したいと思いました。しかし、そのような組み合わせでは売っていません。また、この形状のものは見た限りバラ売りもありません。そこで、購入時に、プラグだけを追加購入できないか交渉してみたわけです。
2.交渉の手順と経緯
交渉方法
まず、購入対象の製品をカートに入れます。その製品をズバリ欲しいわけでなくても、とりあえずそのストアの製品をカートに入れます。すると、その製品を出品するストアに連絡を取るための、「Massage Center」を開くアイコンが表示されます。あるいは、製品やストアページのストア名からも開けます。
ここに、ストアへの要求を書き込みます。以下、記事中のメッセージの内容は、実際にはすべて英語です。今回、交渉してみたのは「PZOZ Official Store」というストアです。「ケーブル+microUSBプラグ+Type-Cプラグ」のセットに追加で、microUSBプラグとType-Cプラグを買いたいんだけど、売ってくれない? と聞いてみました。
ついでに、ここのストアで扱っている、マグネットケーブルプラグ用のケースが、今回購入したタイプのプラグを収納できるのかも聞きました。これは、形状が違うからできないとのこと。残念。ちなみに、画像に写っているのは、それについてのやりとりの部分ですね。ヒドイ英語はスルーで。通じているので結果オーライ。
コメントには、LINEのように「未読(Unread)」「既読(Read)」がつくので、先方が読んだかどうかが分かります。このときは、交渉がはじめてということもあって、かなりちまちまと細かく聞いたんですが、このストアの場合、速ければ数分、遅くとも数時間後には返信をしてくれました。もちろん、こういった対応の度合いはストアによってまちまちだと思います。
購入
で、首尾よく「1つ3$で売るよ」、との返答を得ました。商品ページを見ると分かりますが、通常の組み合わせでもプラグをひとつ追加するごとに価格は3$アップなので、妥当な価格設定です。
さて、ところで、商品ページのない商品を、どうやって注文して支払えばいいのか? 購入の意思を伝えると、ストアからは「コレ」を買って、買った後に連絡をくださいとのこと。「コレ」とは……
「コレ」とは、これ。うん、謎の日本語になってしまったが、どう表現すればいいんだろう? 商品解説の言葉を借りるならば「Make up the difference(差額を補う)」。商品画像の派手なドルマークが、なぜか2種類も用意されているのは笑うところなのか? 要するにこの商品は、「1ドルを支払う」ためだけの商品です。商品の解説を見るに、「重量オーバーなどで追加の送料が必要になった場合」「輸送手段がトラックナンバー無ししかないときに、追加料金を払ってトラックナンバーを付けるとき」などの使用方法を想定しているようです。なるほどね。
ということで、今回の場合は、追加のプラグを2つ欲しくて、1つ3$なので、これを6個購入して6$(このときのレートで660円)を支払いました。ケーブルと追加プラグ合わせて2,058円。一方で、こんな商品でも、きっちりクーポン割引の対象になってくれたので、ケーブルだけでは最低額に届かなかったクーポンを活用して、3$引き。実質、プラグ1つはタダで手に入ったわけです。途中計算の都合で、商品は1$=110円、割引は1$=109円で計算されてしまったのですが、ともかく、しめて1,731円なり。念のため、購入時の商品コメントに「additional micro USB plug and type-C plug」と書き込んでおきました。
先ほどのストアとの連絡機能で、購入したむねと、「Order ID」を伝えておきます。ご覧のように、返信があったので、まずは一安心。あとは商品到着を待つばかり。
到着
そして、無事届きました。プラグの種類が正しいのが送られてくるか、ちょっぴり心配でしたが、きっちり仕事してくれました。
3.余談 ―「My Order」から「Massage Center」を開かないように
これは、システム上の注意ですが、注文確定後、ストアとのやりとりをチェックしたり新たにメッセージを送りたい場合は、アカウントメニューから「Massage Center」を開いた方がよいでしょう。
逆に、やっちゃダメなのが、注文履歴「My Order」の「Contact Seller」から「Message Center」を開くこと。これをやると、自動でその注文内容がメッセージとして書き込まれて、ストアに送られます。これは、その注文について何かメッセージを送りたいときに手間を省くための機能だと思うのですが、特に用事がなくてもメッセージが自動で送られてしまうので、ストアが反応してしまいます。えー、これ、仕様をよく知らずに、実際にいくつかの注文でやってしまいました。そのたびに、「何かありましたか?」とか「まだ注文が届いていないようですが、もうしばらくお待ちください」とか対応してくれるので、なんだか申し訳なくなります。あ、ちゃんと、「自動で送られてしまったメッセージなので気にしないでください」って返信してますよ。
もちろん、その商品について何か新たなメッセージを送りたいのであれば、Order IDを伝える手間が省けます。でも、それにしても、とりあえず注文内容のみがメッセージとして送られてしまうので、伝えたいことを推敲している間もありません。やはり、お勧めはできません。ご注意ください。
4.まとめ
このように、Aliexpressでは手軽にストアとの交渉ができます。購入の交渉以外でも、商品の細かい仕様なんかを確認するのにも使えます。今回の例でも、マグネットケーブルプラグ用のケースが対応しているかも聞いていますね。もちろん、やりとりはすべて英語になります。ただ、基本的には短文でのやりとりになるので、Google翻訳などの力があれば、まあ、なんとかなるでしょう。選択肢があったりするわけでもなく、完全にフリーで交渉できるので、ちょっと勇気は要るかもしれませんけど。
メッセージへの対応の度合いは、質問内容やタイミングにもよるとは思いますが、ストアによってまちまちでしょう。個人的な経験からすると、すぐに返信してくれることもあれば、返信まで数日待たされたこともあります。今回のPZOZ Official Storeは、先述のように、素早く非常に親切な対応でした。
なお、今回はAliexpressの例でしたが、Banggoodなどにも同様の機能は備えられています。よくよく思い出してみると、先ほどの「1ドル商品」は他の通販サイトでも見かけたことがあって、その時はナンだこれと思いつつもさほど気にはとめていなかったのですが、なるほどこう使うわけですね。私は個人的に、海外通販というのは、商品を安く手に入れるほかにも、買い物の「手間」や「不確定性」を楽しむものだと考えています。商品について気になることや要望があれば、思い切ってこれらの機能を活用してみてはいかがでしょうか。
5.関連リンク
Aliexpressで賢く買い物しよう!(その2)- 自前の画像を送って、激安のカスタムマウスパッドを注文してみた(natsuki)
PZOZ Official Store:Aliexpress
PZOZ Rotate 90 degree Magnetic USB Cable:Aliexpress PZOZ Official Store