こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2020年も残すところわずかとなりました。今年は1月にラスベガスで開催されたCESを現地取材できたものの、非常に楽しみにしていたCOMPUTEX TAIPEIがオンライン開催となり、台北の夜市を訪問することができませんでした。こういうのは「今年で最後」であってほしい、と切に願っております。
とはいえ、2020年も従来以上にたくさんのガジェットをレビューさせていただく機会に恵まれました。私だけでなく、ライター陣も素晴らしい経験ができたと思います。1年間の振り返り、ということで毎年この時期に「お気に入りガジェット」の記事をライターの有志で掲載しています。今年もこれから数日にわたり、ライター持ち回りで特集を組むことにしました。
なお、この特集記事はライターの主観によるオピニオン記事で、2020年に出会ったガジェットの中から、純粋に印象に残ったものを挙げていく趣旨となっておりますので、その点あらかじめご了承ください。
目次
1.ASUS ExpertBook B9
2020年も非常に多くのノートPCを実機レビューさせていただきました。印象に残ったノートPCは多いのですが、その中から1台を選ぶとするとこれですね。ASUSの超軽量ビジネスノート。私は個人としては「強くThinkPad推し」なのですが、2020年はThinkPadのレビュー機会がありませんでした(振り返ってみると意外です)。また、春頃からコロナの影響で外出機会が減り、自宅で過ごすことが多くなってしまいましたので、モバイルノートの使用頻度もかなり減ってしまいました。
しかし、PCを携えてあちこち飛び回れる日が来ることを祈りつつ、意地でもモバイルノートをここで挙げたいと思いました。私の志向として「モバイルノートはとにかく軽く!」というのがあります。何が何でも最軽量、ということだと富士通のLIFEBOOK UHになりますが、レビュー機会のあった製品の中で、トータルで最もお気に入りとなったのが最小重量870 gの超軽量マシン、ExpertBookです。
華やかな雰囲気のZenBookシリーズとは異なり、精悍なブラックの筐体で、ミルスペックの堅牢性を備え、ビジネスマシンらしいカッコよさが漂います。
また、「がっつりエルゴリフトヒンジ」構造なので、キーボードの使い勝手や打鍵感も素晴らしかったですね。単に精悍で無骨なビジネスマシンというだけでなく、タッチパッドがテンキーに早変わりするNumberPadという「ちょっと華やかな」ギミックも備えています。私、どちらかと言うと「ハードなイメージ」のビジネスマシンが好みなのですが、このExpertBookはまさにそんな感じのモバイルノートでした。
ASUS Storeへのリンク:
ASUS ExpertBook B9
ウインタブ実機レビュー:
ASUS ExpertBook B9 レビュー ー 頑丈で使いやすくてカッコいい!毎日持ち歩きたくなる14インチ・モバイルノート(実機レビュー)
2.MINISFORUM EliteMini H31G
2020年は自宅で作業する時間が長くなりました。私はもともと自宅ではミニPCを愛用していたのですが、2020年には非常に高性能なミニPCのレビュー機会をいただきました。
MINISFORUMというメーカー名は2019年まではほとんど聞いたことがなかったですよね?それが2020年になって一気に知名度を上げ、ウインタブでもなんと4回も実機レビュー機会がありました。4回(4台)の実機レビューのうち、私が担当したのがこのH31Gです。コンパクトなサイズながらCPUにデスクトップ用のCore i5-9500F、外部GPUのGeForce GTX1050Tiを搭載する高性能マシンです。
もちろん実機レビューでは非常に高い評価をしていますが、その後もこの製品を継続使用していて、現在はウインタブのメインPCとなっています。期待通りの性能を発揮してくれているので、仕事だけでなく、ごくたまにですが(本当は夜な夜な)オンラインゲームも楽しんでいます。
また、ミニPCというサイズ面の制約があるにもかかわらず、RAMやストレージの増設も非常に簡単にできるんですよね。私もつい先日DIYでRAMを8GBから16GBに増設しています。本当はストレージも増設したいんですが、「それってゲームやるためだよね?」と自分に言い聞かせ、自重していますw
後述しますが、2020年には自分用にキーボードとモニターを新調しました。それぞれ理由があってのことですが、H31Gのパフォーマンスに見合う、より快適なPC環境を作り上げたかった、という理由もあります。このご時勢なので、デスクトップPCの購入を検討されている人も少なくないと思いますが、省スペースで狙った性能を発揮でき、DIYもしやすく、さらにコスパの高いMINISFORUMのミニPCは購入検討する価値は大きいと思います。
MINISFORUMへのリンク:
Minisforum EliteMini H31G
ウインタブ実機レビュー:
MINISFORUM EliteMini H31Gの実機レビュー - デスクトップ用CPUとGeForceを搭載する高性能ミニPC
3.SHARP AQUOS zero 2
ええと、このスマホ、ウインタブで実機レビューをしていません。購入の経緯はこちらでして、要は「自分は安く購入できたが、レビューをしても読者が同等の価格で購入することが非常に難しい」ので、レビューしませんでした。まあ、気持ち的にね…。
私、2020年にnubia RedMagic 5G、このAQUOS、そして先日Pixel 5と、合計で3台のスマホを購入しています。このうち現在も手元にあるのはAQUOSとPixel 5ですね。AQUOSもPixel 5も、非常に良くできたスマホだと思います。ただ、Pixel 5を購入したのは「楽天モバイルで5Gを使ってみたかったから」というのが大きな理由で、AQUOS zero 2に不満があったわけではありません。
AQUOSはSnapdragon 855に8GBのRAM、256GBのストレージ、リフレッシュレート240Hzの有機ELディスプレイとスペックが非常に高く、使っていて非の打ち所がありません。確かにCPU性能はSnapdragon 865搭載機のほうが上ですが、855で困る、という場面には出くわしたことがありません。また、デザインも曲面を多用した美しいもので、6.4インチとは思えないコンパクトなサイズ感も大きな魅力です。私はここ数年、中華スマホ(UMIDIGIなど)をメインに使っていましたが、AQUOSは「役者が違う」という感じ。
この経験をしたからPixel 5も買ったのだ、と自分で思います。ウインタブでは今後も中華スマホのご紹介に力を入れていきますが、AQUOSを手にして、「日本仕様のキャリアモデルも素敵」と思うようになりましたねw
メーカーへのリンク:
AQUOS zero2
4.東プレ REALFORCE R2-JP4-BK
つい先日実機レビュー記事を掲載した高級なキーボードです。私は毎日大量のテキスト入力をする仕事なので、どうしてもキーボードには妥協できず、思い切って購入しました。キーボードに支払うお金としては大枚の2万円をはたいて買ったREALFORCE、具体的にどこがいい、ということをうまく説明できないのですが、確実な打鍵ができ、長時間タイピングしても疲れない使用感にとても満足しています。
費用対効果という点だと首を傾げる人もいると思います。キーボードは1,000円くらいから購入ができますし、実際安価なものでも普通に文字入力はできますからね。1,000円のキーボードを買って、それが1年で壊れてしまったとして、毎年買い替えても5年で5,000円なので、そっちのほうがお得です。PCの場合、Celeron機とCore i5機では挙動が異なり、Celeron機では手に負えないような作業もCore i5機ならできる、ということがありますので、高いお金を払ってCore i5機を購入する理由はありますが、キーボードの場合は「気持ちよさ」とか、そんな抽象的な理由で高額品を買うわけなので、ある意味「趣味の領域」なのかもしれません。
とは言え、自分のお気に入りガジェットにこれを入れないわけにはいきません。自分のPC環境を少しでも気持ちよくするため、PC環境に華を添えるため、ちょっとだけ贅沢をしてみた、ということです。
メーカーへのリンク:
REALFORCE / R2-JP4-BK
ウインタブ実機レビュー:
東プレ REALFORCE R2-JP4-BKの実機レビュー - 静電容量無接点方式スイッチを採用する「言わずとしれたリアルフォース」を購入しました
5.AFTERSHOKZ 骨伝導ワイヤレスヘッドホン
ウインタブで2020年何度も実機レビューさせてもらったのが骨伝導ヘッドホン(ヘッドセット)です。全部で4回(うち1回は2019年12月)のレビューのうち1回は私が担当しています。
私は昔から音楽をじっくり聴く趣味はなく、また年齢的にも(若い人に比べ)高い周波数の音が聞き取りにくくなっていると思いますので、音響機器のレビュアーとしては適当な人材ではありません。なので、何度かレビュー機会のあった高価格なイヤホンのレビューは若いライターに依頼しています。
というわけで、繊細な音の聞き分けという意味ではなく「素晴らしい!」と思ったのが骨伝導ヘッドホンでした。なにしろ「耳を塞がない」というのが快適で、外部の音も聞こえますので屋外で使っていても安全性が高いです。それでいて、ちゃんと音楽も楽しめるくらいの音質にはなっているんですよね。高価なイヤホン・ヘッドホンとは音質面で差があるにせよ、「私の耳のレベル」なら音楽用としても十分使える品質だと思います。これ、実機をテストして、ちょっと驚きました。
Aftershokzは骨伝導ヘッドセットメーカーとして評価が上昇していますが、それもわかるなあ、と思いますし、読者にもぜひこのジャンルの製品を試してもらいたくて、今回ピックアップしました。
メーカーへのリンク:
骨伝導ワイヤレスヘッドホン テレビ用トランスミッター付き
GIFT BOX 2021(福袋)
ウインタブ実機レビュー:
AFTERSHOKZ 骨伝導ワイヤレス ヘッドホン(テレビ用 トランスミッター付き)レビュー ー 爽快な装着感、あなどれない音質、トランスミッターはめっちゃ便利!(実機レビュー)
6.まとめ
この記事に間に合わなかったのですが、ほぼ間違いなく「お気に入りガジェット」に入りそうな逸品をレビュー中ですw 家族全員絶賛!…あと数日お待ち下さい。
2020年は私だけでなく、多くのライターが両手に余るくらいの実機レビューを担当しましたし、自分で購入した製品も少なからずあり、数点に絞って書く、というのがかなり難しいです。記事を書きながら「そういえばあれもこれも…」などという感じになってしまいました。BenQ ScreenBar PlusとかTimekettle M2とか…。特にTimekettleはMSIの事務所に行ってテストさせてもらったことが強烈に印象に残っています。ただ、海外渡航のチャンスがなくて、使いたくても使えなかった、というのが残念です。
まだ2020年は終わっていませんし、ウインタブはこの先も記事を普通に公開していきます(12月31日だろうと1月1日だろうと休まないです)が、いい機会なので、この場にて読者の皆様に一言御礼を申し上げます。一年間大変お世話になりました!