どうも。ひつじです。この記事を書き始めると「あ、年の瀬だ」って思うんですがよく考えたらまだ書くのは2回目です。実は今回「お気に入りガジェット」の選定が非常に難しいんですよね。全部書き出すとすごい分量になるなあ、なんて思いつつ。
目次
1.Kinera Freya
イヤホンは割と色々聴いてきたクチですが、久しぶりにいい機種だなと思ったのがこいつでした。
ポータブルオーディオの高音質化やスマホの台頭以前、イヤホン界隈は「1万円出せば大体高価格帯と言われ、アルミハウジング採用品は大抵高級品」みたいな風潮があったんですよね。
しかし低価格帯の性能アップと高価格帯の金額上昇が著しくて私みたいな貧乏でかつハイエンドなオーディオ好きにとっては現実を突きつけられるというか…。「もうハイエンドは買えないし低価格帯でまあ満足できるし」みたいな状況が続いていたんです。言い換えれば頑張ってハイエンド品を渡っていく気概が持てない感じ。1つの製品が一生ものになりすぎた感じがあったんです。
ただ、Freyaは「イヤホン界における懐かしいハイエンド価格帯」なんですよね。大体3万円位のゾーン。分かる人には分かる表現だと思います。一方音質は今現在の良質な低価格帯製品をきっちり超えて来るだけのものを持っていますし、単純な優等生というだけでなく個性もきっちりあるんです。
久しぶりに「あー、これはワクワク出来る製品だな!」と感じたのが非常に印象的でした。
ウインタブ実機レビュー:
Kinera Freya 実機レビュー - 価格を超えたハイエンドな音質と筐体品質。イヤホンマニアの1つの終着点にも成り得る製品です。
2.Mu6 Space2
プロジェクターと相性がとにかく抜群なんです。まずそもそもの音質が良好なので大画面に競り負けないだけでなく、ノイズキャンセリングの性能も高く、特にプロジェクターのファンノイズをほぼ消し去ってくれるんです。しかも他社にありがちな「ノイズキャンセリング機能ON時の謎の圧迫感」みたいなものがないんです。
音の遅延が気になることもありませんし、信号強度も問題なし。専用アプリは存在していますが普段使用している中で「絶対にないと困る」というものでもありません。機器と接続さえしていれば電源をONにしてさっと装着するだけで音声に没頭できますし、外すだけで動画なども含めて再生が停止する、という使い勝手の良さは手放せないな、という感じ。
他にもテレワーク中のうたた寝ホン(※ちゃんと休憩時間)なんかにもいいですよ。音声再生をしていなくてもノイズキャンセリングは機能するので。電池持ちもいいですしね。
ウインタブ実機レビュー:
ノイズキャンセリングヘッドホン「Mu6 Space2」レビュー - ノイズキャンセリング性能が望外の出来栄え!微細な音も拾ってくれる音作りも秀逸なヘッドホン(実機レビュー)
3.ASUS Chromebook Flip C434TA
これ、ちょうど去年と今年の間際位にレビューしてるんですよね。そのため去年のお気に入りガジェットには入っていなかったんです。(.TAO氏は挙げていましたね)
今では後継機種としてC436FAが出ているわけですが、見た目の美しさや質感は相変わらずトップクラス。眺めているだけでも本当に素晴らしいと思えるプロダクトです。(製品と書かないところがミソ)
OSのアップデートも頻度高く行われており、簡単かつ安全、高速なウェブブラウジングが出来るこの1点だけでも「買い」と言いたい製品です。勿論Windowsのゲームなどはまだまだプレイできるとは言い難い状況ですが、その辺りはクラウドで提供されるゲームサブスクリプション等の進展を待つことになるんでしょう。ネットさえあればWindowsと遜色ない環境、というのは本当に目前まで迫っています。
私個人としてはリモートワーク時に手持ちのPCをシンクライアント的に活用するのですが、接続を許容するOSとして会社がChromeOSを加えてくれたらなあ、なんて思っています。そしたらこいつをメインPCにするのに。
ウインタブ実機レビュー:
ASUS Chromebook Flip C434TA レビュー - ASUSのChromebookのトップモデルをChromeOS初体験者がレビューします(実機レビュー前編)
ASUS Chromebook Flip C434TA レビュー - ASUSのChromebookのトップモデルをChromeOS初体験者がレビューします(実機レビュー後編)
4.MINISFORUM EliteMini X400
これは最近レビューした機種ですね。非常に小型なPCなのにCPUがRyzen5 PRO 4650Gで今の自分のメインPCより高性能という悲しさ。この筐体サイズだと大抵他社は「Celeron N4100」位を搭載してくるんですが、このCPUであれば十分にメインPCとして活躍可能ですし、PCIExpressのソケットがないことを除けば拡張性はヘタなMINI-ITXより上かもしれません。
オンボードながらGPU性能が高いこと、動作中の音が静かというのもポイントです。細かい部分であと1歩というところだって無いわけでは無いのですがこのサイズ感のPCとしてはダントツで良質、と言って良いんじゃないでしょうか。
メインで活用するデスクトップPCを探されている方はもちろん、サーバー代わりでの活用などにも向いていますし、LANケーブルを2本挿せるので家庭内機器のストリーミングなんかにも活用できると思います。
ウインタブ実機レビュー:
MINISFORUM EliteMini X400の実機レビュー - Ryzen 5 PRO 4650Gを搭載する高性能なミニPC。メインマシンとしてもおすすめです
5.XP-PEN Artist22R Pro
これは「姉回」での実機レビューでしたが、どう考えても外せないなと…。「定番メーカー」が存在するため良い製品を作ってもなかなか報われない業界にあって、それでもここまで性能と使い勝手を追い続けているXP-PENはすごいと素直に感じましたし、僭越ながら報われて欲しいなとも切に思います。
製品の性能比較だけではなく、「イラストを描く人に対するメーカーの解釈」の違いを見つけられたという意味で非常に印象的だったんですよね。特にイラスト界隈の片隅にいる姉はその思いがより強かったんじゃないかなと。
製品を提供頂いた実機レビューでも欠点はきちんと指摘するようにしているのがウインタブだと思っていますが、「褒める部分しか無くて提灯記事みたいになってしまうけどどうしよう…。」と頭を抱えたのは秘密です。
ウインタブ実機レビュー:
XP-PEN Artist 22R Pro の実機レビュー - アナログ感のある描き味と優れた基本性能。独自のキャラクター性を持つ液晶ペンタブレット
6.apeman LC650
これは実費購入した製品です。Amazonで販売されているにもかかわらず、クーポンがあれば15,000円での購入も狙える4軸台形補正対応の物理解像度FHD(4K入力対応)のプロジェクターです。もうこれだけ聞いて「よし買うぜ!」って人もいるんじゃないでしょうか。
耐久性はまだ未知数ですが、色調表現も調整すれば不満ない範囲に持っていけますし、スピーカーの音質もそれなり。しかも筐体デザインも良く、目立った不満がないんですよね。
年末年始に映画を見ようかなーという人は新型ChromecastやFire TV Stickと共に1台いかがでしょうか。USB端子も常時給電するので配線も楽ですよ!
ウインタブ実機レビュー:
APEMAN LC650の実機レビュー - 物理解像度FHDで手頃な価格のプロジェクター。良い製品だったので紹介します
7.E-BOX マグネット式4in1 充電&データ転送ケーブル
これは実費購入した製品です。今製品名を書きながら「あ、データ転送出来るんだ…。」と驚きました…。
ケーブル2本、もしくは3本のセットで販売されていますが(※ケーブルのみ販売のものもあるので注意)セットのマグネット端子はMicroUSB、USB TypeーC、Lightning端子と全て網羅されているんですよね。
基本的にスマホやタブレットなどにマグネット端子を装着しておけば充電時にも困らないので大変便利ですし、来客時にもこのマグネット端子を貸すだけでケーブルは抜き差しせずに済むのがとてもスマート。またケーブルの被覆もしっかりしているので好感が持てます。
端子の収納ケースも付いていてありがたいところ。見た目はちょっと変ですが。
E-BOX マグネット式4in1 充電&データ転送ケーブル:Amazon
8.まとめ
今年は本当に色んな機種を実機レビューさせて頂きました。なので本当に絞り込むのが難しかったです。スマートウォッチのBraveとか、実機提供は頂いていなくとも魅力的だったZenBookとか、紹介し足りないと言うのが正直なところ。
記事執筆は「分かりやすさ」と「正確さ」のどちらを取るか(良くも悪くも「デフォルメした方がいい」時はあると思っています)で悩むことが時々ある、そんな一年でした。一方で自分の知識不足もちょこちょこ感じる時もあり、悔しいやら情けないやら。
個人的には同じ関西勢の輪他氏がライター仲間に加わってくれたのも嬉しかったですね。孤独だったのよ…!同時に自分がもう若くないという現実を突きつけられる辛さもあるんですけど。
最後になりましたが本当に一年間お世話になりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。