MSIが16インチサイズのハイエンド・コンバーチブル2 in 1「Summit E16 Flip A11U」を発売します。最新のCore i7-1195G7とGeForce RTX3050、高精細でタッチ対応するディスプレイを搭載する、ビジネスノートとしては「全部入りで全部ハイエンド」な製品です。
目次
1.Summit E16 Flip A11U スペック
スペック表
Summit E16 Flip A11U | |
OS | Windows 10 Home/Pro |
CPU | Intel Core i7-1195G7 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3050(4GB) |
RAM | 16GB/32GB(オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチ(2,560 x 1,600)120Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt)× 2、USB 3.2 Gen2 × 2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 82Whr/5,280mAh |
サイズ | 358.2 × 258.5 × 16.9 mm |
重量 | 2.1 kg |
バリエーションモデル
・A11UCT-202JP:Home/16GB/512GB
・A11UCT-809JP:Pro/32GB/1TB(スリーブケース付属)
・A11UCT-609JP:Pro/32GB/1TB(スリーブケースなし)
※左からOSのバージョン/RAM/ストレージ
※CPUとGPUは共通
ポイント
・Tiger Lake-Uとしては最上位のCore i7-1195G7
・MSIビジネスノート初のGeForce RTX30シリーズ
・4,096段階の筆圧に対応するMSI Penが付属
コメント
CPUのCore i7-1195G7は5月にリリースされた最新の型番で、従来からあるCore i7-1165G7よりもクロックスピードがアップしていますので、そのぶんパフォーマンスも向上しているものと思われます(8月25日時点でPassmarkスコアは公開されていませんでした)。また、よく似た型番にCore i7-1185G7があり、こちらはvProに対応しますが、1195G7はvPro対応ではありません。
GPUは全モデル共通でGeForce RTX3050が搭載されます。RAMは最低でも16GB、最大で32GBと大容量ですが「オンボード」のため、購入後の増設はできません。ストレージは「PCIe Gen4」なのでデータの読み書きは超高速です。
ディスプレイは16インチで解像度は2,560 × 1,600と高く、アスペクト比(画面の縦横比)も16:10と、一般的なノートPCよりも少し縦方向に長い形状です。MSIではこのディスプレイ仕様を「Golden Ratio(黄金比)」と読んでいます。ただし、ここ最近に発売された各社のノートPCではアスペクト比16:10のものがかなり増えていますけどね。
また、このディスプレイは(コンバーチブル2 in 1筐体なので当然ではありますが)タッチ対応し、4,096段階の筆圧に対応(Microsoft Pen Protocol 2.0方式)するペン入力が可能で、MSI Penというペンも付属します。それと、リフレッシュレートは120Hzです。ゲームもやれ、ということか??
入出力ポートは高規格で2つのUSB Type-CポートはいずれもThunderboltということなのですが、Thunderbolt 3なのか4なのか、またType-CがUSB 3.2なのか4なのか、ということは開示されていません。それは置いておくとして、ポート数についてはUSBが合計4つにHDMIと、比較的充実している方だと思います。ただし、Type-Cポートのうち1つは充電/給電用となります(どちらのType-Cポートでも可)。
サイズは必ずしも小さいとは言えません。また重量も2キロを越えていますので、モバイルノートとして使えない、とは言いませんが、この製品をバッグに入れて毎日持ち歩くのは少し大変かと思います。
2.Summit E16 Flip A11U 筐体
正面から見たところです。左右ベゼルは非常に細くなっていますが、上下ベゼルはそこそこの厚みがあります。
拡大画像が入手できず、見にくいと思いますがご容赦ください。オーソドックスにテンキー付き、ではあるのですが、テンキー部分はさすがに配列が窮屈に見えますね。また、この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「シングルカラーバックライト内蔵日本語キーボード」となります。
コンバーチブル2 in 1なので、このようにテントモードやスタンドモード、画像にはありませんがタブレットモードでの利用もできます。
Summit E16 Flip A11UはCPUの性能が高く、外部GPUのGeForce RTX3050を搭載していることから、スペックとしてはオンラインゲームのプレイも十分可能と思われます。ディスプレイのリフレッシュレートも120 Hzですしね。しかし、過去の経験上、ゲーミングノートではない薄型のノートPCの場合、スペックが高くとも冷却性能が追いつかず、長時間のゲームプレイが難しいケースが見受けられました。
この製品は新設計の「Dynamic Cooler Boost」という冷却システムを搭載しています。実際に試してみないとなんとも言えませんが、デュアルファンを筐体中央寄りに配置し、薄型のノートPCでも高い冷却性能と静音性を実現しているようなので、ゲームプレイも快適にこなせるのかもしれません。
側面と入出力ポートの配置です。ちょっと贅沢なことを言わせてもらうと、USB Type-AとType-Cが左右に1ずつ振り分けられているとなお良かったかな、と。まあ、構造上難しいとは思いますが…。
3.Summit E16 Flip A11U 価格など
MSI Summit E16 Flip A11Uは9月9日からMSI指定販売店やAmazonなどで順次発売予定で、一部のバリエーションモデルはMSIストアで予約販売がスタートしています。8月25日現在のMSIストアでの価格は下記のとおりです。
・A11UCT-202JP:Home/16GB/512GB:217,800円
・A11UCT-809JP:Pro/32GB/1TB:254,800円
・A11UCT-609JP:Pro/32GB/1TB:(280,000円前後)
※609JPのみ製品ページ見当たらず。プレスリリース記載の価格を掲載しています
※税込み価格です
この製品は「ビジネスノート」という位置づけで、その意味では「ハイエンドマシン」と言っていい構成になっています。また、動画の制作や高度な画像加工を手掛けるクリエイターのニーズにも応えられるでしょうね。価格は安くはないですが、これだけの構成であれば割高、ということはないと思います。
4.関連リンク
Summit E16 Flip A11U:MSI公式サイト 製品紹介
Summit-E16Flip-A11UCT-202JP:MSIストア
Summit-E16Flip-A11UCT-809JP:MSIストア