MSIが、ある意味「全然MSIっぽくない」限定品をリリースしました。モバイルノートとしてはおそらく「国内最高性能」と言っていいであろう「Prestige 14」の「ローズピンク」です。製品名を見れば一発でわかると思いますが、筐体色がピンクの限定バージョンで、しかしスペックはPrestige 14の上位グレードと同じ、という、ちょっと不思議な製品です。なお、Prestige 14の既存モデルについてはウインタブですでに紹介記事を掲載済みなので、こちらもあわせてご覧ください。
MSI Prestige 14 - 14インチで1.29 kgのコンパクトボディにGeForce GTX1650を搭載!クリエイターもゲーマーも注目のモバイルノート
1.スペック
冒頭に触れましたが、Prestige 14という製品はいくつかのバリエーションモデルがあります。「ローズピンク」はその中でも最上位構成のモデルとほぼ同じスペックになっています。OSはPro版、CPUは6コア12スレッドの第10世代(Comet Lake)Core i7-10710Uを搭載します。10710Uは一般的な上位クラスのモバイルノートに搭載されているCore i7-10510U(4コア8スレッド)よりも数段高性能で、ゲーミングPC向けのCore i7-9750Hに匹敵する実力があります。
外部GPUはGeForce GTX1650 Max-Qで、「ゲーミングノート用」です。GeForceを搭載するモバイルノートは他社にもありますが、ほぼすべてMX230とかMX250といったエントリークラスの型番を搭載していて、「GTXを搭載するモバイルノート」というのはほとんどありません。私の知る限り「Razer Blade Stealth」くらいですかね。
Core i7-10710UとGTX1650の組み合わせであれば、オンラインゲームも十分プレイできると思います(すべてのゲームがプレイできるわけではありません)。後述しますが、この製品は正真正銘モバイルノートと言って差し支えないサイズ感なので、まさに「ゲーミング・モバイルノート」です。とはいえ、一応MSIではこの製品をゲーミングノートとしては位置づけておらず、「ビジネス・クリエイターノート」と呼んでいます。もちろん画像制作・加工や動画編集などのクリエイティブワークでもモバイルノートとは思えないくらいの実力を発揮してくれるでしょう。
ディスプレイは14インチのFHD解像度で、「IPS」という表記はありませんが、ウインタブで実機を確認していて、ほぼ間違いなくIPS相当の液晶が使われています。ただし、さすがにリフレッシュレートは120 Hzとかではなく、一般的な60 Hzになっています。
通信まわりではしっかりWi-Fi6にも対応します。いやほんとにゲームやりたくなりますね、これ…。入出力ポートはUSBが合計で4つ、うち2つがThunderbolt 3と高規格です。ただし、HDMIポートや有線LANポートの装備はなく、SDカードリーダーもmicro規格になっています。それと、Webカメラも顔認証対応です。
サイズは14インチノートとしては最小クラスと言っていいレベルでしょう。重量の1.29 kgはThinkPad X1 Carbonの1.09 kgやLG Gram 14Z90Nの999 gなど、「上には上がある(いやこの場合下には下がある、というべきか)」のですが、それでも「GTX積んで1.29 kg」というのは文句なしと言っていいでしょう。
2.筐体
えー、非常に鮮やかな「全面ピンク」なんですけど、筐体色以外は既存のPrestige 14と同じです。全くの同サイズ・同重量なんですよね。もともとPrestige 14はナローベゼルを採用したスリムでコンパクトな製品ですが、ローズピンクも同様で、とても「美しい」です。
この2枚の画像を見ていただくと、この製品が「リフトアップヒンジ(ヒンジ開口時に筐体後部がせり上がり、キーボード面に適度な角度がつく構造)」になっているのがわかります。筐体素材はアルミ合金で、色の好みはともかくとして、質感は非常に高いです。
従来モデルのキーボードです。実はつい先日から従来モデルの実機レビューを始めています(MSIに少し確認しなくてはならない項目があり、まだベンチマークテスト等の実作業は開始していません。レビュー公開はもう少し先になります)。ローズピンクのキーボードの画像がなかったので、この画像でキーボードレイアウトを確認してください。Enterキーの横に一列あるタイプですが、キーピッチが十分にとられ、使いやすいものになっています。もちろんバックライトも装備されています。大型のタッチパッドには指紋センサーも見えますね。
画像が少し小さいですが、入出力ポートの配置がわかります。フルサイズ(Type-A)のUSBポートは右側面に、Thunderbolt 3は左側面にあります。それと、この製品は独立した電源ジャック(DC-IN)はなく、Thunderbolt(Type-C)からの給電/充電となります。
これね、最初イメージ画像かと思ったんですよ。でも、そうじゃなくて、「付属品」の紹介画像なんですよね。「無線マウス、PC バッグ、ピンク色のラッキー君キーホルダー」が付属します。筐体色がピンクなので女性向け、と書くと暴れだす人がいるんでしょうけど、私はこのバッグにPCを入れて持ち歩くのは無理ですわ。どうぞ暴れてください…。
3.価格など
MSI Prestige 14 ローズピンクは2月28日の発売予定で、価格は20万円前後、とプレスリリースに掲載されていました。MSI正規販売店であるPCショップアークでの予約価格は税込み197,800円でした。また、同スペックの従来モデル(筐体色ホワイト)は税込み168,080円で販売されています。なので、ローズピンクのほうが少し高価になっています。
好き嫌いがはっきりした筐体色であることは間違いありません。また、MSIの製品ページを見ると、やはり女性をメインターゲットにしているように思われます。こういうやわらかめの雰囲気を持ち、女性ユーザーを意識したと思われる付属品がつき、でもモバイルノートとしては文句なしの最高性能、というのも痛快!って思います。
4.関連リンク
Prestige 14 ローズピンク:MSI公式サイト 製品紹介ページ
Prestige-14-A10SC-165JP(筐体色ホワイトの同スペック製品):PCショップアーク
Prestige-14-A10SC-205JP(ローズピンク):PCショップアーク
コメント
夜の業界の方がホワイトデーに貰って換金する流れしか見えないw
一部の林家一門には必須ですねw