マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」から、15.6インチゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i5580」が発売されました。先日「NEXTGEAR-NOTE i5750」という、GeForce RTX2070/240 Hzリフレッシュレートディスプレイを搭載する製品の紹介記事を掲載していますが、このi5580はその下位モデルと言える構成になっています。CPU/GPU/ディスプレイ品質と、非常によくバランスが取れていますよ!
1.スペック
マウスはBTOパソコンメーカーなので、この製品も主要なシステム構成のうち「OSのバージョン、RAM容量、ストレージ構成」をカスタマイズすることができます。CPUは第9世代のCore i7-9750H、GPUはGeForce RTX2060(VRAM6GB)です。ウインタブではモバイルノートの紹介記事などでよく「王道スペック」と書いています。「Core i5/RAM8GB/256GB SSD」というシステム構成のことをそう呼んでいるのですが、PCのスペックに王道なんてものがあるはずはなく、「このスペックであれば多くの人にとって不満を感じないであろう構成」のことを便宜的にそう表現しているだけです。
ゲーミングノートの場合にも王道スペックなどというものはありませんが、購入予算が20万円くらいだと「Core i7-9750HにRTX2060」というのは「基準」っぽく考えていいのではないかと思います。
この製品はその「基準っぽいもの」を満たしているわけですが、RAMやストレージ容量、そして最近だと特にディスプレイ品質というのも製品選びの重要なポイントになると言えます。i5580のRAMは最低で8GB、最大で32GBから選択できます。GPUがGeForce RTXシリーズの場合、RAMは16GB以上をおすすめ、というのがウインタブのライター陣の意見です。
ストレージも最低だと256GB SSDのみ、となりますが、オンラインゲームのサイズは40GBとか50GBというものも珍しくありませんので、おそらく256GB SSDのみというのはすぐに不足を感じる水準だと思います(3つか4つオンラインゲームをインストールするだけでストレージがいっぱいになってしまう場合もあります)。i5580はカスタマイズで512GB/1TB/2TB SSDに、そしてHDDやSSDの追加もできますので、せめて512GBくらいにはしておいたほうがいいのではないかと思われます。
ディスプレイのリフレッシュレートは144 Hzです。この製品のGPU性能は高く、ゲームプレイ時に高いフレームレートが出ますので、高リフレッシュレートなディスプレイは歓迎したいところです。話をまた「王道うんぬん」に戻しますが、Core i7-9750HとRTXシリーズの組み合わせのゲーミングノートを購入するのであれば、リフレッシュレートは120 Hzとか144 Hzの製品にするほうがいいでしょう。
入出力ポートはマウス製品らしく充実しています。特に外部映像出力のことが考えられていて、HDMI、MiniDP、そしてType-C(1つだけ対応)と、3系統の映像出力が可能になっています。
サイズは2019年のゲーミングノートのトレンドとも言える「横幅だけは小さい」形状です。これによりゲームプレイ時に邪魔にならない(没入感が得られる)ように、ディスプレイ面のベゼルが細くなります。ただし、厚さとか重量は特に小さいわけでもなく、むしろそれなりに厚みがあり、重いですね。
2.筐体
サイズ説明のところに記載した通り、ベゼル幅が非常に細くなっています。この筐体は上位モデルのi5750と共通と思われます。それと、キーボード面の下側にSDカードリーダーが見えます。この配置はちょっと面白いですよね。
天板です。ゲーミングノートとしてはかなりおとなしめで、凹凸や模様もなく、非常にシンプルに見えます。また、背面に多くのポートが装備されているのがわかります。そのかわり、左右の側面にはポートは少なめです。
キーボードです。オーソドックスにテンキーも装備され、日本語107キー、15色のLEDバックライトつきとなります。バックライト色は付属する設定アプリで変更が可能です。また、キーピッチは18.2 mm、キーストロークは1.8 mmと開示されています。
それと、この製品はタッチパッド内に指紋センサーを装備していますが、「必要なときだけ指紋マークが表示される」構造なので、普段は見えません。
3.価格など
マウス G-Tune NEXTGEAR-NOTE i5580はマウスコンピューター公式サイトで販売中で、10月11日現在の価格は179,800円(税込み197,780円)から、となっています。最低価格の構成だとRAM8GB/256GB SSDなので、もう少し容量アップしてRAM16GB/512GB SSDにすると189,800円(208,780円)となります。
記事中に書いた「王道」みたいな表現は妥当ではないと思いますが、「Core i7-9750H/RTX2060」で20万円前後、というのは購入の目安としては有効かと思います(あくまで2019年秋冬の感覚としてです)。これにCPUやGPUの型番とかRAMやストレージ容量、またディスプレイのリフレッシュレートなんかを加味して製品選びをするとスムーズかな、と。この製品とは関係ないですけど、先日購入したウインタブの検証機(この製品ではありません)もCore i7-9750H/RTX2060/RAM16GB/512GB SSDというシステム構成で、価格は20万円前後に収まりました。
この製品はディスプレイのリフレッシュレートも高く、筐体設計も新しく(カッコいい)、購入時にRAMやストレージ容量を変更できるというのが魅力だと思います。また、マウス製品らしく入出力ポートが充実していますので、将来的に外部ディスプレイ接続をするとかの場合でも対応しやすいです。オンラインゲーム市場は近年急速に伸びていて、eSportsという言葉も普及してきました。次に購入するノートPC(スタンダードノート)はゲーミングPCになるという人も多いかもしれないですね。