こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今般、マウスコンピューター様より10インチWindowsタブレット「m-Tab iCE1000WN-BG」を試用させていただく機会に恵まれました。ウインタブにとって初めての企画となる(個人所有ではない)実機レビューです。
はじめにお断りしておきます。
・この記事で紹介する「m-Tab iCE1000WN-BG」の価格、機種スペック、使用素材などは2014年11月17日現在のものです。マウスコンピューターはもともと「BTO(Build to Order)パソコン販売のメーカーであり、部材や金額は随時変更となる可能性があります。
・レビュー記事執筆にあたり、マウスコンピューターから記載事項の制限はなく、執筆者である私は自由にレビュー記事を書くことが認められております。しかしながら、記事の記載内容はあくまでも私の主観であることをご了承ください。
若干堅苦しくなってすみません。今回は実機レビューその1として、筐体関係について書くことにします。
1.軽くスペックのおさらいを
「m-Tab iCE1000WN-BG(以下、本機といいます)」のスペックについて以前記事を書いています。
マウスコンピューター m-Tab iCE1000WN-BG - またまた新顔!10インチWindowsタブレット
概略としてはこんな感じです。
OS: Windows 8.1 with Bing 64ビット
CPU: Celeron N2807(1.58GHz/バースト時2.16GHz)
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(1,280×800)
カメラ: イン100万画素/アウト500万画素
入出力: microUSB2.0、microHDMI、microSD、ヘッドフォン/マイク
Office: Office Home&Business
サイズ: 258×172.6×10.9mm 重さ約690g
このうち、気にあるのが「64ビットのOS」と「Celeron N2807」の実力ですね。この部分は次回のレビュー記事で書く予定です。
2.ディスプレイ
ディスプレイはIPS液晶ではありませんが、もちろんキレイに見えます。私が個人所有しているVivoTab Note 8(IPS液晶)との比較では、ちょっと白っぽいかな、という感じ。ところで、上の画像、私の撮影がヘタクソというのもありますが、画面の様子がよくわかりませんよね。このように視野角が少し狭いのと、標準状態での画面はやや暗めです。明るさは手動で調整できるので問題はありませんが、若干バッテリーの持ちが悪化すると思います。「視野角が狭い」というと若干ネガティブに感じられるかもしれませんが、タブレットというデバイスの性質を考えれば視野角は狭くていいのです。電車でタブレットを使っているとき、隣のおっさんにガン見されたくないでしょ?
3.タブレットとしての使い勝手
ここでは、「普段8インチのWindowsタブレットを持ち歩いている人間」としての主観を書きます。本機をタブレットとして使ってみると、画面の大きさには大満足します。8インチだと使うのに少しだけイラッとくるデスクトップUIもタッチ操作で苦労することがありません。標準サイズのデスクトップアイコンも程よくタッチしやすい大きさに表示されますし、ウインドウの「×(閉じる)」ボタンを押し間違えることもほとんどありません。
また、ストアアプリでYouTubeクライアント(今回はHyperを使いました)をインストールして動画視聴をすると、やはり10インチのほうが迫力があります。
スピーカーがモノラルであることは、人によっては気になるかもしれません。ただ、タブレットの内蔵スピーカーの音質って限界があるので、本当に音にこだわりがあるのなら外付けのスピーカーが必要になってきますし、普通に動画を見るだけならばこれで不満は出ないでしょう。
気になる「大きさと重さ」ですが、やはり長時間タブレットとして片手持ち、というのは現実的ではありません。両手でしっかり持つ、という感じの使い方になります。例えば電車の中で吊り革につかまりながら本機を使う、というのは考えにくいです。重さ300g台が主流の8インチタブレットに対して2倍近い重さというのは肉体的にごまかせませんね。こういう不自然な姿勢での使用を想定しないのであれば、本機はタブレットとして十分使える大きさと重さですし、サイズが大きいぶんだけ10インチディスプレイのメリットもありますので、トレードオフが成立しているかな、という気はします。
4.キーボードとの組み合わせ
付属のBluetoothキーボードをセットしたときの使い勝手ですが、「セットしてしまえば絶賛!」です。Bluetoothキーボードなので、初回使用時にはペアリング作業が必要になりますし、キーボードカバーを変形させて台座を作り、そこにタブレット本体をセットするという使い方になるため、慣れるまではちょっと面倒くさい、と感じることでしょう。
しかし、いったんキーボードがセットされればあとはこっちのもの!完全にノートPCと同じように使えます。付属キーボードはキーピッチ18mmで打鍵感がよく、あまり慣れていない状態でも打ち間違えはほとんど発生しません。10インチのディスプレイサイズとあいまって、長時間のキー入力もラクラクこなせます。パッケージングが優れているというのもありますが、そもそもキーボードの出来がいいと感じました。この点は本当に絶賛です。
以前から指摘しているのですが、「キーボードカバーを台座にしてタブレットを立てかけるタイプ」の最大の弱点が上の画像です。モデルのサヤマ君の膝の向きが若干内側に入っていますが、これは必死に台座を支えているためです。画像ではちゃんと膝の上に乗っているように見えますけど、サヤマ君いわく「これムリっす。例えば電車でこのポジションを取っていて、ひと揺れきたら崩れます」とのことでした。
しっかりスペースが確保できる机の上などでは本当に気持ちよく使えます。でももう1つ要注意なのが「奥行き」です。上の画像でわかると思いますけど、かなり背面のスペースが必要になります。この時の奥行きが32~33cmあり、ファーストフード店の小さなテーブルとか新幹線のような郊外型列車のテーブルだと厳しいはずです。
あと、このキーボード、薄いながらもしっかりした作りなのですが、414gあります。タブレット本体と合わせると1.1kgくらいになってしまいますが、ノートPCよりは軽量ですし、ノートPCを持ち運ぶことを考えれば大きな問題でもないでしょう。
5.ここまでのまとめ
さて、ここまでの締めとして、箇条書きでまとめを。
いいところ
・10インチディスプレイがキレイで見やすい。視野角が少しせまいけど、ウインタブ的にはこれってむしろ好都合
・キーボードの出来が素晴らしい。セットしてしまえば何時間でも使っていられそう
気になるところ
・キーボードカバーを台座にするタイプの2 in 1の場合、膝の上に置くと不安定だとか、奥行きが必要になる、というのはデメリット。こういう使い方が多い人には向かない。
では次回以降、性能や利用シーンにフォーカスしてレビューを続けますね。