MicrosoftがSurfaceシリーズのクラムシェルノートパソコン「Surface Laptop 4」を発売しました。結論から言うと「従来モデルのSurface Laptop 3から外観はほとんど変わっていない(画像を見る限り全く変わっていない)」です。しかし、CPUが最新世代となり、従来は15インチ版のみに設定のあったAMD Ryzenが13.5インチ版でも選べるようになりました。
1.スペック
Surface Laptop 4 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-1135G7 / Core i7-1185G7 AMD Ryzen 5 4680U/Ryzen 7 4980U |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 8GB/16GB/32GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.5 インチ PixelSense(2,256×1,504) 15インチPixelSense(2,496×1,664) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、USB Type-A、オーディオジャック、Surface Connect ポート |
カメラ | Webカメラ(720p)顔認証対応 |
バッテリー | 47.4Wh(16.5-19時間) |
サイズ | 13.5インチ:308x223x14.5mm 15インチ:339.5x244x14.7mm |
重量 | 13インチ:1265-1288g 15インチ:1,542g |
バリエーションモデル
13.5インチ
●Ryzen 5/8GB/256GB
●Ryzen 5/16GB/256GB
●Core i5/8GB/512GB
●Core i5/16GB/512GB
●Core i7/16GB/512GB
●Core i7/32GB/1TB
15インチ
●Ryzen 7/8GB/256GB
●Ryzen 7/8GB/512GB
●Ryzen 7/16GB/512GB
●Core i7/16GB/512GB
●Core i7/32GB/1TB
※左からCPU/RAM/ストレージ
コメント
Surface Laptop 4はBTO(注文時に構成をカスタマイズできる仕組み)ではありませんが、バリエーションモデルが多めなので、好みに合わせてのモデル選びが可能です。
注目したい点、と言いますか、最大の変更点はCPUの型番です。「4」になって、13.5インチ、15インチとも第11世代Intel Coreと第3世代AMD Ryzenを選べるようになりました。まずIntel Coreのほうですが、13.5インチ版はCore i5-1135G7とCore i7-1185G7の2種類、15インチ版はCore i7-1185G7のみが設定されます。
次にAMD Ryzenです。13.5インチ版はRyzen 5 4680U、15インチ版はRyzen 7 4980Uと「聞き慣れない型番」です。実はこれ「Microsoft Surface エディション」です。つまり特製。ベンチマークスコアの情報は取れませんが、ベースと思われるRyzen 5 4600U、Ryzen 7 4800Uでもゲーミング向けCPUに匹敵するパフォーマンスになっていますので、Surface Laptop 4のパソコンとしての用途を考えると十分すぎる実力があると思います。
RAMは選択するCPUによって8GB/16GB/32GBが選べますが、32GBというのは「4」になって新設された容量です。またストレージは256GB/512GB/1TBというラインナップで、128GBというのは姿を消しました。ストレージで少し気になるのが13.5インチ版のRyzenモデルですね。256GBしか選べません。
それ以外は基本的に従来モデルのSurface Laptop 3と同じです。Bluetoothのバージョンが5.0から5.1に上がったくらいですね。筐体サイズも変わりません。
2.筐体
ウインタブでは残念ながらSurface Laptop 3の実機レビューはしていませんが、Surface Laptop 2(13.5インチ)のレビューはしています。「2」だとポート構成が少し異なるのですが、サイズとか外観はほぼ一緒だと思いますので、こちらもあわせてご覧ください。
Microsoft Surface Laptop 2 レビュー
上の画像が13.5インチ版、下が15インチ版ですが、ほぼ見分けがつかないと思います。ポイントはキーボード面ですね。13.5インチ版、15インチ版ともテンキーがなく、15インチ版はキーボード左右の余白(余地)がやや広くなっています。
Surface Laptopシリーズが他のノートパソコンと大きく異なるのは「キーボード面の素材」です。Surface Proシリーズのタイプカバーと同様に「ふかふかの素材(アルカンターラ素材、上の画像です)」が張られています。ただ、すべてのバリエーションモデルがアルカンターラ素材というわけではありません。
13.5インチ版は筐体色「プラチナ(シルバー)」「アイスブルー」だとアルカンターラ、「サンドストーン(ゴールドっぽい色)」「マットブラック」だとメタル素材(下の画像が筐体色サンドストーンのメタル素材です)になります。
15インチ版は筐体色「プラチナ」と「マットブラック」がありますが、いずれを選んでもメタル素材のキーボードとなります。
筐体色マットブラックの天板画像と側面画像です。このあたりのデザインは従来モデルと同じですね。
3.価格など
Microsoft Surface Laptop 4はMicrosoftストアで販売中で、4月16日現在の価格は税込み128,480円から、となっています。最低価格のモデルは「13.5インチ/Ryzen 5/RAM8GB/256GB SSD」という構成ですが、全般にRyzen搭載モデルのほうが価格が低く抑えられています。また、この製品はすべてのバリエーションモデルでOffice Home & Business 2019が付属します。
上のほうでも書かせていただきましたが、ウインタブでは(少々古いですが)Surface Laptop 2の実機レビューをしています。その時の印象として、唯一不満だったのが「入出力ポート構成」で、それ以外は「ほとんど満点」という評価でした。Microsoftはパソコンや周辺機器のデザインセンスが素晴らしく、筐体品質もまた素晴らしいです。以前は「品質は最高なんだけど、他社製品に比べてちょっと価格が高いよなあ」と思っていたのですが、Surface Laptop 4はRyzenモデルのラインアップを拡大したこともあって、値ごろ感もありますね。Officeがついての価格ですし。
4.関連リンク
Surface Laptop 4:Microsoft
コメント
まずは順当な進化、といったところですね。
AMD APU採用モデルの拡充は嬉しい限りです。
暫くはCPU周りのアップデートモデルが続くのでしょうか、Surface製品群は。
そろそろStudioやPro数字系統も新デザインを拝みたいものです。