レノボが14インチ2 in 1「Yoga 970i」を発売しました。型番から考えてYogaシリーズのトップモデルになると思いますが、スペック面では先日ご紹介したYoga 770iとの差は大きくはなく、どちらかというと高級志向に振った製品と思われます。
なお、Yoga 770 / 770iの紹介記事もあわせてご覧ください。770 / 770iはウインタブとしては非常にコストパフォーマンスの高い製品だと思っています。
Lenovo Yoga 770 / 770i - 最新世代のCore i7 / Ryzen 7を搭載し、ディスプレイは有機ELのコンバーチブル2 in 1、すばらしいコスパです!
1.Yoga 970i スペック
スペック表
Yoga 970i | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-1240P/Core i7-1260P |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 16GB(LPDDR5, オンボード) |
ストレージ | 256GB/1TB M.2 PCIe NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.0インチOLED(3,840 × 2,400)タッチ 14.0インチIPS(1,920 × 1,200)タッチ |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen1、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 75Whr(約15時間) |
サイズ | 318 x 230 x 15.25(最薄部)mm |
重量 | 1.4 kg |
※バッテリー容量やサイズはCore i7モデルのものです
バリエーションモデル
・Core i5/16GB/256GB/1,920 × 1,200
・Core i7/16GB/1TB/3,840 × 2,400
※左からCPU/RAM/SSD/ディスプレイ
コメント
Yoga 970iはCore i5モデルとCore i7モデルがありますが、6月12日現在だとCore i5モデルは割引がゼロで、Core i7モデル(最大35%OFF)のほうが価格が安くなっていますので、「いまのところは」Core i5モデルを購入する理由は見出しにくいです。
CPUは第12世代(Alder Lake-P)のCore i5-1240P / Core i7-1260Pです。高性能なノートPCによく使われている第11世代(Tiger Lake)のCore i5-1135G7やCore i7-1165G7と比較すると格段に高性能です。RAMとSSDはCore i5モデルが16GB/256GB、Core i7が16GB/1TBと、SSDについては結構な差があります。また、RAMについては「オンボード」という記載がありましたので、購入後の増設や換装はできません。
ディスプレイもCore i5モデルとCore i7モデルで大きく異なります。Core i5モデルがIPS液晶で解像度が1,920 × 1,200と標準的な仕様であるのに対し、Core i7モデルは有機ELで4K(3,840 × 2,400)解像度と高品質です。なお、どちらもアスペクト比は16:10、リフレッシュレートは60Hzでタッチ対応します。また、どちらもペン入力に対応し、ペンも付属しますが、Core i5モデルに付属するのはLenovo Precision Pen 2、Core i7モデルに付属するのはLenovo E -Color ペンで、筆圧対応などの詳細情報はありませんでした。
通信周りではWi-Fi6とBluetooth 5.2に対応し、入出力ポートはUSBが4つ(うち3つはType-C、Type-Cのうち2つはThunderbolt 4)と充実した数量になっていますが、HDMIやSD(microSDカードリーダー)はありません。
ここまでのスペックに関して先日紹介記事を掲載したYoga 770iと比較すると、Core i7モデルではディスプレイ解像度でYoga 970iが上、RAM/SSD容量は同じ、Core i5モデルについてはディスプレイ解像度やSSD容量でYoga 770iのほうが上です。また、入出力ポートの構成に違いがあり、Yoga 770iではUSBポートが合計で3つとなるかわりにHDMIポートやmicroSDカードリーダーを備えています。
サイズは770 / 770iと970iで大きくは違いませんが、少し異なります。
970i:318 x 230 x 15.25(最薄部)mm / 1.4 kg
770/770i:316.66 x 220.25 x 17.35 mm / 1.42 kg
まあ、体感的にはそんなに差はないかと…。
2.Yoga 970i 筐体
ちょっと「ゴージャス」ですねw ヒンジ部分のデザインが770 / 770iと異なりますが、ディスプレイのベゼル部分などは似たような感じです。
ゴージャスに見えるのは筐体色のせいだと思いますが、色名は「オートミール」といい、ちょっと地味です。天板のデザインは他のYogaシリーズと同様、大きめのロゴが入っているもののシンプルなデザイン。筐体素材については説明がありませんでしたが、金属製だと思います。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「89キー(Fnキー+Windowsキー+ワンクリック ファンクションキー エリアを含む)JIS配列、バックライト・キーボード」と開示されています。
キーボード面は770/ 770iと大きく異なります。
これが770iのキーボード。まず、770 / 770iにある両サイドのスピーカーが970iにはなく、970iはEnterキーの右側に一列あるタイプになっています。970iは「Bowers&Wilkinsの4スピーカー搭載」とのこと(770 / 770iも4スピーカーですが、音響メーカーのコラボスピーカーではありません)。レノボ製品ページに詳しい説明がなかったのでウインタブの推測ですが、970iのスピーカーはヒンジ部分にあるのだろうと思います。
また、Enterキーの右にある一列はレノボの言う「ワンクリック ファンクションキー エリア」のことだと思いますが、この配列は好き嫌いがわかれそうな気がしますね。
側面と入出力ポートの配置です。上にご説明した通り770 / 770iとは構成が異なります。
3.Yoga 970i 価格など
Yoga 970iはレノボ直販サイトで販売中で、6月12日現在の価格はCore i5モデルが税込み229,900円(割引なし)、Core i7モデルが税込み191,620円(35%OFF)です。この価格は770 / 770iと比べ、割安感が小さいと思います。
ディスプレイ解像度が高く、スピーカーが音響メーカーコラボ、実機を手にとって見れば筐体品質にも差がついているのかもしれませんが、少なくともシステム構成上は770iとの価格差4万円以上、というのはちょっと大きすぎるんじゃないか、と。どちらかというと高級志向の人向け、ですかねえ。
4.関連リンク
Yoga 970i(第12世代インテル):Lenovo
コメント
こんにちは。
北米でYoga 9i として販売されているモデルでしょうか。
音周りにも期待できそうです。
有機EL4K ということでちょっと実駆動時間が気になりますけど。
ウインタブさんのレビューは、あるのでしょうか(笑)
レノボ製品のレビューはできると思いますが、なにぶん弱小サイトゆえ、レビューの時期は結構遅くなります。