LenovoがノートPC「Lenovo V14 Gen 5(14型 Intel) 」「Lenovo V15 Gen 5(15.6型 Intel)」を発売しました。コストパフォーマンスの高いビジネスノートで、どちらかと言うと法人市場をターゲットにした製品と思われますが、個人ユーザーもLenovo公式サイトで購入できます。
飾り気のない、「本当に仕事用」という感じで、逆にこういうのが好き!という人も少なくないように思われます。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i3-1315U/Core i5-13420H |
RAM | 8GB/16GB (DDR5-5200MT/s, SODIMM) ※最大32GB |
ストレージ | 256GB/512GB SSD (M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC) |
ディスプレイ | 14インチTN/IPS (1,920×1,080) 15.6インチTN/IPS (1,920×1,080) |
無線通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
ポート類 | USB 3.2 Gen 1 Type-C (映像出力対応) USB 3.2 Gen 1 Type-A × 2 HDMI、3.5mmオーディオジャック LAN (RJ45) |
カメラ | Webカメラ (720p) |
バッテリー | 47Wh (動画再生約8.5時間) |
サイズ | V14:324.2×215.2×17.9mm V15:359.2×235.8×18.3mm |
重量 | V14:約1.37kg / V15:約1.61kg |
※この製品は注文時に構成をカスタマイズすることができます。
2. OS/CPU
ビジネスノートなので、OSはHome版とPro版を選べます。搭載CPUは旧世代のCore i3-1315UとCore i5-13420Hを選べます。
こちらはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。すごく高性能、という感じではありませんが、ビジネス用途には十分な性能だと思います。ただし、内蔵GPUがIntel UHD Graphicsなのでグラフィック性能は低めですし、AI処理チップNPUも内蔵していません。
3. RAM/SSD/ディスプレイ
RAMは8GBと16GBを選べます。RAMスロットは2つで、8GBを選ぶ場合はシングルチャネル(1スロットが空き)、16GBを選ぶ場合はカスタマイズ画面でシングルチャネルとデュアルチャネルを選択可能です。また、この製品の搭載可能RAM容量は最大で32GBです。
SSDは256GB/512GBで、1TBなどの大容量のSSDの設定はありません。

Lenovo V15 Gen 5(15.6型 Intel)
ディスプレイはV14が14インチ、V15が15.6インチで、解像度は1,920×1,080です。なお、個人向けノートPCでは姿を消しつつある「TN液晶」がデフォルトで、カスタマイズによりIPS液晶に変更することができます。TN液晶は視野角が狭く、(この価格帯の製品ならおそらく)発色品質もイマイチと思われますので、個人利用の場合はIPS液晶を選ぶようにしましょう。カスタマイズ料金も2,200円程度です(割引後、7月25日現在)。なお、発色についてはTN、IPSとも45%NTSCでリフレッシュレートも60Hzと「並」クラスです。
4. 筐体

Lenovo V15 Gen 5(15.6型 Intel)
この画像はV15のものですが、V14もほぼ同じデザインです。黒を基調としたシンプルなもので、筐体はおそらく樹脂製です。また、MIL規格 (MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えています。

左:V15、右:V14
キーボードレイアウトはV14とV15で異なります。V15は15.6インチなのでテンキーがつき、V14はテンキーレスです。Copilotキーもついていますが、バックライトはありません。

Lenovo V15 Gen 5(15.6型 Intel)
入出力ポートの構成はV14とV15で共通です。USBポートは合計で3つ、有線LANポートも備えています。
5. 価格など
Lenovo V14 Gen 5(14型 Intel) / V15 Gen 5(15.6型 Intel)はLenovo公式サイトで販売中で、7月25日現在の価格はV14が59,972円から、V15が64,900円から、となっています。ただし、最低価格の構成は「Core i3 / 8GB / 256GB / TNディスプレイ」なので、これを「Core i3/16GB/512GB/IPSディスプレイ」にすると、V14は78,067円、V15は84,150円となります。
ビジネスに特化し、「RAMは8GBで問題なし」とか「ディスプレイはTN液晶で構わない」ということであれば、かなりお買い得に購入できると思います。一方で、CPUやRAM、SSDなどの仕様に凝り始めてしまうと「そこまで安くないかも」という気もしますね。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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