こんにちは、かのあゆです。CES 2022にて、ThinkPad X1 Carbon Gen 10、ThinkPad X1 nano Gen 2とともに2 in 1タイプのThinkPad X1 Yoga Gen 7も発表されています。外観はほとんど変わっていませんが、第12世代Core(Alder Lake)を搭載し、パフォーマンスが大きく向上していると思われます。
目次
1.ThinkPad X1 Yoga Gen 7 スペック
スペック表
ThinkPad X1 Yoga Gen 7 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | 最高で第12世代Core i7(U15/P28) |
外部GPU | なし |
RAM | 最大32GB(LPDDR5) |
ストレージ | 最大2TB SSD(PCIe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 × 1,200)タッチ 14インチOLED(3,840 × 2,400)タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、(5G/LTE) |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック、(nanoSIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(HD/FHD)顔認証対応可 |
バッテリー | 57 Wh |
サイズ | 314.4 × 222.3 × 15.53 mm |
重量 | 1.38 kg~ |
コメント
ThinkPad X1 Yogaは、筐体素材や筐体色は異なりますがThinkPad X1 Carbonと「兄弟機」と言え、システム構成に共通点が多くなっています。
OSは最新のWindows 11 Home/Proで、グローバル市場ではUbuntuの選択も可能となっていますが、日本仕様ではWindows 11のみ選択可能になるものと思われます。
CPUは第12世代(Alder Lake)です。現時点で具体的な型番はわかっていませんが、X1 Carbon Gen 10と同じく省電力版の「末尾U」だけでなく、「末尾P」も選択可能です。末尾Pの製品はAlder Lake世代から新たに追加されたもので、「末尾Uと末尾H(ハイエンドモバイル向け)の中間程度」の位置づけです。14コア構成ということなので、動画編集なども快適にこなせそうですね。RAMは最大32GB、ストレージは最大2TB(PCIe-NVMe SSD)まで搭載可能ですが、容量としては従来モデルのX1 Yoga Gen 6と同じです。
ディスプレイは14インチサイズで、解像度はWUXGA IPS液晶(1,920 × 1,200)、4K有機EL(3,840 × 2,400)が選択可能です。X1 Carbonと異なり2.2K、2,8K構成は選択できませんが、ThinkPad Pen Pro(標準付属)による入力に対応しています(現行のPen Proは4,096段階の筆圧に対応しますので、おそらくX1 Yoga Gen 7も4,096段階の筆圧に対応すると思います)。
通信系ではWi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応するほか、LTE/5G対応モジュールの搭載も選択可能です。入出力ポート類はThunderbolt 4(USB 4.0)×2、USB3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI、3.5 mmイヤホンジャックがあり、ここは従来モデルから変更がありません。
カメラについてはX1 Carbon Gen 10と同じく、HD画質のほか、コンピュータービジョンに対応するFHD画質のものも選択可能です。バッテリー容量は57Whで、65W出力のACアダプターと組み合わせることにより急速充電にも対応します。
なお、サイズですが、従来モデルからほとんど変わっていません。
Gen 7:314.4 x 222.3 x 15.53 mm / 1.38 kg
Gen 6:314.4 x 223 x 14.9 mm / 1.3999 kg
※Gen 7は製品ページとリリース資料のサイズ表記が異なっていました。ここではリリース資料の数値を掲載しています。
タテ・ヨコ・厚さはコンマ何ミリかの差、重量はせいぜい20 gほどの差なので、無視しても大丈夫でしょう。
2.ThinkPad X1 Yoga Gen 7 筐体
外観は従来モデルとの違いを探すのが困難です。唯一変わったのはX1 Carbon Gen 10と同様に上部ベゼルのWEBカメラ付近が少し盛り上がっている、というところです。この部分は「Communication Bar」といい、プライバシーシャッター(物理シャッター)つきのカメラやAIノイズキャンセリングとドルビーボイス対応のマイクなどを装備します。
X1 Yogaシリーズではカーボン素材ではない、というのとコンバーチブル2 in 1筐体である、という点から、重量はX1 Carbonよりも重くなっています。筐体色は現行モデルと同じく「ストーム・グレー」一色のみの展開となります。
もちろん「YOGA」なので、ディスプレイを360度回転させることにより、タブレットモードやスタンドモード、テントモードにして使うこともできます。
入出力ポートです。従来モデルと全く同じ構成、全く同じ配置です。また、ThinkPad X1 Carbon Gen 10とも同じですね。薄型軽量ノートだとUSB-Cポート「のみ」搭載している製品も増えてきていますが、この製品ではUSB Type-Aポートも用意されている点に好感が持てます。
3.ThinkPad X1 Yoga Gen 7価格など
ThinkPad X1 Yogaはアメリカでは3月に販売開始となり、価格は1,749ドル(約198,908円)からです(価格情報はこちらから転載しました)。2 in 1タイプの製品ということもあり、X1 Carbon Gen 10と比較すると若干高めの価格設定となっています。日本での発売は未定ですが、ほぼ間違いなく発売されると思います。
X1シリーズ全般に言えることですが、筐体デザインに関しては大きな変化はありません。ただし第12世代Coreを搭載したことにより、性能に関してはさらなる向上が期待できそうです。コンパクトなX1 nano、軽量なX1 Carbon、タブレットとしても利用できるX1 Yoga、それぞれ魅力的なので、どれを選択すべきか悩ましいところです。
4.関連リンク
ThinkPad X1 Yoga Gen 7:Lenovo